ブログへの初投稿。
タイトルは意味深であろう。
たった15日間、されど15日間。
決して忘れることのできない時間の蓄積となった。
15日間
何の期間かというと、教育実習の期間である。
今から何年前であろうか。私は、中学校へ教育実習に行った。
緊張と不安の中、学校の門を通ったことを昨日のことのように覚えている。
教える教科は、美術と道徳であり、受け持つクラスは、中2のとあるクラスである。
初日、中学生は正直なもので、誰も話しかけてこなかった。
当たり前である。こんな人間に誰が寄ってくるだろうか。
どんな人間か。
私は、人前で話すことが得意な人間ではない。
愛想もなく、感情を表に出すことも苦手である。
コミュニケーション能力も低く、決して器用に生きることができる人間でもない。
そのくせ、全て一人で抱え込んでしまい、何をするにしても、人より時間がかかってしまう。(実際、私を含め五人の教育実習生が同じ中学校に来ていたが、毎回、帰るのは私が最後であった。しかも、時間がかかった割に、授業は一度も成功しなかった。)最悪である。こんな、頼りなく、自信もない私に、誰が寄ってくるだろうか。
しかし、結論から言おう。
最終日、クラスのほとんどの生徒が号泣した。
サインとコメントをもらいに、教室に列ができた。
私の持っているもの(ペンや定規、消しゴムやのりまでも)全て貰われた。
別れたくないとギリギリまで教室にいてくれた。
色紙に加え、私のバッグを奪い、いっぱい寄せ書きを書いてくれた。
「明日もいてください。」「絶対、いい先生になれますよ。」「この中学校で今すぐ働いてください」、、、
卒業式でも、転校した時でも、家族の前でも、ましてや他人の前でも泣いたことのない私であったが、この時だけは、涙が止まらなかった。
心の底から、明日もこのクラスにいたいと思った。
一体、15日間で何がおこったのか。
それを、今後、少しずつ投稿していくことにする。