ある日突然気づいた。

 

小説を読んでいても、途中でつまらなく思ってしまい読むのをやめてしまうことに。

 

一方でビジネスのハウツー本(上手な話しやアンガーマネージメント、AI活用 等)

は何気なく毎日少しずつ読んでるのになぜだろう。仕事で使うのが目的ではあるが。

 

 

【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】 三宅香帆 著

 

そんな中で、思わず書店で目に留まったのがこの本だった。

タイトルで言われている「本」とは、小説のことだ。

 

 

本書で指摘されているのは、自己啓発本をはじめとするビジネス本を読むことは

自分の得たい情報(仕事のテクニックなど)を最適に得るための手段ということに

非常に納得した。

 

その過程で自分に関係ない知識はノイズとされる。

 

 

効率よく知識を得るために、自分を常にアップデートしなければいけないからこそ、

自分は最近ビジネス本ばかりを読んでいるのだということを自覚した。

 

 

しかし小説から得られる、いわゆるノイズとして扱われる知識がめぐりにめぐって

他の知識と繋がり、自分を豊かにしてくれるものだという内容も捨てがたい。

 

多感な頃にたくさん読んだ外国の旅行記がなければ、その後バックパッカーになる

こともなかったしタイに暫く移住しに行くこともなかっただろう。

 

 

今の自分は、社会を乗り切るための防衛手段としての知識を得るための"読書"を

しているのだろう。

 

だがいつかは本書で言われるような、教養を得るための小説の読書を

やれるようになりたいものだ。