放課後の置いてきぼりの春夕焼


春浅し拙き折りの千羽鶴


ネオンに息する路地裏の蒲公英


立て膝の化粧姿や春の月


残像の色は深海春の宵


さとう菓子



『立て膝の化粧姿や春の月』

(「秀句」ページに掲載されました)



同人(高木宇大氏)が選ぶ

『璞玉を拾う(3月号)』に拙句がありました。


『ラグビーや前監督の声のして』


近年のラグビー人気のこともあり、テレビなどで試合を見る機会も多くなったが、この句は観ている側というより、実際にプレーしている選手の句のように思える。そして、大きな国際試合というより地元の壮年同士のぶつかり合いの音が聞こえてくる試合のようだ。その中に聞こえてくる「前」監督の声。そう、この「前監督」がなんともいい。今は観客となって応援している前監督の声なのだ。