NGT48研究生の山崎美里衣ちゃんが活動辞退した。
もともと私はグループの人数が増える事にあまり賛成ではなかったので、2期研究生が加入することには関心が薄く加入後も顔や名前が覚えられないといった具合だった。
そんな私が最初に覚えた2期研究生がみりぃちゃんだった。
二期生加入後はNGT48のラジオ番組でもその事は何度も話題となり、そんな時必ず名前が挙がるのが山崎美里衣。つまり2期研究生の中でも中心的な存在だったのだと思う。
その後テレビやラジオで実際にみりぃちゃんを見るようになり、なるほどこれは将来有望なメンバーだなと感じていたので活躍辞退はなかなかにショックだった。
しかしながら一方では賢い選択だなと思う自分もいる。
今のグループの状況を見れば早い時期で見切りをつけて別な道へ歩き出すことの方が賢明だ。
では今のグループの状況とはどんなものだろう?
山口真帆さん、長谷川玲奈さん、菅原りこさんの卒業を経て騒動は一区切りといった印象。世間の関心もぐっと下がった。
山口さん、長谷川さんは所属事務所も決まり新たな道へ進み出した。ある意味ハッピーエンドを迎えたようなかっこうだ。
しかしながら問題は何一つ解決していない。
AKSの取締役である松村氏は最初の会見で二次的な被害を考慮して事件を公表しなかった旨の発言をしていたが、今まさにNGT48は二次被害を受けている。
どうしてそのような事になったのか?
始まりはやはり事件を隠蔽したことにあるのではないか?
AKSが事件を隠蔽しようとしていた、その事が明らかになった時点で世間の疑いの目は犯人では無くグループへと向いてしまった。(ただし誰が事件を公表しないという判断を下したのかは未だに明らかにされていない)
初めから事件があったことを公表し、グループとして運営として再発防止策などを検討していれば世間もNGT48とそのメンバーは被害者と考え、非難は犯人グループへ向けられていたはずだ。
おそらくは単に事なかれ主義で事件の公表をしなかったのだろうが、問題は運営が思っている以上に被害メンバーの心の傷が深かったという事だ。
その点への配慮が欠けたため運営と山口さんとの間に溝が生まれ1月の告発へとつながった。
そしてさらに問題なのは山口さんが事件にメンバーが関与していると考えている事だ。
メンバー関与に関しては証拠がない。しかしながら悲劇のヒロインと化した山口さんの発言が根拠となりネット上では関与ありきの証拠探しが始まった。
過去のSNSや配信動画などから関連がある(と取ることもできる)ものを探し出し、部分的に切り取ったり独自の解釈を付けたりしてあたかもそれが証拠であるかのように語られる。
ひとつひとつは証拠とは呼べないようなものでも、数が集まるとこれだけ出てくるんだからやっぱりメンバーは関与していたなという印象が広まっていく。
そしてメンバー関与は既成事実化してしまった。
何一つ証拠も無いまま。
そうなってしまうと運営が否定しても、第三者委員会が否定してもそれは覆らない。(そもそも第三者委員会自体がかなり怪しいという点も問題有り)
いつしかメンバー関与に疑問を持つ事が被害者である山口さんを否定することとして許されないような雰囲気が出来上がってしまった。
ネット上の「山口さんをこんな目にあわせたAKSもNGT48も黒メン(関与が疑われているメンバー)も許せん!」というヒステリックな扇動がテレビ局やスポンサーへのクレーム電話を誘発しテレビラジオのレギュラー番組は終了、スポンサーも次々に契約解除。
俯瞰して事件の成り行きを振り返ってみると、かなり異常な状況だと言える。
最近では事件発覚後にNGT48劇場支配人に就任した早川氏がツイッターアカウントを開設し事件に関する情報公開を試みたが、これもすぐに炎上し休止状態。
ここまで問題がこじれたのは最初に書いたように隠蔽つまり情報を出さなかったことが原因なので例え運営側の都合の良い発信だとしても情報を得るチャンスを潰してしまったのは残念である。
事件を発端とした騒動が収まりつつある今、事件に対する見解は
○犯人の属する集団は実はAKB総選挙の不正投票に関わっており総選挙でのNGT48躍進に貢献した。それを知っているので前支配人今村氏はメンバーが犯人グループと交際していても黙認していた。
それに異議を唱えた山口さんはメンバーと犯人の共謀により暴行を受けた。
という様な陰謀論から
○事件に直接の関与はないものの、犯人グループと交際しているメンバーがいる。
という一見常識的な見解まで幅が広い。
が、しかし事件関与はおろかメンバーが犯人たちとつながっているという証拠さえ無いというのが現状なのだ。
これは第三者委員会がつながりの定義も曖昧なまま12名がファンとつながりを持ったと報告してしまったことが原因で起きた誤解である。
報告書の内容では具体的にどの程度の関係なのか明らかにされていない。
のちに早川氏がツイッターで証言しているのは、DMを返信してしまったという様なものや、〇〇っぽい子が男と歩いていたとか、〇〇はつながってると思うなどの噂の類いまで含めて12名という事だ。
山口さんが会見中につながりを認めたメンバーがいるとツイッターで反論していたが、いつどこでそのような証言があったのか明かされていないので鵜呑みにはできない。
私の見解では12名と言われるうちのほとんどはそうした噂やせいぜいDMでやり取りをしてしまったという程度、実際にプライベートで会っていたというメンバーがいたとしても1〜2名なのではないかなぁと考える。
というのは昨年末に唐突に処分された研究生が一人いたからである。
理由は「活動ルールに反する行動が認められたため」
これは当時の支配人今村氏がブログにしっかり書いている。
時期的に暴行事件の約2週間後という事を考えると、まず山口さんが支配人につながりのあるメンバーの処分を要請→支配人はメンバーにつながりについて聞き取りなどを行い調査→そこでファンとのつながりが発覚した研究生を処分したと考えるとつじつまが合う。
報告書の時点で既にグループを辞めていたその元研究生に配慮してそれと分からないようにしておきながら12名という数には反映されている事がまた問題をややこしくしてしまったのではないかと予想する。
山口さんがメンバーを疑っているのはおそらく犯人たちが事件直後に言い逃れのためにメンバーの名前を出してしまった事が発端だと思われる。
メンバーと厄介と呼ばれるファンの一部につながりがあるという様な噂(信憑性は低い)は以前からネット上に挙がっていたので、もしかしたら山口さんは以前からそうした噂を目にしていたのかもしれない。
それが実際に自分に暴行を加えた犯人の口から出てきたので事件直後の興奮も相まってメンバーが教唆したのだ!と思い込んでいるのではないか?
いずれにしろ関与もつながりも証拠がないという事を忘れてはいけない。
つい最近も48グループのメンバーにスキャンダルがあった。事の真偽は今のところハッキリしないものの、証拠として複数の写真が出回っている。
NGT48に関してもDMでやりとりをしてしまった程度ではなく、プライベートで実際に会っていたり恋愛関係にあるような仲であればそうした写真の一枚や二枚出てきてもいいものであるがそうしたものは一枚も無い。
私自身はメンバーは事件に関与しておらず、黒メンと呼ばれるメンバーたちもつながりは認められず(ただこの点に関しては少し疑いが残る)という見解だが、山口さんがメンバーを疑っていることと運営が情報を明らかにしないことが疑念を持たせる結果となってしまった。
事実はどうあれ一旦ついたイメージを払拭するのは不可能に近く、冒頭に書いたようにグループを去るというのが賢明な判断だなと思ったり、解散という言葉がつねによぎる。
本当は今まで通り応援したいんだけどね。