今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス より、

“メガミデバイス 5.3 朱羅 忍者 枢” です。

 

 メガミデバイス躍進の立役者となった朱羅シリーズが、皇巫と共通のマシニーカBlock1.5-L素体にアップデートされて再登場。

 トップバッターとして、新たに “枢(カナメ)” の名を与えられた “忍者” が発売されました。

 

 本当、朱羅は優遇されてるなぁ・・

 まぁ実際、それだけのセールスを叩き出したということなのでしょう。

 個人的にはその前のSOLでかなり認知度が上がったと思うので、彼女たちにもなにか新展開をと願っているのですが・・それはまた別の話。

 ともかくも、しばらくはまた朱羅からの皇巫祭りになりそう(間にロリ獣人来るけど)です。

 今回の朱羅アップデート版が最初に発表されたのは、やっぱり何周年かの配信のときだったと思いますが、朱羅6年後だとか、アニメの最終回に再登場したときの姿だとか、主にデザイナーの浅井 真紀氏がちょっとなに言ってるのかわからない状態でしたね(笑)。

 でも確かに、そんな妄言もさもありなんという成長(?)具合になっておりますが。

 なお、この忍者 枢から始まる一連の朱羅アップデートシリーズは、武装パーツは旧版(ということにしておきます)のものをそのまま流用する仕様で、基本的に素体のみでのリリースとなっています。

 その分の値段も抑えたものになっていますから、すでに旧版を持っている人にはありがたい・・のかもしれませんが、新旧武装モードで並べたいという人には旧版がもう一つ必要になりますし、そもそも旧版を持っていない人も、やっぱり旧版が必要になるのでなんと・・

 一応、それを見越してか旧版の再販もあるのですが、少し間が開くんだよなぁ。

 僕も通常カラーの忍者、弓兵を持っていないので、いっそ今回も武装パーツ付きでもよかったんだけど・・

 

 レビューしていきます。

 キットはパチ組みに、一部付属の水転写式デカールを貼っています。

 

朱羅 忍者 枢

 初期の傑作機とした高い人気を誇る朱羅シリーズは、しかし最新機種に対抗すべき大型武装を装着しようにも本体の勢尺生は明らかであった。

 メガミデバイスM.S.Gを用いた近代改修改修にも限界があったため、皇巫シリーズに使用されたL型フレームをベースに朱羅に先祖返りさせるかたちで開発、完成したのが新生朱羅シリーズである。

 忍者 枢では、L型フレームの特徴である、大型武装を扱える強力なトルクの大部分を運動性に特化させる事に成功。

 基本形は最低限の武装とそのホルダーを兼ねた簡易装甲というシンプルな構成ながら、その戦闘力は従来のメガミに引けを取るものではない。
 さらに旧朱羅シリーズの専用武装を装着した際も推力を完全にコントロールできており、本体の運動能力と武装の機動力を組み合わせた高速カウンターアタックは “現実キャンセルコンボ” と話題になった。

 以上、公式設定を要約してみました。

 

 どうでもいいんですが、最初このパッケージを見たときは上下の向きが逆だと思いました。

 あと、パッケージの仕様も従来のフタミ箱タイプで、説明書も専用でしたね。

 BUSTER DOLLのキャラメル箱パッケージと説明書の一部共通化は、Block2ベースのキットだけということのようですね。

 

武装モード

 

 最初に、今回のキットは素体のみといいましたが、最低限の武装パーツを付属しており、説明書ではまずその形態から汲む流れになっていますのでこちらでもそのように。 

 プロポーションと可動を両立したマシニーカBlock1.5-Lを使用したことで、旧版と較べてとくに下半身の肉付きがよくなり、ごく自然な少女・・というかもう大人の女性ですね。そんな雰囲気になっています。

 あらためて、本当にプラモか? と目を疑ってしまうほどの美しさ。

 新規造形されているのは胸部から腹部、腰部の胴体部分と腕部、脚部の肌色部分、靴(足先)、武装パーツですね。

 頭部はフェイスパーツ含め旧版からの流用(フェイス基部は皇巫)。上腕以下の腕部、太腿以下の脚部、胴体内部の可動フレームなどは皇巫シリーズからの流用です。

 

 頭部アップで。

 髪パーツは旧版からそのまま流用。成型色も一緒かな?

