この本は教育大国スウェーデン発のベストセラーです。
スウェーデンでは子どもたちに人類の歴史を教えるために使われています。
この本は「賢い人」という意味の「ホモ・サピエンス」がどのようにしてこの世界を作ってきたのかを、オールカラーのイラストとわかりやすい文章で説明してくれます。二本足で立ち上がり、頭がよくなって、作物を育て、文字やお金を発明して、ものを売り買いするようになっただけじゃないことを知ることができます。地球をわがもの顔に使ったり、先住民族を滅亡させたり、ひどいこともしてきたことも知ることができます。人類の長い歴史をふり返ってみれば、未来への道も見えてくるかもしれません。
久山葉子さんについて
この本の訳者である久山葉子さんについてですが、久山葉子さんはスウェーデンに住んでいる翻訳家やエッセイストです。ツイッターではフォロワーしていただいています。
久山葉子さんは理想の子育て環境を求めて、2010年に家族でスウェーデンに移住しました。現在(2021年)小学6年生になった娘を通じてスウェーデンの保育園や小学校の教育を体験しています。2011年から高校で第二外国語としての日本語を教え、スウェーデンの教育や文化について紹介してくれています。
私は久山葉子さんのファンです。久山葉子さんは他にもアンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)、トーベ・ヤンソン『メッセージ』(フィルムアート社)、レイフ・GW・ペーション『許されざる者』(創元推理文庫)など多くの本を翻訳しています。また、自身の著書として『スウェーデンの保育園に待機児童はいない』(東京創元社)などがあります。
この本を読んだら、人類の過去と未来について考えるきっかけになると思います。私はこの本を読んで、人類史に興味が湧きました。あなたもぜひ読んでみてくださいね。