「何て日本は生きづらい場所なんだろう」
10年前、20代前半の頃仕事やプライベートでうまくいかない
僕は原因を周りのせいにして批判ばかりしてた。
そんな頃、今回読んだ本の著者の別の書籍を何冊か読んで
これだから日本はとさらにその気持ちを強めて悦に浸るという
我ながら生産性ゼロだった時期がある。
『激安ニッポン』(著:谷本真由美)
すっかり今では読まなくなってしまったのだが、久しぶりに
この人の本を本屋で見かけたので購入。
タイトルやカバーの内容からわかる通りで、日本の給料が世界の物価高に
追いつかず相対的に低所得なので気をつけろといったのがこの本の主な話。
印象に残ったのは、100均のような安い店が欧米で街中にできる場合は
その一帯が安っぽいイメージになり相応の人間が流入し犯罪が増えるため
店の建設反対運動がおこることがあるということだった。
家の近くに100均ができると逆に僕なら喜ぶだろうが、筆者の言うように
いずれ格差が日本でさらに増してそれが原因で犯罪が増えるなら日本でも
安っぽい店を作るなと堂々とハイソでない普通の地域でもデモが起きるんだろうか。
今まで何冊かこの人の本を読んでみたが、今回の書籍はあまり具体的な今後の
解決策を出さずほぼ 今の日本はこうだから や これが異常 と
いった文句で終わってしまっているのがちと残念。もっと建設的な
結びだと読んでいて気持ちのいい終わり方になりそう。
昔はこの人の本を読んで、ただ日本を批判したくなる気持ちを
強めるだけで終わったが、これからは自分の暮らしをよくするため
の行動の起点にしたいものだ。