先日お遊びで性格診断テストをしたところ。
 
ジブリのキャラなら、ナウシカ❤︎タイプ
と出まして、何となく地味に
でも非常に嬉しかったり♪
 
 
ナウシカ(風の谷のナウシカ) 
ENFJ タイプ(人を励ますコミュニケーター)

人と自然をこよなく愛し、心優しく領民からも慕われています。

 一方、自身が守ろうとするもののためには、命を賭け戦うことも厭わない胆力も備えます。という結果でした。わーい(^^♪

 

 

実は1月に久しぶりにナウシカの地上波放送を見て、ちょっと私なりのナウシカ考察論なんて書きたいな~と思っていたところでしたので、今日は私の大好きなアニメ(漫画)「風の谷のナウシカ」感想~考察もどきをしたいと思います。

 

 

※ジブリ作品に関するリュシータのマニアレビューはこちらからどうぞ↓

 

 

 


「風の谷のナウシカ」とはスタジオジブリの有名な監督、宮崎駿氏(以下宮さん)が手掛けた長編漫画及び映画作品のことです。

ご存じない方はあまりいらっしゃらないと思いますが、一応ウィキ先生による作品紹介はこちらから。

 

 

未来の荒廃した場所で(火星説あり)衰退した人類がじわじわ広がる「腐海」と呼ばれる猛毒の森とそこに住む蟲に怯えながら、それでもなお争いを止めようとしない、不合理な世界が描かれています。

 

 

原作漫画は全7巻。

リュシータ、昔は持っていたのですが、今は手元にありません。のでうろ覚えの記憶から話します(←コラ)

ちなみに今まで私が読んだ漫画で、深いわ~感動~と思ったのはこの「風の谷のナウシカ」と樹なつみの「OZ」の2つです。

とはいえ今はほとんど漫画を読んでいませんけれど(^_^;)

 

 

風の谷のナウシカは内容もさることながら、とにかく語彙を増やす勉強になりました、漫画で語彙が増えたのはこの作品のみです。宮さんは学習院の文学部だからかな~と思っていたら、政経だったのですよね。それでもあの語彙の豊かさは、きっと読書量が半端なかったのだろうと推察します。

 

 

 

と、まぁ外枠の説明はここまででして(^-^)

あとは皆さん知ってますよね?

という体で、映画の場面場面の感想です。

 

 

まず、ナウシカで私が一番のお気に入りキャラクターは主人公のナウシカではありません(とても魅力的ですけどね)

 

ペジテの王族兄妹のアスベル&ラステルなのです♪

ちなみにこの兄妹の名前でドラゴンクエスト5の子供たちキャラを名付けて冒険してました(双子ですし)

どちらかといえば、薄幸の妹ラステルの方が好きです。

 

 

 

 

ラステル(CV富永みーなさん)・・生きてて欲しかったです。もし存命ならナウシカの良き友人になっていたと思うのです。

 

 

ナウシカの時代はきっと王族といえども率先して民のために働いていたと思うので(一部の国の兄たちは除く)ナウシカには族長の娘としての大きな責任がいつも肩の上に乗っていました。原作1巻でナウシカは「どうして私は族長の家なんかに生まれたのだろう」と独白しています。そういう立場的な問題を多分ラステルなら判って力になってくれたのではないかな~と思います。

返す返す惜しい人を無くしました。

 

 

 

 

 

お兄ちゃんのアスベル。考えが幾らか浅いところはありますが、でも熱血漢の優しい熱いハートを持った王子ですよね。

 

 

ちなみに彼は絶対、画像のように革のヘルメットのような帽子(呼び方は不明)を被っているほうがかっこいいです。

 

漫画では一時期帽子がなかった(腐海の底に置いていった)のですが、後に再びかぶってくれたときはよっしゃー!と思ったものです(何だそれ~笑)映画ではナウシカの良き友?助け手として描かれ、エンディングでは生き残ったペジテ市民と風の谷の住民を仲を積極的にとり持ったものと思われます(風車井戸の発明はおそらくペジテ側のアイデアでしょうね)後にお声の方はもののけ姫のアシタカ役をかっこよく演じておられました。

 

 

原作ではホントいろいろな意味でキーパーソンだった彼。最後はおそらく、スーパースター過ぎて森の人にも近くなってしまったナウシカよりも、しっかりと大地に足をつき、普通の一人間としてしっかり歩むケチャたちと共に生きたと思われます。

 

 

 

 

 

「風の谷のナウシカ」のもう一人の主人公はこの女性ではないでしょうか。トルメキア王国ヴ王第四皇女クシャナ姫(最近この人のヘアスタイルを真似ることが多いです~クラウンブレイドというみたいです♪)

 

 

兵士から絶大な人気を誇る指揮官、王家のゴタゴタ巻き込まれて本当に不自由したので、時に厳しい面もみせますが、本来は優しい人なのではないかなと思います(心を失った母親に接するときの彼女の悲しさは読んでいてめっちゃ辛いものがあります)

 

 

ナウシカは本人が述懐しているように、母親からは疎まれてはいなかったけれど愛されませんでした。

クシャナは母親にはとても愛されたけれど、父親からは非常に疎まれました。

 

 

二人にはそれぞれ父性の愛と母性の愛が必要で、それが欠けているからこじれちゃうのかな~と思います。後にクシャナには代役としてユパから父性愛が注がれるので、きっとその経験が中興の祖の力になったのではないかと私は思います。

