外では猛暑の夏を感じておりますが、いよいよ今シーズン冬の定番オリジナルジャケット「ノーフォークジャケット」を御注文いただいております。

 

この時期に、冬物?

 

と思われるかもしれませんが、季節にかかわらずこれから冬に備えて御注文なさる方が多いのです。

 

それに、このジャケットはフルハンドメイドの職人の私しかでなければ仕立てられることができず、

 

御注文なさってから数か月かかるため、今の時期にしていただきたいのです。

 

 



今回もこだわりを持った一着になりました。

 

今回使用した生地は、「エステートツイード」では有名な「ラバット社」の「カークトン」。

 

カントリージャケットには最適です。


久しぶりに本格的なノーフォークジャケットを掘り下げてみます。

「究極のゲームジャケット、ノーフォークジャケット復活!!」のくわしい事はこちらまで

 

「本格的なノーフォークジャケット」についてのくわしい事はこちらまで

 

究極のゲームジャケット「ノーフォークジャケット」についてのくわしいことはこちらまで

 

ノーフォークジャケットにおいて、巷の洋服屋さんが背中にアクションプリーツ(ひだ)を施しているだけの上着を総称して「ノーフォークジャケット」だとお客様に勧めているようですが、

 

それだけでは本来の「ノーフォークジャケット」とはいえません。



「ノーフォークジャケット」とははてなマーク

1860年代にイギリスのスコットランド、ノーフォーク地方のノーフォーク公爵が狩猟用に着ていたジャケットが発祥とされている。

 

このように「ノーフォークジャケット」の源流はスコットランドの森で狩猟用(HUNTING)に着られていただけに、ディテールやデザインにおいてもその独特の名残を残しているので、衣服の性格性がはっきりしている。

 

馬に乗って獲物を生け捕りする鹿狩りやキツネ狩りの時に胸や背中に襞を入れウェストのまわりに、ベルトがついたクラシックなスポーツ・ジャケットが基本的な「ノーフォークジャケット」のデザインなのですが、それだけでは本来のノーフォークジャケットとはまだいえません。


それを今回【職人】の私がオーダーメイドで仕立てたノーフォークジャケットでご説明いたします。
 

そして最も目を惹き付けるのが、ジャケットであるにも関わらず、コートのようにフィット感を向上するために装備された、ウェストのオールラウンドベルトです。

 

こちらもオリジナルに私自らフルハンドで仕立て上げます。

 

さらには激しい動きにも、追従すべく、背中の裾へと向かって直線的に伸びるベルトループ兼用のパーティカルパネルも大きな特徴に挙げられる。

 

ラペルのゴージ位置は高く、防寒性にも長けます。

狩猟時、

リュックサックをかつぐ際、ショルダーのダメージを極力少なくするため●バーティカルショルダーパネル(ショルダーパッチ)も装備。

 

現在はおしゃれなディテールとして残っております。


そしてラペルには「チンウォーマー」を装備。

 

当店オリジナルのフルハンドメイドでの「チンウォーマー」。

 

狩猟中に雨が降ったり、強い風が吹いた時、襟を立てる補助的なストラップ。

しっかりボタン止めにして、ラペルが外れないようにします。

 

使用後には、内側にボタンを付けて収納。


頭には、茨の中や岩山で、保護の役割をする「ハンチングキャップ」もしくは「キャスケット」をかぶります。

こちらも、当店オリジナル「フルハンドメイドのハンティングキャップ」をご用意。

 

 

今回は当店で別注したアスコットタイを結ばせました。

こちらの商品は
現在、販売するお店が少なくなった貴重な「アスコットタイ」。

 

当店オリジナルに別注をいたしました。

使用した生地はイギリスの「ロバート・キート社」。

「ロバート・キート社」の工場は英国シルク産業の伝統的な本拠地である「マックルズフィールド」のボリトンにある工場。

100%ピュアシルク織り生地を使用して染色しております。

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ロバート・キート社は

DREAKES(ブレイクス)

MARINELLA(マリネッラ)

POLO(ポロ)

BROOOKS BROTHERS(ブルックスブラザース)などの玄人筋からもオーダーが入るほどの信頼とクオリティを持っております。


そのクオリティのまま英国の伝統的なデザインを現代的な配色で制作。

加工は日本国内の、数少なくなった職人によって膨大な日数をかけて丁寧に制作。

当店の「アスコットタイ」はオリジナリティ」のある商品に仕上がりました。

「アスコットタイ」を仕立てることができる職人も限られてきて、今後制作することが困難と予想されております。

わずかではございますが、

 

「ノーフォークジャケットに、数限りある丁寧に仕立てあげられた「アスコットタイ」をお勧めいたします。


これだけの装備を行うことによって本来の「ノーフォークジャケット」としてのスタイルが完成されます。

その「ノーフォークジャケット」の発祥とされていますノーフォーク州では今日、ノーフォークジャケットを身にまとう人々の姿は、残念ながら殆ど見られません。

 

しかし海を隔てたアメリカやここ日本では品格と無骨さと併せ持つこのジャケットに見せられた男達が今なを数多くいます。

 

遠くイギリスの原野で誕生したノーフォークジャケットは今、ここ極東の日本の地でノスタルジーではない現代のリアルクローズとして再評価されています。

 

フルハンドメイドによる、「チンウォーマー付きオールラウンドバーティカルベルト」の当店オリジナル「ノーフォークジャケット」は、私一人でしか仕立て上げることが出来ないので御注文から数ヶ月かかります。

 

繁忙期である秋には、年内に収まらない場合があるので御注文なさる方は出来るだけお早めにお願い申し上げます。

 

スペシャルプライスの詳しい事はhttp://www.tailorwatanabe.com/special-price.html

 

グーグルマップで店内が見られます。

https://goo.gl/maps/X1vb5Xmwcgn

 

 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.1詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/144935146801/tailor-watanabe-order


 

2016年フリーペーパー「rojiroji」に当店が掲載されました。No.2詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/147790642911/tailor-watanabe-fitting


 

テーラー渡辺ホームページ(渡辺弘行)
http://www.tailorwatanabe.com/index.html