 赤い角と額およびもみ上げ部分の白い飾りは新規パーツ。角ともみ上げの飾りはデザインも変わっていますね。

 マスクについてはまた後ほど。

 

 後ろで束ねた髪はダブルボールジョイントで可動。

 ジョイントは固定タイプと可動タイプがあるのでお好みで。

 ジョイントは4つずつ付属します。

 組み換え用のジョイントとしてもわりと重宝するんですよね、これ。

 

 では、ここから新規造形部分を見ていきます。

 まず上半身。

 肌色パーツは皇巫からの流用です。

 忍者のトレードマークとも言えるマフラーは首周りのパーツだけ。

 後ろ側は背中のバックパックと繋がっています。

 胸部パーツは、けっこうボリュームアップしたかな?

 もちろん取り外し可能なので、よりボリュームのある皇巫のパーツを交換することも可能です。

 

 続いて下半身。

 腹部や腰部の黒い部分はすべてパーツ分割による、成型色で色分けされています。

 今回、フェイスパーツ以外の塗装済みパーツはないですね。

 

 スニーカーのようなデザインの靴パーツも新規造形

 ソール部分のディティールにもこだわりが見えますね。

 走りやすそう。

 

 ハンドパーツは基本の7種が付属。

 しかし、相変わらずリストジョイントが3つしか組めないのはいかがなものか・・

 創彩のランナー流用できないのかな?

 

 フェスパーツは3種類。

 フェイスパーツも基本的に旧版の流用ですが、アイデカールが新規デザインとなり、表情も変わっています。

 

マスク顔

 これも忍者のトレードマークかな? マスク顔はマスク部分が新規造形。

 マスクには後述する短剣 “無銘” を1本マウントすることができます。

 無銘を抜くとこんな感じ。

 戦国時代の面頬みたいな感じで格好いいですね。

 獣人系メガミのフェイスパーツとしても使えそう。

 表情自体(目の印象)は、まさに戦闘状態という感じで凜々しいものになっています。

 

通常顔

 一応、こちらが通常顔ということになっています。
 片目を閉じてちょっと澄ました雰囲気。
 先ほどとは違って余裕がありそうな表情ですね。
 
 と、フェイスパーツ3つのうちタンポ印刷されているのは以上の2つで、最後の一つはのっぺら状態で付属するものにデカールを貼って完成させなければなりません。
 これもコスト削減の一環ですか・・
 
照れ顔
 仕方ないので貼りました。デカール苦手なんだけど。
 貼ってから半光沢2回、つや消し1回とトップコートも吹いて、まぁ及第点ですかね。
 口内も白で塗ったんですが、ちょっと塗り切れてなかったな・・
 一応、デフォルトでは照れ顔ということになっていますが、アイデカールは先のマスク顔、通常顔のものも付属するのでそこはお好みで。
 頬紅のデカールもあるんですが、重ね貼りすると台なしにしそうな気がしたのでやめときました。
 ただ、そのせいで照れ顔ではなくドン引き顔っぽくなったな・・まぁいいか。
 ちなみに、アイデカールだけでなく本体に貼るマーキングデカールもあるのですが、今回は貼ってません。

 

 旧版フェイスパーツと比較。

 

 といっても通常カラーは持っていないので、蒼衣との比較になりますが。

 パーツ自体は共通でも、目のかたち、目線の向きの変更でガラリと表情が変わっていますね。

 通常カラーとだったら、普通に表情差分が増えていろいろと捗るんでしょうが・・蒼衣とだと瞳の色が違うしね。

 まぁ、プリントの精度自体けっこう上がってるんで、どのみちちょっと違和感はあるか。

 

付属武装

無銘

image

 忍者らしい武器、直刀タイプの短剣が4本付属。

 先のマスクのほか、太腿の装甲に1本ずつ、計3本はマウントできるんですが、1本は余ってしまいますね。

 

風魔

 これまた忍者らしい武器、大手裏剣ですね。

 非使用時は専用のアタッチメント(3㎜軸)を使って背部バックパックなどにマウントできます。

 また、無銘を3本セットすることができ、殺傷力がアップ。

 この状態だとマスクにもう1本で無銘4本をフル活用できますね。

 

