密陀僧 | 健康食品辞典

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○密陀僧(みつだそう)

 鉛の溶解したところを鉄の棒でかき回し、鉄の棒に付着した鉛を冷水に浸してできる一酸化鉛(リサージ:Litharge)を密陀僧という。かつては方鉛鉱から銀や鉛を精錬する際に炉の底に沈着した副産物であった。

 橙黄色の不規則な塊状で、くずれやすく、かすかに得意な臭いがある。この粉末は酸にもアルカリにも溶け、空気中に放置しておくと徐々に二酸化炭素を吸収して塩基性炭酸鉛(鉛粉)となる。薬理学的には皮膚真菌に対して抑制作用が知られている。

 漢方では消腫・殺虫・生肌の効能があり、痔、湿疹、腫れ物、潰瘍、腋傷、腋臭の外用薬として用いる。庁瘡、火傷、切傷、梅毒性皮膚病などの治療薬に鉛丹・瀝青などと配合した神力膏がある。