2月1日にミャンマーで同国国軍が企図したクーデター。

軍は国民の怒りを買っただけではない。

民政移管後にミャンマーの経済開放が進み

「アジア最後のフロンティア」と世界中の注目を集め、

国軍上層部は巨大利権で甘い汁を吸っていたのだが、

それも絶たれてしまった。

クーデターはどう見てもミャンマー国軍の利益に反するのに、

彼らはこの壮大な暴挙に踏み切った。

 

気がかりなことに国軍と中国の間に密約があるとの情報がある。

1.中国軍の部隊が国軍支援のため、ミャンマー入りした。

2.中国で行われているようなインターネット規制を実施するため、

 中国のIT技術者が 国軍によって密かに招かれた。

3.中国の王毅外相が1月にミャンマーを訪問した際、

 国軍がクーデター実施の意向を伝え、承諾を得た。

4.中国からの関係者招聘や軍事物資の輸入のため、

 雲南省昆明市との間をミャンマー機が何度も往復している。

 

それに加えて有力とされるのは、マンダレーで

治安当局の取り締まりを撮影した際、

「イー、アル、サン」と中国語の掛け声が聞こえた動画が

一気に拡散した。

これを見たミャンマーのネットユーザーたちは

「国軍を中国軍が支持している証拠」と訴えている。

 

中国にとってクーデターは好都合なのだ。

ミャンマーの政治的孤立を

中国政府は、ほくそ笑んで見ている。

世界地図を見よ!

ミャンマーと中国が握ってズブズブの関係になれば、

ミャンマーは中国にとってインド洋へ一直線の出口になる

情勢が悪化すれば

「一帯一路」の近道になるのだ。