ピーマン | 健康食品辞典

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○ピーマン

 熱帯アメリカを原産とするナス科トウガラシ属の野菜。唐辛子を品種改良して辛味をなくして大型にしたものである。色は緑、赤、黄、橙、黒、紫、茶があり、総称してカラーピーマンとも呼ばれる。よく食べられるのは中型で緑色の青ピーマンだが、青臭さの少ない黄色種、甘味のある赤色種、中間的な橙色種も市場に定着した。しかし青ピーマン(緑種)に比してまだ1割程度の量で、値段も割高のようである。

 栄養的にはトマトに匹敵するカロチン含有量も貴重であるが、レモン果汁の2~3倍近くにも達するビタミンC(緑種76mg、赤種170mg、黄種150mg)が魅力である。しかも抗酸化物質のビタミンPが含まれているため、加熱してもCがほとんど減らないというのも強みである。油炒めなどにすればCを損なうことなく、また油によってビタミンAも吸収しやすくなるというメリットもある。

 ピーマンは発汗によって失われるビタミンCの補給に効果的なため、夏バテの解消によく、紫外線による色素沈着でシミなどができるのを防ぎ、さらに肌の若返りを促す。加えて高血圧や動脈硬化を防ぐ効果もある。青い野菜に豊富に含まれる葉緑素は血液の高コレステロール化を防ぐ。また常食していると視力がよくなるともいわれている。

 ピーマンには唐辛子と同じ辛味成分のカプサイシン様物質も含まれている。カプサイシンは体脂肪の分解を促してエネルギー消費を促進する作用があることから、痩身効果があるとされているが、抗酸化物質として有用でガンの予防にも効果があるとされている。