ハイキュー‼︎は、バレーボールのマンガである。
マンガであるが故に、キャプテン翼のようなスカイラブハリケーンやら、巨人の星のような消える魔球のような必殺技はないにしても、マンガには変わりない。

限りなく、リアルに近い物語である事は否めないし、試合シーンだけでなく、それを取り巻く大人たちの言葉一つ一つが物語に深みをましている。

だから、マンガを否定するつもりは全くない。

だけど、私は運動部に属する子供を持つ親なので、マンガには出てこない親の気持ちを深読みしてしまうのだ。
夫婦共働きの家庭が多くて、孫を祖父母が見るという今時の設定なのか、登場してくる大人の多くは年配者だ。
鵜飼コーチも父親ではなくおじいさんの影響を受けている。猫又監督、鷲匠先生、影山のおじいちゃん、北さんのおばあちゃん。子どもたちへの大事な言葉は、一番身近な親よりも祖父母や先生の方が、スッと入ってくるのかもしれない。
唯一の親と言っていいのが、牛島のお父さんだ。しかし、これもまた離婚して遠く離れて住んでいる。

月島蛍のお兄ちゃんが、お母さんにお弁当を3つ頼むところ。
これに対して月島ママは高タンパクで低脂質ね、ハイハイって。

高タンパクで低脂質なお弁当を毎日3つ。どんだけ大変なんですか?

日向は朝練もあるから、一山超えて朝早く出て行く。朝ごはんを食べる前に母は起き、朝練終了後の弁当も作り、夜中近くに帰ってくる日向の練習着を洗う。

身長が伸びれば、靴は買い換え、遠征に行けば寄付金だけでなく当然親もお金を出す。

ブラジル行く前にパスポートの取得やら未成年の日向に変わり手続きなんかもやったのではなかろうか。

研磨がクロに初めて連れて行ってもらったバレーボール教室も、田中が叶香を連れてったバレー教室も本来なら最初は親の付き添いがいるだろう。
ママブロガーさんたちがよく書いてあるように、クラブへの送迎は基本親がするだろう。

本編にはないけれど、実際にはどの子の親も大変なサポートをしているのだよ、夢中で何かをやっている諸君。

まだ、「強くないから楽しくない」から、地道な練習をサボりたがる息子にはっぱをかけながら、泥のついたユニフォームを一度ウタマロで落としてから洗濯する母の愚痴でした。おかーさん達も君たちのために頑張っているんだよー。