~ 今に甦る歴史エンタテイメント~ 「織田信長が愛した南蛮音楽」

7月2日(金)
花朋会敷舞台(愛知県岡崎市)

民族楽器屋 原人店長のつぶやき-花朋会敷舞台

午前の部 11:00~12:00
午後の部  1:30~2:30
(全自由席)全券 1,500円
        半券 1,000円

時を遡ること430年前、安土城の信長公の御前で南蛮渡来の音楽が披露された!

信長は城内に「セミナリオ」というキリスト神学校を設置し、武士の子30名ほどを学ばせたという。そこでは、聖歌、合唱、オルガン、チェンバロ、ヴィオラダルコの授業もあったというから、信長が城内で西洋の音楽に親しんだと思うと楽しくなる。皆様も1580年にタイムスリップし、信長やお市の方、はたまた戦国の武将になったつもりでお聴きください。(家康もどこかで耳にしたかもしれませんね)<フライヤーより>

演奏:ネーモー・コンチェルタート
    歌:辻康介(ネーモー・コンチェルタート主宰)
    リコーダー:太田光子
    リュート:高本一郎
    パーカッション:立岩潤三

午前、午後共、最初、今回の主催者のCOLLINA.Fの赤谷寿子さんの主催者挨拶からスタート。

プログラム
午前の部
<序>
南蛮衣装に身を包んだ辻さんが登場。
リュートを紹介した上で高本さんのソロ演奏
 1.スパニオレッタ

続いてリコーダー(ルネサンスリコーダー)の紹介
鏡の間から、太田さんが、鳥の鳴き声を模した演奏で登場
 2.イギリスの夜鳴きウグイス(J.ファン.エイク作曲)

続いて鏡の間から、立岩さんが、太鼓を持って演奏しながら登場
 3.パーカッションソロ

そして、高本さん、太田さん、立岩さんの演奏
 4.メーロのブランル(A.ファルコニエーリ作曲)

<異国語り>
ここから、辻さんの歌が入ります。

オルフェオの物語前編
 5.突き刺さる矢(L.ベッランダ作曲)
 6.天のバラよ(C.モンテヴェルディ作曲「オルフェオ」)
7.森よ憶えてるか(C.モンテヴェルディ作曲「オルフェオ」)

<いずこも同じ恋心>
 8.コーヒーを挽きながら<コーヒールンバ>(H.M.ペローニ作詞作曲)
 9.オーソレミオ(G.カプッロ作詞/ディ・カプア作曲)
10.まなみっち命(うるわしのアマリッリよりG.カッチーニ作曲/辻康介日本語詞)
11.マラカス:レセルカーダ2番(D.オルティス作曲)
12.きれいなねぇちゃんよ(V. カレスターニ作曲/G.キアプレア作詞/日本語詞辻康介)

午後の部(構成はほぼ同じ)
<序>
 1.スパニオレッタ
  高本さんリュートソロ
 2.彼女は私の過ちを(J.ファン.エイク作曲)
  太田さん、鏡の間から登場
 3.パーカッションソロ
  立岩さん、鏡の間から登場
 4.メーロのブランル(A.ファルコニエーリ作曲)

<異国語り>
ここから、辻さんの歌が入ります。

オルフェオの物語後編(ハッピーエンド編)
 5.きみは死んでしまった(C.モンテヴェルディ作曲「オルフェオ」)
 6.力強き霊よ(C.モンテヴェルディ作曲「オルフェオ」)
 7.俺の歌を聴いてくれ(J.ペーリ作曲「エウリディーチェ」)

<いずこも同じ恋心>
 8.満月の浜辺のタランテッラ(A. デ・ラウズィエーレス作詞)
 9.帰れソレントへ
10.恋人はトルコ人(C.モンテヴェルディ作曲/日本語詞辻康介)
11.マラカス:レセルカーダ2番(D.オルティス作曲)
12.きれいなねぇちゃんよ(V. カレスターニ作曲/G.キアプレア作詞/日本語詞辻康介)

アンコール1
  ネーモー・コンチェルタートオリジナル 「スーパーマン」(詞 谷川俊太郎)
アンコール2
  コーヒーを挽きながら<コーヒールンバ>(H.M.ペローニ作詞作曲)


会場はなんと私設能舞台。演奏者皆さん、足袋を履いていらっしゃいました。

辻さんのMCは、分かりやすく楽しかったです。
<異国語り>はオペラ「オルフェオ」のダイジェスト版、物語も語っていただき、何かためになったような。
<いずこも同じ恋心>は、ポピュラーで懐メロも多かったが南蛮音楽として楽しかったです。何より、辻さんの日本語詞が面白かったです。

リュートの高本さんは、音響的に良いということで、オープニングのソロはいつも後座(あとざ・老松が描かれている鏡板の前)で演奏されていました。
私は、いつもながら、かぶりつき席なのでわかりませんでしたが、後ろの方では、辻さんの歌が聞き取りにくかったようです。

確かに太田さんの強烈な裏メロと太田さんの居場所がよく音が通る場所でしたので、辻さんの歌がかぶる場面は多々ありました。

飽きさせることのない2時間でした。

オマケ:午前午後の間はランチタイム!!
     弁当組(主催者に予め注文)と外食組(主催者を通して予め予約)に分かれて食べました。