【少々長いが読み進むほどオモシロくなるから黙って読め!】

 

イギリスのTPP参加申請。

日米豪印戦略対話、通称クアッド(Quad)へ艦船派遣して参加。

シックス・アイズ」構想でイギリスが日本を正式に招待したこと。

イギリス海外市民(BNO)パスポートを持つ香港市民へ、

イギリスに逃げて来るよう措置していること。

新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐって

イギリスが自治区の当局者などに制裁を科したこと。など、

ブレグジット後のイギリスはアグレッシブだ。

世界各国と新たな連携関係を築く

グローバルブリテン」構想と、

関係が悪化する中国をけん制する動きが

結びついた政策と言えそうだ。

 

現在のファイブ・アイズに日本が加わって、

シックス・アイズになるってことは、実は大変な事で、

コレは米・英・加・豪・NZの英語圏5か国

 

(特徴はイギリス帝国の植民地を発祥とする

アングロサクソン諸国の機関であること。

アメリカ合衆国以外は現在もイギリス連邦構成国)

 

諜報機関が世界中に張り巡らせた設備や盗聴情報を、

相互利用・共同利用する為に結んだ協定である。

かつては秘密協定だった。

ここに英語圏以外の国が入るということは全くスゴイ事なのだ。

 

既に日本がイギリスと同盟関係にあることは、

前回のアタシの記事でも、喜ばしい同盟という文脈で書いたが、

実は、今でも世界の覇権はイギリスが握っている。

 

英米は覇権の源だ。

英語、米ドル、英米法、ISO、英米会計、

そして時のスタンダード。

 

こういったものを基として、世界の秩序が動いている。

それを崩されて最も困るのがイギリス。

「英米連携の覇権の一翼」を担ってるのではなく、

元々イギリスが覇権の源であって、

今は、アメリカがフロントに立ってるイメージなのだ。

 

かつて覇権を握っていた時代に

中国を眠れる獅子にしたイギリスが、

再び目を覚ました中国に危機感をアメリカ以上に強く持ってる。

中国とは価値観の共有ができないのだ。

アメリカに対しても警告を発し始めているのがイギリスだ。

その引き金を引いたのが香港情勢。

イギリスはその根本のところを懸念しているのだと思う。

眠れる獅子を起こしてしまった。覇権をとられると。。。

 

英米法でビジネスが決まるというのは

ビジネスの世界では大変な事であって

日本人から中国人からドイツ人から、

英米法のルールでやらざるを得ない。

いつもイギリスのホームグランドで

野球やれっていってるようなものでこれは辛いよね。

でも、日本はこのルールの中で発展した。

しかし覇権主義の中国にしたら自分の中国法で

デジタル人民元とかやってみたい訳です。

でも、これを崩されるとイギリスの体系って

終わっちゃうからね。

 

ざっくり言って、今、為替決済は英シティで全世界の4割、

米NYで2割まかなってる。

これがデジタル人民元に置き換わることがあれば、

米英は没落し、金融が中国に支配される。

 

また、香港で人権が蹂躙され政治的自由が阻害されてる。と、

私達は見ますが

イギリスから見たらイギリスとの約束を中国は破った訳です。

見事に破った。これはやっぱり面子の問題だ。

これは私達から見ると大したことないじゃないと思うけど、

イギリスから見たら大変恥ずかしい。

だからこそイギリスは香港人に逃げて来いと言ってる。

海外公民パスポートみたいな2線級のパスポートでもいいから

来いと。

 

いずれにしても、面子潰され怒ったイギリスと、

無条件で日英同盟バンザイという訳ではなく、

日本が民主主義・人権・法の支配という

普遍的根本概念を守るため

国際社会の一員として動いた結果が

日米・日英同盟であり、

その価値観を共有しているってコトなのだ。

というのがアタシの見解だ。

 

キンペーよ、

我々は中国の核心的利益を毀損してやろうとか、

ドーでもいい小っちゃいコト言ってんぢゃない!

次元が違う!

日本は民主主義・人権・法の支配という

普遍的根本概念のコトで中国に説教してるんだッ!

 

ぉまぃらは、民主主義の「み」の字も知らないんだろッ!

何世紀も前の、東洋的専制支配やめろッ!