もう既に第三話も配信が始まっていますが第二話感想いきます。



まずはあらすじ

ランニングにバテる生徒たち、その中で戸川真希(宮脇咲良)と野尻葵(入山杏奈)は涼しい顔で走り続ける。

担任の小笠原に止められてランニングをやめる二人。

ストレッチをする葵の目線の先にはクラスメイトと戯れ合う小笠原の姿。明らかに不機嫌になる葵。


✢回想✢


校舎の屋上、真希を呼び出した葵は自分が知り得たことを本人に突きつける。

すると葵の彼氏が教師なのではないか?という予想外のカウンターにたじろぐ葵。

突然真希が葵の唇を奪う。

呆然とする葵の背後で父親に何やら電話をかける真希、次の瞬間葵に駆け寄った真希はそのまま葵を階下へと突き落とす!

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磯崎薫(渡辺麻友)は雑誌編集者沢田に新情報として戸川真希と父親瀬戸明人の事を話す。

瀬戸教授が葵の担当医であること、真希が以前交通事故に遭い死亡記事まで出ていること、ここに何か関連があると考えた二人は直接瀬戸教授に会うことにした。

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大学病院へ瀬戸教授を訪ねてきた沢田と薫。

瀬戸教授が語るところでは、真希は一度は心肺停止状態にあったがその後蘇生した。

しかしながらマスコミの興味本位の死亡記事、そしてそれが訂正されなかったことで自分たちは苦しめられていると怒りをあらわにする。

あわせて真希の母親が亡くなっているという話も聞かされ薫は自分がしたことに後ろめたさを感じる。

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葵が飛び降りた校舎の屋上、何かを考える薫。気がつくと背後に真希が立っていた。

真希は薫が瀬戸教授に会いに行っていた事を知っている、一緒にいた沢田のことも。

薫が必死に言い訳をしていると、松村しのぶ(松井珠理奈)と古郡千紗(横山由依)がその姿を見ていた。

二人に対して不気味に微笑む真希。



薫と別れトイレの洗面台の前に立つ真希の鼻からは黒い血。

そこへ現れたのは先程の二人、しのぶと千紗だ。

真希の父親が医師であると知ってクスリを持って来いと脅しをかける。

何を言っても口答えをする真希に業を煮やした千紗が実力行使に出ようとすると、突然真希が千紗に口づけ!

次の瞬間真希は千紗の顔面を鏡に打ち付ける。

倒れ込んだ千紗にとどめ一撃を打ち込んだ真希、続けてしのぶに馬乗りになり唇を奪う。

しのぶも後頭部を床に何度も打ちつけられて瀕死の状態に…虫の息となった二人を残し立去る真希。


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学園では気丈に振る舞う宇津井麻衣(柏木由紀)は実は母一人子一人の母子家庭。

母親はガンを患い寝たきりの生活。少しでも母と一緒に過ごしたい麻衣は登校の時間になっても母のもとを離れようとしない。

しかし母に促され渋々登校することに。

教室へと急ぐ麻衣は真希と出くわす。

血だらけの真希、涙目の麻衣、互いに何があったのか知る由もない。

涙に気が付いた真希が問いただすも答えずに立去る麻衣。


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放課後、麻衣の家の前には真希が待っていた。真希が自分も母親を亡くしていることを告白すると、麻衣は共感したのか真希を家へ招き入れる。

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放課後、教室に一人佇む葵。

そこへ通りかかった薫が尋ねると担任の小笠原に成績の事で呼び出されたらしい。

事故の事を思い出そうとすると頭痛に見舞われる葵。薫は詮索をやめた。


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翌日、病院で検査のため学校を欠席した真希。クラスメイトたちが噂話をしていると麻衣が遮る。

麻衣の態度を訝しがるクラスメイトたち。


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麻衣が家へ帰ると母が台所に立って料理をしている。

驚く麻衣に「手を洗ってらっしゃい」と微笑む母。

虚ろな目つきでキャベツを切る麻衣の母、飛び散る黒い血。

指の落ちた自らの手を不思議そうに眺める。

血まみれのキャベツと切り落とした指先を生ゴミに捨てると切り落としたはずの指が元に戻っている!?


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夜の校舎、警備員が体育館へと見周りへ。

体育館の中にカラス、不穏なものを感じた警備員が館内のライトを点けるとステージの上には無残な姿の小笠原が吊るされていた!


とあらすじをまとめるのに時間がかかってしまった…。

それではここから感想。

まずは画面の雰囲気、日本なのにちょっと違った感じに見えるのはライティングのせいかな?

学校のロッカールームなどはもろ海外のそれに見えるのだが、今時は日本でもああいう所あるのかなぁ。私が学生の頃は学校にエアコンも無かった時代なのでw。

それと沢田の勤めるゲームセンターも実際に日本にある施設なんだろうけど、規模が大きく海外のゲームセンターみたいな風景ですな、そういう微妙に日本と海外(アメリカ)をミックスした雰囲気づくりがされていて独特のリアリティが生まれているように思います。

登場人物たちの家も和風なものと洋風なものが入り混じっていて、例えば薫の家は日本の平屋風なのに、泡風呂入ってたり、麻衣の家も取ってつけたような洋風の門があったり。

そもそも日本っていうのはそういう折衷文化だとも言えなくもないのですが、ここもハリウッドテイストな感じがするのですよね。

それと最初に触れたライティング。よくよく見ると赤だったり青だったりかなり不自然な場面が多いのですが、それを感じさせないのは、例えば登場人物の心理だとか、その場面のもつ意味などに沿った色使いになっているということなのでしょう。

それと学校のシーンは影が多く、自然光が強調されたようなところも、妙なリアリティを感じてしまう。

そうしたCROW'S BLOODの独特な世界観が出来上がっているので荒唐無稽な物語にもすんなり入っていけるのでしょう。

物語のはなし。

沢田と薫が事件について調べていく→これがある種“物語の解説”としての働きをしているのは良いのですが、やや説明が過ぎる。

黒い血という所から、感染しているのではないか?と推理するのはちょいと飛躍しすぎでは?

それから感染方法が接触(口づけ)というところまで解ってしまうというのは安直すぎるなぁ。

ゲイリー教授の再生技術というのが、何やらゲル状のものを患部に塗りたくっていることくらいしか描写からはわかりませんが、第二話ではウイルスらしきものが登場。

これが感染することで超回復力が発揮されるのか?

とはいえ、あんな軽いキッスでしかも時間的にその直後に感染→発症しているという点はリアリティがない。

こういった物語はうそをいかに本当っぽく見せるかというのが勝負なのでそこは残念なところ。


不死身の身体を手に入れることにどんな弊害があるのか?という辺りが今後の鍵となって行きそうですな。

とこの辺で止しておきましょう。ではまた。