今台湾で問題になっているのが、
服貿協議全名「兩岸服務貿易協議」,ECFA(海峽兩岸經濟合作架構協議,Economic Cooperation Framework Agreement)という協議です。
両岸というのは台湾と中国の意味です。
中国版TPPのようなものです。
お互いにサービスの協定を結び、利益をだそう。という意味のことです。
議題の内容はともかくとして、それを議会にかけず馬英九総統が勝手に調印に持ち込んだことが民主的ではないとして、学生運動に火がつきました。
3月18日に不服な学生たちの集団が立法院内を占拠しました。
馬総統に条約調印の撤回を求めています。
今日で六日目。
ようやく馬総統がテレビで公開記者会見をしました。
内容はECFAがどれだけ台湾の経済に有益であるかという内容で学生達の求める内容とは大きく違っていました。
巧妙に隠されている台湾に不利な情報についてはもちろん触れられていませんでした。
実は私は立法院が占拠された翌日の朝、用事で青島東路前を車でとおりました。
すでにテレビ局の車がたくさん来ており、複数の学生達が立法院の玄関の屋根に上がりマイクを持ち、演説をされていました。
その時はまだ車やバスも通れる状態でしたが、現在は封鎖されています。
立法院以外の場所では市民生活などは普通に行われています。
治安も普通に良い状態です。
立法院の近くに行かなければ大丈夫だと思います。
かと言って学生たちが暴れたり、暴動が起きているわけではありませんので、ご安心下さい。
ただ、静かに抗議のために座って、夜は野宿をされているだけです。
今のところ危険性はありませんが、長引くと警察が催涙弾などを持ち出す危険性がありますので、旅行者は近づかない方が賢明だと思います。
中正紀念堂あたりも今のところは問題がないと思います。
他の観光場所も近くにはありませんので、大丈夫だと思います。
一般人も協力的です。
篤志家が2000個のお弁当の支払をして学生達に届けたり、食べ物や必要な物もボランティアが届けています。
大学生がほとんどですが、学校をお休みすることを教授たちは反対していません。
大学で学べない生きた勉強だから。とのことです。
太陽花と呼ばれるひまわりの花がこの抗議運動の象徴花とされています。
ひまわりの花を持っている方を見られたら、抗議運動をされている方たちです。
まだしばらく続きそうですが、台湾の学生たちは国を思う情熱と真心があるんですね。
まだ続いている状態ですが、現在の状況をご報告してみます。
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