奄美の「三献」については、奄美在住の身でありながら未体験で名前は聞いたことがあると言う程度です。

 

先日、奄美市名瀬のレストラン「なつかしゃ家」で、奄美の伝統儀礼「三献」の体験会が開かれた。体験者の多くは、県外からの女性が主で、男性は見当たらなかった。

 

「三献」は、島の食材をふんだんに使った料理で奄美の伝統文化とおもてなしの心に触れられます。今回の体験会は、「なつかしゃ家」オーナーは、笠利町出身なのでこの集落での「三献」習慣が振舞われたようです。

 

内容は、一の膳(エビや魚、餅が入った吸い物)、二の膳(アカマツ<ハマダイ>の刺身)、三の膳(フル<ニンニクの葉>を吸い口にした豚肉と冬瓜<とうがん>の汁)です。

 

具材の数は祝席なら奇数、悔やみの席なら偶数に合わせるそうです。高膳になると焼酎と塩、昆布、スルメのシュームリ(塩盛)を分け与える儀式が行われることもあるそうです。

 

私の目下の希望は、この「なつかしゃ家」を訪ね、オーナー直々のおもてなし料理を体験したいことです。

 

貴方も是非、奄美観光にいらした折には「なつかしゃ家」の奄美料理を体験なされてはいかがでしょうか。