高橋みなみ卒業公演、ついに、本当に、最後なんですな…。実感なし。

卒業発表からゆうに一年を越えてもう既に卒業してしまっているような、そうでないようなw。なんとなく麻痺してしまってますね、感覚がw。

先日の横浜スタジアムでの卒業コンサートが素晴らしかったので私の中では一区切りついてしまっていて卒業公演と言われてもピンと来ないという感覚もあります。

それでも、やっぱりたかみなの卒業公演なのだから観ない訳にはいかないだろう、ということでファミリー劇場での中継を録画にて鑑賞(仕事で観れなかったのよ~ん)。

高橋みなみプロデュース公演もやった、横浜スタジアムで卒業コンサートもやった、もうやり尽くしただろう、これ以上何をやるというのか?



Overture が流れた後、これまでのチームAの劇場公演をフラッシュバックする映像が流れる。

映像が終わりステージに登場したのは高橋みなみ、ただ一人。

アカペラで『さくらの花びらたち』を歌う。

まるで卒業コンサートの続きの様だ。



「はじまるよー!」

たかみなが叫ぶと同時に『Partyが始まるよ』が流れステージにメンバーが飛び出してくる。

会いたかった』A2nd
誰かのために』A3rd
ただいま恋愛中』A4th
恋愛禁止条令』A5th
目撃者』A6th

と歴代の演目の表題曲が続き、『Pioneer



この中でも『目撃者』に関しては少々思い入れがある私。はじめて秋葉原の劇場に出向いてロビ観をしたのが『目撃者』だったのです。


少しばかり思い出話。

AKB48に興味を持ち始め一年ほどたった頃、あっちゃん(前田敦子)の卒業発表という衝撃を受け、いてもたっても居られなくなった私。

今ではもう当時の感覚を忘れつつありますが、あの時は本当にAKB48が終わってしまうのではないか?という程に危機感があったものです。

もっぱら在宅を決め込んで、握手会にも興味を持たず、コンサートや劇場公演も私とは関係の無いことと思っていたはずが

「あっちゃんが卒業するまでに一度は観に行かなくては!」

という気持ちが心の底から沸き上がり、早速ファンクラブ(二本柱の会)に入会し東京ドーム公演に備える。

同時に劇場公演にも応募出来るようになったのでこちらも観てみたいという欲求が湧いてきて、応募するようになりました。

その時にやっていたのがA6th目撃者公演だったのです。


目撃者に成りたい…。


前田敦子を見れる最後のチャンスと応募した東京ドーム公演は落選。今では考えられない事ですが、当時はそれほどチケット入手困難だったのです。


結局私は前田敦子を目撃することは出来ませんでした。

それでも時折応募し続けた劇場公演、ついにキャンセル待ち当選。

"キャンセル待ち"で果たして入場できるものなのか?

わからないまま、とにかく秋葉原のAKB48劇場へ行ってみようと決心し、いざ秋葉原へ。

秋葉原自体あまり行ったことがなく、前に立ち寄ったのも5~6年前。

駅前のAKB48カフェを見つけると「とうとう来たぞ」という実感が。

劇場の場所は思ったより分かりやすく、すぐにたどり着くことができました。

ドンキホーテのエスカレーターの壁はAKB48のメンバーたちの写真で埋め尽くされている。

そして8階まで上がるとそこは劇場の入口。

う~む、思った以上に狭い…。


その日はたかみなも出演、確かこじはるもいたんだよな。という訳でキャンセルも少なかったのか私まではチケットは回って来ませんでした。

しかしそれも想定内、劇場にはロビー観覧というシステムがある事も予習済みだったので、ロビ観をしていくことにしました。


その時初めて観た『目撃者』と卒業公演のそれが重なる。

開演し幕が上がるとそこには倒れこむメンバーたち。

この演出も何かで読んで情報としては知っていましたが、いざ目の前にした時のインパクトと言ったら。

元々は普通に立って踊っていたらしいのですが、途中からこの演出に変わったようです。

わりと軽快なイントロが流れるなか微動だにしないメンバーというのは中々異様なものです。

卒業公演でも同様にメンバーが倒れた状態から曲が始まり、歌が始まると歌うメンバーだけが起きあがる。


そこには、卒業したあきちゃ(高城亜樹)が、



もっちー(倉持明日香)が、



はーちゃん(片山陽加)にわさみん(岩佐美咲)になっつみぃ(松原夏海)まで、







当時私が初めて観たときと同じメンバーが集まっている。

現役だとあーみん(前田亜美)ちぃちゃん(中田ちさと)しーちゃん(大家志津香)もあの日観たのを覚えている。

さっしー(指原莉乃)は、あの時は既に…w。代わりに十夢(武藤十夢)が出てたっけ。

センターを誰がやっていたかという肝心なところを失念してしまっているのですが、当時と近いメンバーが揃っているということに感動しました。


卒業公演はまだまだこの後もたかみなユニットメドレーやシングル曲のパートもあったのですが、私個人的には『目撃者』がハイライトだったかなぁ。



48Gのファンであればたとえたかみな推しでなかったとしても、この公演を観て何かしら思うところがあるはず。

例えばそれが楽曲であったり、言動であったり、自分の推しメンとの関係だったり、様々ではありますが何かしらフックがあるはず。

私の場合は『目撃者』がそれでした。

高橋みなみとその頃のチームAに対してこんな思い入れがあるとは、これを観るまで自覚していませんでしたがw。

ロビ観とは言えそれが初めてのAKB48体験だったんだなぁ、今思えば。

たかみなの『スカートひらり』を懐かしく思う人もいるでしょう『River』 の「AKB~!」に鳥肌がたつ人もいれば、最後の一期生集合に涙する人もいるでしょう。



あるいは『背中言葉』に感動する人も…


人それぞれにグッと来る場面は違うのでしょう。


それほどに10年は長いということか?




たかみなが残したもの。

プロデュース公演は劇場公演の可能性を示して見せた。

ダンスにこだわってみたり、歌われなくなった楽曲を発掘してみたり。

そして時には寸劇、お悩み相談、カラオケ大会、なんでもあり。

「遊びな、遊びなw」


秋元康は『そこで犬のうんち踏んじゃうかね』の作詞について、AKB48っていうのは何でもありなんだ、犬のうんちだって歌になるんだということを言いたかったと語った。

そしてそれを理解できる人がいないからまだ(プロデュースを)人には任せられないとも…

注)木下百花がうんちを持ち出した事(カオス公演)とこのエピソードは関係ありません!念のためw。


卒コンはAKB48の10年を締めくくるようなコンサートだった。

あっちゃんをはじめとするAKB48全盛期メンバーと現世代メンバーの競演。

総監督横山由依は第一章終焉、そして第二章のはじまりを宣言した。


そして卒業公演は劇場公演の10年、それもチームAの10年を振り返る公演となりました。


これにて、ほんとのほんとに高橋みなみ卒業。


そして、僕たちは目撃者となった。









なんてな(笑)。