素体モード

 マフラーおよびバックパックと、腕部、腰部、脚部のアーマーパーツを取り外した完全素体状態。

 足先に関しては自由ですが、せっかくなので(?)皇巫から流用のシンプルなタイプに交換しました。

 適度なむっちり具合がよいですね。

 なお、前腕は黒いスペーサーパーツを挟みますが、脚部は太腿に直付けです。

 この状態だと背中で2箇所3㎜穴が使えますね。

 

展示ベース 

 いつものメガミのロゴ入りの円形ベースに先っちょ丸い棒タイプの簡易ベースなのですが、本体を取り付けるアタッチメントパーツが新規で付属。

 半円を描くような形状は、腰部などに武装を盛った場合、それらを避けられるよう考えられたものでしょうね。

 ただ、あまり重量のあるものは支えられそうにないです。

 もっとも、このタイプのベースでそれほど重いものを浮かせることはないと思いますが。

 

公式購入特典

 公式ショップの購入特典として、クリアブラック成型の髪パーツランナーが付属していました。

 実は勢いで公式で予約してしまって・・あとから余所のショップでけっこう割引されてたのを知ってしまった! と思ったり・・(こら)

 しかも今回このパーツの存在を忘れてて、ちょっと分解しやすい前髪パーツを角含めて接着してしまったので、組み換えもできなくなってしまいました。

 額の飾りだけ、予備なのか2つあったので、それだけ付けておきましたが。

 あ、画像にはありませんが、束ね髪用のジョイントももちろんありますよ。

 

カスタム武装モード

 専用のアタッチメントを追加して、旧版の武装パーツを組み込んだ形態。

 完全武装モードといったところかな。

 とまぁ、やっぱり蒼衣の武装パーツになってしまうわけですが、そこはご容赦を。

 各武装パーツの配置はもちろん旧版を踏襲。

 無銘のマウントラッチを兼ねる太腿アーマーは脛に移設されます。

 本体の肉付きがよくなったぶん、全体にもややボリュームアップした印象がありますね。

 

 では、各部を見ていきます。

 

 背部バックパックは取り外し、代わりにマフラーを延長。

 背中の3㎜穴がフリーになったので、ここにさらに武装を盛るのもいいと思います。

 

 腕部は旧版の武装腕部にそのまま換装。

 スペーサーパーツは付けたままなので、そのぶんだけわずか伸びた格好です。

 

 脚部は、太腿に専用のアタッチメントを挟んだうえで旧版の武装脚部を取り付け。

 さらに、靴パーツにも専用のパーツを追加して全長を伸ばしています。

 この追加パーツの接続穴がちょっとキツく感じたので、気持ちヤスって穴を広げておくほうがいいかもしれません。

 やり過ぎると足首ゆるゆるになってしまいますが、ねじ切れるよりはいいよね・・

 

 風魔と旧版の手裏剣は合体させることも可能。

 その他、旧版の手持ち武装も当然そのまま装備できます。

 ハンドパーツは旧版のもの使うわけだしね・・

 

比較画像

 旧版と素体モードで。

 といってもやはり蒼衣なので、プロポーション以外にもいろいろ違いますが、そこはご勘弁を。

 身長は、思ったほど変わりませんでしたね。

 プロポーションに関しては、とくに複部から腰部、そして脚部のボリュームが増したことで下半身のラインがより自然なものになりました。

 並べて見てみると、やはり旧版が痩せ過ぎですね。

 あと髪形ですが、ツインテールは今回も付けてほしかったかなぁ・・あ、こっちでも蒼衣出す気かな?

 素脚パーツは需要もあるでしょうしねぇ。

 

 武装モードでも。

 枢については弓兵と共通の武装腕部、脚部のみを取り付けた、8割カスタム武装モードという態で。

 こちらでもプロポーションの進化を見てもらおうかと。

 なるほど、武装パーツに本体が振り回されるようになってきたから本体をアップデートした・・という設定に納得できるバランスに、枢はなっていると思います。

 また、追加パーツで脚部が延長されたことで素体モード時よりも身長差が広がっています。

 

メガミデバイス 朱羅 忍者 蒼衣 の レビュー - 退屈と惰性と (weebly.com)

 

 スサノヲ レガリアと素体モードで。

 本体はほとんど皇巫からの流用かと思いきや、けっこう新規パーツ多めでしたね。

 胸部前面装甲も少し控えめになってるし。

 弓兵の場合はいい勝負になるのかな?

