稽古会の練習は2年前の6月に参加して以来なので2年ぶりになりますが、実は約半年前に2日連続で御指導を仰ぐことができました
その際に教えていただいたことはひたすら私自身の身体の歪みの修正でした。いくら意拳・太氣拳の稽古を積んでも歪んだままの骨格構造では全く力が生まれない、「砂上の楼閣」でしかないことを教えていただきました。 
「今度会う時まで平歩だけでいいからこの練習だけやっておきなさい。」というアドバイスに対して素直に実行していきました。時々半禅の状態で平歩での修正の感覚を保てるかを試しましたが、ほとんどは平歩でずっと立禅を行ってきました。

今回は少しでもその歪みを修正した状態で下半身に螺旋がかかったイメージや身体の各所が地面に刺さったイメージでの立禅を練習しました。特に螺旋のイメージを持ったままだとついつい力んでしまって太腿がとてもキツくなるので、キツくなる度にイメージのみで下半身は力みのない状態への修正の繰り返しでした。

そしてそんな状態を保ったままでの足を交互に一歩一歩前に進める、また相手の前腕にこちらの前腕を触れたまま同じことを行っていくのですが、あるべき状態を維持したままが如何に難しいかを痛感させられます。

そして椎手もその状態を保つことが大事で、決して相手の腕の圧や動きに反応することを一番にすることが椎手ではないことを知ることができたことがとても新鮮でした。

他にもいろんなことを教えていただきましたが、今の自分に理解できて沖縄に帰って練っていくことができるのは上記の意識だけだったのでこれらのことを歪みの少ない骨格も常に意識しつつ反復していきたいと思います。

沖縄の日常では仕事のプレッシャーや家庭での役割、腰痛が長引くなどで練習時間が短かくなったり、練習しない日が続くこともありますが、「今日は5分でもやってみよう。」「自分の気持ちが弱くて練習しない日があったが『もう辞めよう!』という気持ちにさえならなければ絶対大丈夫!」と自分を励ましながら練習を続けています。そんな自分ですが今回、田中先生から「少しは練習はしてきたな!次を教えることができるようにこのまま頑張って!」と仰ってもらえました。この御言葉が自分にとって一番のお土産になりました。

田中先生、そして稽古会の皆様におかれましては次回の神戸訪問時もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。