アメリカは今、右を向いても左を向いても金融危機の話題ばかり。ややもすれば、大統領選のニュースすらかすんでしまいそうなくらい、どんよりと灰色の雲で覆われている。

ワシントンとウォールストリートの失策が、カリフォルニアの市民の生活の痛みとして感じられるまでまだ少しはタイムラグがあるようだが、いったいこの危機はテクノロジー産業にどんな影響を与えるのだろうかという話が、さすが聞かれるようになってきた。

ウォールストリートの影響はそのうちメインストリート(製造業などの実業)に及び、そうなればアメリカ企業のテクノロジー投資は落ち込んで、シリコンバレーにも危機の波はやってくる。

その意味では、ドットコム・バブルの時よりも、ちょっと不気味な雰囲気だ。最近はシリコンバレーのハイウェイを走っていても何だか暗い感じがするのだが、これは秋空のせいだけではないだろう。

 ヨーロッパ訪問中のマイクロソフトCEOのスティーブ・バルマーは、現地のジャーナリストから危機についての質問攻めに会い、「マイクロソフトも含めて、この経済危機に完全な免疫を持つ企業はないと考えるのが道理」と答えている。企業、個人両方の財布のヒモが締まって、売り上げは落ちるというのだ。

またIT大手のシステムなどを導入する一般企業も、不安に苛まれて契約を先送りしたりするようになっているらしい。これに対してIT企業側は、普段は決してやらない出血値下げで臨んでいるという。

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