牡蠣肉 | 健康食品辞典

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○牡蠣肉(ぼれいにく)

 イタボガキ科のマガキをはじめ、中国では近江牡蠣、大連湾牡蠣などの肉を用いる。中国ではカキの肉を一般に蠔(hao)という。カキニクは「海のミルク」と呼ばれるように、グリコーゲン、タウリン、必須アミノ酸のほか、銅、亜鉛、マンガン、バリウムなどの無機塩、各種ビタミン、ヨードなどが含まれ、栄養価の高い食品である。

 カキを塩水に浸けて発酵させた醤の上澄みは蠔油、すなわちオイスターソース(かき油)であり、調味料に用いられている。

 漢方では補陰・補血の効能があり、煩熱による不眠、精神不安、丹毒などに用いる。日本の民間ではカキの肉を乾燥した粉末やエキスが、強心・強肝・滋養薬として心臓病や肝臓病、胆石症、盗汗、貧血に用いられている。