一緒に働くようになり、気心が知れてきて
距離が近くなると少しずつ話をするように
なった。話してみると、独特な感性を持ち
ユニークなところもある子だった。
そんな彼女が、ある日の仕事終わりに
突然こう呟いた。
私ね小学校の時にUFOに遭ってるの。
えっ⁉︎
その頃はまだUFOの存在を信じて
いなかった。
私は思わず彼女を二度見した。
あの日はね、
すごいお天気の良い日だったの。
お昼休みで子供達が大勢グランドに出て
遊んでいたのよ。
そしたらね、突然上空から巨大なUFOが
飛んできたのね。子供達はびっくりして
みんなで空を見上げていたの。だって
手の届くような場所に巨大な円盤がいる
んだもの。しばらく上空で止まっていた
けど、すぅーと飛んでいったわ。
でもね、そのあとみんなは記憶を消されて
誰も覚えていなかったのよ。
あれ以来私はUFOを信じているのよ。
びっくりした。
と同時にこの子が嘘をついているとは
思えなかった。その彼女も今から10年前に
亡くなってしまった。星に帰ったのかなぁ、
どこかにいるのではないかなぁ、なんて
思っている。
そして今回のUFO事件だ。
その日はとてもお天気が良かった。
空は雲ひとつない青空で、慌ただしい
仕事が落ち着いた午後、ふっと窓の外を
見上げると３つの白い物体が浮遊している。
あれ？飛行機にしては動かない。
近くにいた同僚に声をかけてふたりで
見ていると、それはどんどん大きくなり
突然強く発光しだした。
すごい光だ。
唖然として見ていると物体はスッと
いなくなった。
消えたのだ。
今のなに？
ふたりで顔を見合わせて言葉を失った。
しばらくするとまたひとつ
今度は他の社員も呼んでみんなで見た。
また発光しだしたので
一人は外に飛び出して行ったが
外からは何も見えないという。
そしてまた、、、、消えた。
あれは一体何だったのだろう。
私はUFOだと思っているが
いつか答えがわかるのだろうか。
これが今のところトップワンである。
言わずもがな、この体験もあり
私の今年の漢字は「遭」
なのである。
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