○月季花(げっきか)
中国原産で中国の西部に分布しているバラ科の常緑低木コウシンバラ(Rosa chinensis)の花蕾や開きかけた花を用いる。紅紫色や淡紅色の花が四季を通して咲くためコウシン(庚申)バラの名がある。
花にはローズ油と同じ成分が含まれ、よい香りがある。漢方では活血・調経・消腫の効能があり、月経不順や生理痛、打撲傷、腫れ物、瘰癧(頸部リンパ腺腫などに用いる。月経不順や胸腹が張って痛むときには丹参、益母草・当帰などと配合する。腫れ物や打撲には新鮮は花や葉をすりつぶしたものを塗布する。