 

メガミデバイス 皇巫 スサノヲ レガリア レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

以下、画像

 まず武装モードで。

 上下を勘違いしたパッケージイラストと同じ宙返りポーズで。

 忍者らしいアクロバティックなポーズが似合いますし、当然、それが可能な可動性・・とくに股関節の可動域の拡大は嬉しいですね。

 立て膝ポーズもより自然に。

 ちょっと腰部アーマーと太腿アーマーが干渉しますが。

 身体のあちこちに武器を仕込んでいるのも忍者らしい。

 むしろ旧版にはなかった要素で、シンプルながらよりモチーフをイメージできる武装モードになっていると思います。

 マスクパーツだけ外して持たせてみたり。

 もちろん旧版のマスクを付けることもできます。

 蒼衣の白いマスクを付けると、なんかいかがわしい・・(笑)

 さすがはBlock1.5-L、バックショットの迫力が凄まじい。

 

 素体モードで。

 マフラーや腰部アーマーなど、武装モードではわずかながら可動に干渉する部分がありましたが、それらを外すことでさらに柔軟なアクションが可能に。

 また後ろから撮ってる・・

 

 これは新人教育の一環かな?

 蒼衣とは別人設定でいけそうですね。

 蒼衣のほうはちょっとやんちゃな妹ということで。

 

 カスタム武装モードで。

 通常カラーの本体に蒼衣の武装パーツだと合わないかと思ったんですが、案外違和感ないですね。普通に格好いいや。

 旧版からの武装に無銘と風魔を合わせて、まさに全身凶器という感じです。

 合体手裏剣投擲!

 こちらの投擲シーンではスタンドの3㎜軸を風魔に貫通させて、そこに旧版の手裏剣を嵌め込んでいます。

 

 もちろん、弓兵の武装パーツも使ったサムライモードでもできます。

 これまた格好いいじゃないの。

 ちょっとガンダムっぽい(笑)。

 得物はこれ、シュベルトゲーベルですかね?

 

 以上、“朱羅 忍者 枢” でした。

 

 人気の朱羅の本体をBlock1.5-Lにアップデートしてもう一周とは・・どんだけ朱羅で儲けるんだよ!?(笑)

 まぁ、確実なところに投資するのは当然ですよね。それはわかります。

 実際、朱羅の反響は相当大きかったようですね。

 その反動で続くカオプリが売れてないイメージが着いてしまったのも不運というか・・

 僕自身、初版の朱羅 忍者、弓兵を買えなかったことはわりとしばらくショックでしたね。

 まぁそんなこともあって、僕としては通常カラーの朱羅 忍者(弓兵も)は初めてなので、ちょっと感慨深いものはあります。

 いやまぁ、その後再版版を手に入れる機会はあったんですけどね。というか、手に入れておくべきだったなと、少し後悔はあります。

 今回、武装パーツが付かないとわかっていれば・・

 これも価格抑制ということなんでしょうね。

 それこそ皇巫シリーズの登場で、メガミも今後5桁がスタンダードになっていくのかとビビったものですが、さすがにそんな大物ばかりだと売れないでしょうしね。

 BUSTER DOLLではいろいろとコスト削減が図られて、結果として価格が抑えられたわけですが、今回もフェイスパーツのタンポ印刷を減らしたり、色分けはできる限りパーツ分割で再現して塗装パーツをなくしたりといったことが行われています。

 本当、どこも大変だよ。

 で、肝心の忍者 枢ですが、いやはや、Block1.5-Lへのアップデートの効果は凄まじいですね。

 ちょっと前まで、プロポーションはFAG、可動はメガミ、という認識だったのですが、もはやメガミはプロポーションと可動をしっかり両立できるようになってきましたからね。

 初期メガミのアップデートは、メガミM.S.Gでも可能ですが、やはり胴体をまるっと新造してしまう今回のようなかたちには敵うはずもありません。

 あの痩せっぽっちだった忍者が、こんなにエロ・・もとい、健康的なお姉さんになるとは。

 もちろん、さらに動くようにもなってるし。

 こんなのが、あと3人来るんだなぁ。

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。