「ハッピー」について書いた後、このようなメッセージが届いた。



彼は既に退会しているので、返信することは出来ない。そこで、仕方なくここに書いておく。


なんということなんだろう。


私は、彼に勘違いされたというのであろうか。


メッセージを読む限り、どうも私の書いた「ハッピー」という一語が、彼の記憶にある何者かを呼び起こしたらしい。


その男は、二ヶ月近く前に出禁になったという。


では、もしや私は、その謎の男と間違えられているのではあるまいか。


しかし、私はその男を知らない。


そもそも、私がハッピーについて書いたからといって、なぜ私がその男になるのだろう。


これはどうにも腑に落ちない。


私に似ているということなのだろうか。


ココだけの話、私の見た目は結構派手である。私のような客は、これまで他に見たことがない。


それなのに、その謎の男と私を同一人物だと思うというのは、いったいどういうことなのだろう。


いや、私は断じて、萎びたなすの漬物のような顔をしたおじさんではない。


これは、いくら何でも本人としては譲れないところである。


それにしても気になるのは、彼がハッピーで何をしたのかということである。


マッサージ屋さんである。


普通なら、身体を揉んでもらって、多少すっきりした顔で帰るところである。


それが二ヶ月近く前に出禁になったというのだから、何かしらの事情があったに違いない。


しかし、その事情を聞こうにも、彼は既に退会している。


私はただ、「ハッピー」について書いただけである。


それなのに、知らぬ男の過去を背負わされたような格好になってしまった。


いったい彼は、ハッピーで何をして、こんなことになったのだろう。


そして私は、なぜその男と間違えられたのだろう。


考えれば考えるほど、分からないことばかりである。