理由が欲しい。 | 議員秘書の見た風景

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永田町から見えた日常を綴ります。



皆さんこんにちは。
元国会議員秘書のしんさんです。

感染者拡大が止まらない
第三波を受けて、
ワクチン競争もそうですが、
この記事のように、

民間によるpcr検査の人気が
高まっているようです。

本来、pcr検査自体は、
日本政府の方針では、
発熱等の症状がある場合に、

隔離が必要となる感染症である
ことの認定に用いるものでした。

陽性者かどうかの認定には、
その他にも、
抗体検査や抗原検査などが
夏頃には有名になりました。

pcr検査は時間がかかる。
費用が高い。
なかなか検査を受けさせてくれない。

ことから、

過去の感染の有無を知るための、抗体検査。
簡易的に感染の有無を判定する抗原検査が、
出てきたのですが、

共に、今現在の陰性は判定できても、
明日以降の判断には役に立たない欠点が
ありました。

その後、
感染者が収まりを見せて、
スポーツ等で再開に向けての、
選手の健康管理から、

主にプロ選手向けに
民間にpcr検査を委託するところが
登場。

そこから、一般にも裾野が広がってきたわけです。

ビジネスや、火急の用の際に、
お互いの信頼確保のために、

免疫パスポートの代わりに
pcr検査の陰性証明をというトレンドに
なってきていることから、

例えば、
年明けに迫る大学入試や
中学、高校入試においても、
前日のpcr検査による陰性証明を

条件とするところが
出てきてもおかしくありません。

人間心理として、
自分の身の潔白を証明したいという思い。

不安や恐怖に駆られて。

なんとか、外に出て、通常の生活を維持したい。

様々な理由があるでしょう。

ただ、興味本位で検査を受けて、
陽性反応が出た場合、
無症状者がどのような対応を
取るか。

また、検査した側は、
収集したデータの取り扱いをどのようにするか。
保健所との連携を
意図しているか?

コストと責任のバランスを考えると、
検査料の低さが気になってしまいます。

マスクの時と同じように、
混乱期の特需と後で評価されるのか、

それとも暗数であった多数の無症状者を
炙り出し、真の陽性率を明らかにした
救世主として評価されるのか。

まだ、しばらくかかりそうです。

イギリスでは、ワクチンの接種が始まり、
先に書いた免疫パスポートが、
行動の条件となると、

接種自体が半ば強制にならざるを得ない。

ここにまた公権力と個人の対立の種が
生まれてきそうです。

優先順位が、

高齢者、基礎疾患のある者
医療従事者、

その後は政府高官、
その後に一般人。

こうなるのでしょうが、
接種した者とそれ以外で差別が
生まれないように、

予測できること故に、
政府には啓蒙を欠かさずお願いするしか
ありません。

ただ、こうやって感染者を炙り出すことは、
必然的に医療機関の逼迫を生むことも、
検査を受ける人も知っておくべき。

陽性であることを、
放置してはならない法律上の仕組みなのだから。

理由が欲しいという、
興味本位で、首を絞めることに
ならないように注意しないといけません。

ではまた明日。