2026年2月1日、日曜日の午後。私は愛知県芸術劇場コンサートホールへと足を運びました。 今日聴いたのは、指揮者・岩村力氏を迎えた新名古屋交響楽団の第20回定期演奏会です。
次回定期演奏会も間近となりました!
— 新名古屋交響楽団 (@sinmeikyou) January 22, 2026
みなさまどうぞよろしくお願い致します!
新名古屋交響楽団 第 20回定期演奏会
2026年2月1日(日)
愛知県芸術劇場 コンサートホール
時間:15:00開演 (14:15開場)
指揮:岩村力
曲目:マーラー:交響曲第10番adagio
ショスタコーヴィチ:交響曲第 10番 pic.twitter.com/38YxeGdkg2
プログラムは「2つの第10番」という、非常に峻厳かつ思索的なものでした。
■ マーラー:交響曲第10番より「アダージョ」
前半は、グスタフ・マーラーが死の直前に書
二つの「第10番」が描く生と死、そして愛 ――新名古屋交響楽団 第20回定期演奏会
2026年2月1日、日曜日の午後。私は愛知県芸術劇場コンサートホールへと足を運びました。
今日聴いたのは、指揮者・岩村力氏を迎えた新名古屋交響楽団の第20回定期演奏会です。
プログラムは「2つの第10番」という、非常に峻厳かつ思索的なものでした。
■ マーラー:交響曲第10番より「アダージョ」
前半は、グスタフ・マーラーが死の直前に書き残した最後の交響曲から、唯一完成された第1楽章です。
- ● 極限の不協和音 妻アルマへの絶望的な執着と、迫りくる死への恐怖が混ざり合う、あの凄まじい不協和音。
- ● 凍りつく緊張感 ホール全体が静まり返り、背筋が凍るような緊張感に包まれました。
- ● 魂の彷徨 ヴィオラの独奏から始まる旋律は、まるで救いを求めて彷徨う魂の叫びのようでした。
■ ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
後半は、独裁者スターリンの死後に発表された、ドミトリ・ショスタコーヴィチの傑作です。
- ● 重厚なエネルギー マーラーの静寂とは対照的に、圧倒的な音の壁が押し寄せます。
- ● DSCHの咆哮 作曲者自身のイニシャルを音型化した「D-Es-C-H」が力強く響き渡るフィナーレは、圧政からの解放を告げる咆哮のようでした。
- ● 生きる意志: 暴力的なリズムを突き抜けて奏でられる旋律には、言葉を失うほどの生へのエネルギーを感じました。
■ アンコール:マーラー 交響曲第5番より「アダージェット」
そして、興奮冷めやらぬ中で届けられたのは、同じマーラーの「愛の歌」でした。
「死を見つめた10番の後に聴くこの曲は、より一層優しく、傷ついた魂に深く染み渡るようでした。」
10番で描かれた死や苦悩の先に、この至福のアダージェットが置かれたことで、プログラム全体が一つの壮大な救済の物語として完結したように感じます。
こうした極限の感情や危機の時代を反映した音楽に触れることは、人間理解を深める大切な時間となります。
記念すべき第20回の節目にふさわしい、濃密で素晴らしい音楽体験をありがとうございました。
終わりに
こうした極限の感情や危機の時代を反映した音楽に触れることは、人間理解を深める大切な時間となります。
記念すべき第20回の節目にふさわしい、濃密で素晴らしい音楽体験をありがとうございました。
#新名古屋交響楽団 第20回定期演奏会へ。マーラーとショスタコーヴィチ、2つの「第10番」という峻厳なプログラムに圧倒。極限の不協和音からDSCHの咆哮へ。死と生、そして解放を巡る濃密な時間。アンコールのマーラー 交響曲 第5番 「アダージェット」の優しさが、傷ついた魂に深く染み渡る。#岩村力 pic.twitter.com/Fcyfg12WCr
— 榊原平 / Taira Sakakibara (@tairasakaki_jp) February 1, 2026
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