高校生だった僕はプロレスラーを目指して大道塾で鍛えた。

当時は思わなかったけど、変な高校生だ(笑)

本当に真剣になると、その行動は結構怪しく見える。

 

怪しいままではダメなので、少しずつ本当の努力を知るようになる。

いくら自分で考えて頑張っても限界は見えている。

 

あの時期大道塾で過ごした時間はプロになった時にとても役に立った。

東先生はまだバリバリに鍛えてる感じがした。

高校生だった僕には先生が大道塾最強に思えていた。

 

あの頃何も分からないまま体を鍛えた。

技術はあんまりなかった(笑)

 

体の鍛え方も無茶苦茶だった。

プロレス雑誌で見ただけのプロレスラーの鍛え方

それをそのまま真似をしたりした。

ウエイトトレーニングもやった、やり方も良く分からないまま。

ただ重い重量と回数を沢山やれば良いって思ってやっていた。

正しいフォームもやり方も知らなかった高校時代。

 

10代の体力は素晴らしいそれでも体は大きく強くなっていった。

 

当時の大道塾の仙台支部は大道塾の本部

新しい北斗旗という空手を作り出す為にエネルギーが満ち溢れていた。

今は空道と名前を変えた大道塾

 

僕には空手のイメージと極真の名残の時代の大道塾が

とても思い出深い。

 

たった一つの道場から何人も王者が出た。

単なる流派の王者を超えた名選手が沢山出た。

その時代の練習と雰囲気は凄かった。

 

あの場所あの時間には何か格闘技の神様がいたんじゃないか?

そんな時間と場所で僕は高校時代練習した。

 

総合格闘技やグレイシー柔術新しいものが始まる時間と場所に

それから僕はいるようになる。

 

始めに過ごした時間が新しいものに取り組む為に必要な何かを教えてくれた。

 

意味が分からないことをやるのは意味を知ってからの財産になる。

 

ある日道を歩いていたら脚とか体とかがくがくしてきた。

なんか筋肉が震えて縮む感じがした。

 

信号で止まったら、体が縮み出した。

そのまま立ってられない状態になった。

自分の意志ではなく体が縮んでしゃがんでゆく。

 

信号が青に変わった、思わず歩き出すと。

体は元に戻った。

次の信号で立ち止まると、また体が縮み出す。

 

あの日僕は動いた方が楽な状態があることを知った。

全く意味が分からないまま鍛えた日々

筋肉が変わる為に起きた不思議な現象。

 

動いた方が楽な状態になる体

止まったらもう動けない、動けないどころか縮んでしまう。

 

普通は疲れたら止まって休む。

休む方が辛い状態があるってことがあるんだ。

10代の僕は不思議なことがあるって実感した。

 

試合でも何でも動いてれば何とかなる。

止まった方が実は辛い。

 

東先生が教えてくれた

試合は下がったらダメだって。

前に出れば体は動く。

 

前に出る気持ちで相手の攻撃を食らっても耐えられる。

下がった気持ちで同じ攻撃を食らった何倍も効くぞ。

これは空手だけじゃない。

 

人生でも同じだ、何でも同じだと思うぞ。

こんな話を聞かせてもらったのを思い出す。

 

55歳の僕は今でも覚えている。

 

シュートボクシングのデビュー戦でもこの言葉を胸に僕は闘った。

 

明日に続く。

 

12月15日 巣鴨闘道館にてトークイベント開催

 

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