 

 

それにしても全編通して本当にくだらない戦争でした。ホントにくだらない理由であっけなく多くの人が死んでいく。

民間人も軍人も等しく不条理な仕方で命が奪われ、憎しみ合い、また火種が起きるの繰り返しです。

腐海という共通問題があるのにも関わらず、小さな土地を求めて奪い合いに狂じる人間。

 

 

私は思うのです、なぜ武器を作る必要があるのかと。その武器はほぼ対人用です。食料を得るためではありません。人殺しの道具を入念に手入れし、常に新しいものを作り出す。こんなバカげたくだらないことがあるでしょうか。

 

 

敵にも味方にも愛する家族や友人が存在するというのに。

なぜそれがわからないのでしょうか。現在、人の死亡率は100%です。なぜ生き急ぐ必要があるのでしょう。歴史上どんな絵や写真を見ても、写っている人は300年後にはいないというのに。

 

 

 

 

映画版の話に戻りますが、私が判らない、謎な点が一つあります。上の画像をご覧ください。

風の谷の入り口でナウシカと子供の王蟲が怒りに燃えて向かって来る大人の王蟲たちを待っているところです。

その少し前の同じ日の夕刻、おばば様はいつも吹く風の風がない=大気が怒りにに満ちていると説明していました。城おじのジルたちも風が止まったと言っていました。

 

でも、風吹いてるよね???

 

はい、このシーンだけは今でも謎なのです。誰か教えて、えらいひとー(笑)

 

 

 

さて、ここで原作の物語の核の話について語ります。

長い長い旅路の末、ナウシカは森の人セルムに助けられて、自分自身の豊かな森を通り、ついに腐海の尽きる場所を知りました。

腐海はただ毒をまき散らしているのでなはい、汚れた大地の毒を吸って長い時間をかけて浄化をしている、世界はよみがえろうとしている!

本当ならこれでめでたしめでたし、のはずですが宮さんはそこで終わりませんでした。

 

 

確かに大地はきれいになっていくのですが、ナウシカたちの身体ではその場所はきれいすぎて住むことができないのです。どんなにがんばっても、その清浄さに耐えることができないのです。

 

 

ではすべては無駄だったのでしょうか?

私は作品の結末を読んでも判りませんでした。ナウシカはそれを甘受し民にうそをつき続けて(偽の希望を持たせて)黄昏の時代を生きることを選びます。そしておそらく宮さんもこれ以上描くことができなかったのだと思われます。

 

 

自分の力ではどうにもならないとき、自分ならどうするかを深く考えさせられる物語でした。

 

 

ナウシカは決して人を数としては見ません。戦場で多くの人が亡くなったとしても、素通りすることなく生き残ってる人がいないか探します。何とか助けようと最後の瞬間まで手を伸ばします。結果多くの人を看取ることになるとしても、自分のできることを全力でやっていきます。

 

 

誰もがナウシカのようになれるわけではありません(映画・漫画とも緊急時の救命救急レベルは非常に高いですし)それでも師のユパはナウシカになれずとも同じ道は行ける、と言いました。

ペジテの唯一人の生き残りのアスベルや同胞を数多く失ったケチャたちは、きっと「憎しみよりも友愛を」選んでその後の人生を歩んだのかな~と思いました。

 

 

以上、ちょっと壮大な?感想文になりましたね~(^-^)

 

 

 

あ。最後に忘れちゃいけない、参謀のクロトワ氏について。

 

全体的にシリアスなストーリーである「風の谷のナウシカ」の中でわりと?コメディ役を担当しているクロトワ。無論、彼は軍人として冷徹な面も多分に持ち合わせているのですけど、まぁ世渡り上手というか立ち回りが上手いです。私はなぜかしら、彼(の冷静なツッコミ)は宮さんの分身の登場人物なのでなかろうかと勝手に思っています。

 

銀河英雄伝説ではヤン・ウェンリーが作者の代弁者だったように、クロトワもまた作者に最も近い人物なのかな~って思ったりします。なんとなく想像ですけど(笑)

 

 

以上、徒然なるままに書いたナウシカのレビューでした。

 

 

 

 

おしまい

おまけ

余談①ですが、映画版のナウシカの自室の壁をくりぬいたベッドはアルコーヴベッドという寝台です。

 

 

 

 

なかなかおしゃれですよね~(*^^*)

 

 

このアルコーヴベッドに憧れる方は、C県ディズニーリゾートに建つディズニーホテルへお泊りください。

こんなベッドがありますよ~(≧▽≦)↓

 

 

 

 

 

 

余談②ですが、わたしは今でも初版の映画の絵コンテ全2巻を持っているのですが・・・もうひとつ、昔持っていた珍しいBookがあります。一時期流行った「ゲームブック」シリーズで、本のタイトルは「巨神兵を倒せ!」です。

 

 

 

 

しかし、原作が完結した現在ではありえないタイトルですね(笑)

この他にも「天空の城ラピュタ」や「名探偵ホームズ」のゲームブックも10年くらい所持していました。

ずっととっておけば良かったわ~(^_^;)なんて時々思います。

 

 

 

最後に私の稚拙なこの記事より、もっともっと深~くナウシカの考察しているサイトがあります。私にはムリムリですが。

 

結構?哲学チックですが、面白かったです。興味がありましたらこちらからどうぞ→新約・腐海文書