右往左往している印象は作られる | 議員秘書の見た風景

議員秘書の見た風景

永田町から見えた日常を綴ります。

皆さんこんにちは。
元国会議員秘書のしんさんです。

安倍前政権の時は、
抜群のイメージ操作と、
ダメージコントロールが

出来ていたはずの菅総理が
喘いでいます。


新型コロナウイルス対策が
国民の1番の関心時であることはわかっていた。

欧州で第二波が発生し、
その波が日本にも押し寄せることも。
北海道で感染拡大を見た段階で

わかっていたことだろう。

しかしながら、
思い切って検査を拡大することも、
コロナ対策病棟の開設も、

手を打つことができなかった。

なぜか?

日本独自の足かせ。

それは、
東京オリンピック開催への
淡い期待があるから。


gotoも東京オリンピックを当て込んで、
インバウンド対策で、
過剰先行投資を行なってきた。

観光宿泊、飲食関係業界を
何とか東京オリンピック開催時までに
生きながらえさせるため。

感染が収束し、
すわオリンピックムードとなった時に、
日本中が焼け野原で、

せっかくの外国人観光客に
おもてなしができないのでは、
本末転倒。

この一念で、
中止につながる、
または示唆するような

行動が取れない。


この思い込みの中で、
空回りをしてしまっているように思える。

実際、悲鳴をあげている宿泊観光業界も
ポジショントークとして悲鳴をあげているものの

11月の、
よくわからない標語となった
「勝負の3週間」の時に、

この結末は
予測していたはず。

となれば、
同じように、
東京オリンピック中止も

そろそろ頭に入れて
おかないといけないのではないか。

ただ、
今の菅内閣への風当たりは、
ある程度操作されたもののように感じる。

自民党内部では、
次の政局に向けて、
菅1強は避けたい。

ある程度弱らせて、キャスティングボードを握りたいと手ぐすねを引いている。

野党は、
材料が、
空から降ってきているものの

天災への対応は、
自身の民主党政権下の
原発事故処理と同様に、

如何ともしがないものであることが
わかっているだけに、
かつて野党の時の自民党のように、

死に物狂いで、
責任追及をすしたり、

かつてのネクストキャビネットではないが、
疑似政権として、
メディアを通じて、

対案を出し続ける元気がない。


国民も、
メディアの作り出す雰囲気に
反応せず、

他に足をつけて考えてみる必要がある。


gotoキャンペーンの一時停止で
これだけのインパクトがあるとすると、

東京オリンピック中止のメッセージは、
菅総理の首をかけた出来事になる。

それまでに、
自分の印象を操作できる術を
身につけておかないと

目に当てられない結末となるでしょう。

ではまた明日。