地球温暖化により、海面が今後どのようなペースで上昇していくのか、予測するのは極めてむずかしい。けれども、海面が上昇したとき、日本列島はどう沈没していくのかはシミュレーション可能である。海が陸に入り込んでくる「海進」のシミュレーションである。

今回、海進シミュレーションを、北海道、東北・新潟、東海道(関東・東海)、北陸、近畿、中国・四国、九州という七つの地方ブロックごとに実施。さらに、各地方ブロックの中から、海進の影響を受けやすい石狩平野(札幌周辺)、仙台、新潟、霞ヶ浦、東京、名古屋~浜松、大阪~神戸、岡山、松江~出雲、有明海という10の地域を選択して、詳しいシミュレーションを試みた。

日本列島


海面が今後どのようなペースで上昇していくのか、予測するのは極めてむずかしい。けれども、海面が上昇したとき、日本列島はどう沈没していくのかはシミュレーション可能である。その結果分かったのは、「縄文海進(じょうもん・かいしん)」の時代に逆戻りしていく、というシナリオである。

 今から約6000年前の縄文時代前期には、地球の気温は現在より1~2度高く、海面は3~5メートル上昇していた。それが「縄文海進」である。

 海進とは、海面の上昇あるいは陸地の沈降によって、海が陸に入り込んでくることをいう。これとは逆に、海が退いて陸地が広がる現象を海退(かいたい)と呼ぶ。

 以下、国土地理院が発行する「数値地図250メートルメッシュ」の標高データを使って、現在の海面が1メートル、3メートル、5メートル、7メートル高くなったとき、日本列島がどのように海に沈んでいくのかをシミュレーションした。

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