しかしモンスターハンターかぁ・・
僕もゲームはけっこうやるんですが、アクション系は苦手でして、モンスターハンターシリーズはにはほぼ触れてきませんでした。
Switchを買ったときに、シリーズのどれだったかは忘れましたが体験版を入れてちょっとやってみたんですが、どうにもついてきけずにそれっきり。
そんなだから、登場するモンスターも全然知らないし、今回の “禍鎧” をどう読むのかさえわからなかったくらいで・・
ただ、普通にゾイドの新作バリエーションキットとして魅力的なので買いました(笑)。
しかし、40周年記念で第2期のアニメシリーズをYouTube、さらにこの8月からは各種配信サービスで配信を開始。AZシリーズも基本その2期アニメ登場機体の再現だったり、とにかく2期推しなのに、一連のコラボキットはワイルドシリーズの流用なかりというのは・・やっぱり2期以前のキットについては再販したくてもできない状況ということなのかな。
まぁ、単純に直近のキットのほうが再生産しやすいというだけかもしれませんが・・
ともあれ、通常シリーズ終了から3年あまり、カラバリ+αな内容とはいえ、ワイルドゾイドの新商品がこうして発売されることは嬉しいですね。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みしたのみです。
対マガイマガドゾイド ビーストライガー 禍鎧
20XX年、突如マルチバースの扉が開き、地球状に未知の生物・・ “モンスター” と “アイルー” が迷い込んだ。
モンスターは人間の生活圏を脅かす存在となり、一方のアイルーは友好的な存在として人間と交わり、自分たちの世界にはモンスター狩るハンターという者たちがいることを教えてくれた。
しかし地球にハンターとなるような能力を持った者はいない・・ならば、対モンスター専用ゾイドをつくればいんだ・・って、普通に地球にゾイドがいる世界なのか。パトレイバーコラボのウルフと同じ世界線ってこと?
単にモンハンモンスターのコスプレしたゾイドということではなく、今回もちゃんと設定が作られているんですね。
このビーストライガー 禍鎧は、対マガイマガド用に改造されたビーストライガー。
アイルーの助言を得て、マガイマガド戦に相応しい武装を開発、装備されています
エヴォブラスト(進化解放)時には全身の放熱フィン、そして顔から背中にかけて赤い炎を纏った姿に変貌するそうです。
まずパッケージがよい!
正面はパトレイバーコラボのハンターウルフ警視庁仕様と同じく、描き下ろしのイラストが全面に使われたものになっています。
マガイマガドと相対する、その姿形を模したゾイド、禍鎧・・格好いいですね。
裏面の仕様も、レイアウトこそ違いますがパトウルフのものとおおよそ一緒。
今回新たに起こされた設定を基にしたストーリーと、禍鎧の性能等についての情報が記載されています。
説明書も新規。
これもパトウルフの仕様とほぼ一緒ですね。
ボーン形態
見慣れたネコ科のボーンフレーム。
新規造形パーツはなく、成型色と塗装の有無以外は通常のビーストライガーとまったく同じものです。
しかし、ココア色とでもいうのか、赤みの強い茶系の色合いが新鮮。
ワイルドゾイドのボーンフレームというとブラックやグレー、ガンメタといった成型色がほとんどで、すでに攻勢期化したような化石という雰囲気だったのですが、今回のフレームはちょっと生々しいというか、微妙に肉が付いているようでそう思うとちょっと気持ち悪いかも・・
牙や爪のゴールド・・というか黄土色に近い色ですが、それは通常版と同じ成型色ですね。
ブラストギミックユニットは同じゴールド、Zキャップは赤系は変わりませんが明るい色合いに変更されています。
ボーンフレーム時や衣に塗装が追加されているのは初めてかな?
頭部フレームと一体成型の牙が、分割されている犬歯と同じゴールドで塗られているほか、
四肢の爪も甲の部分が外装と同じ紫で塗装されています。
ただ爪については、ボーン形態なのに一部外装が付いている・・というふうに見えるのがちょっと気になります。
復元完了
外装、武装を取り付けて復元完了。
パト鬱附のような新規造形パーツはなく、通常ビーストライガーと同じ外装、武装を装着したうえに改造武器の一部パーツを追加することでモチーフあるモンスター、マガイマガドの雰囲気を再現しています。
正直なところ、思っていたよりビーストライガーのままでした。
尻尾の追加武装によって全長が増していますが、どうしてもメイン武装である背中のクローが目立つので、シルエット的に大きな変化がないのが原因かなぁ。
ただ、外装はメタリック感のある紫がメインで一部にボーンフレームと同じココア色、前肢や尻尾の武装にはゴールドのグラデーション塗装が綺麗で、カラー面ではかなり印象が変わっています。
外装はともかく、改造武器についてはそもそもがわりとメカニカルな造形ではあるんですが、そんなグラデーション塗装の効果もあってモンスターらしい生身感というか、上手く全体に調和している感じはします。
もっとも、モチーフであるマガイマガドは顔付きこそトラのようではありますが、基本的にドラゴンに分類されるモンスターらしく、それをライオン型で再現するのはちょっと無理があったかもしれませんね。
やはり四肢の細さが・・
頭部外装は鼻先から額にかけてゴールド、さらに目の周りがココア色のグラデーションで塗装されています。
目はメタリックグリーン。
頭部側面のタテガミパーツには新たにオミナスフリルという名称が与えられています。
オミナスというのは不吉とかそんな意味らしいですが、“禍” 鎧だからかな?
ライダー・・ではなく今回はハンターだそうですが、通常版同様首に跨がる格好で搭乗可能。
今回はクリア成型ではなく、外装と同じ紫色で成型されています。
なんか忍者みたい・・
武装
オミナスムシャブレード
タテガミクローはマガイマガドの背中を覆う剣状の甲羅をイメージした名称に。
成型色がすべてゴールドになって、側面にココア色のグラデーション塗装がされている以外は通常版と一緒ですね。
エヴォブラスト(進化解放)時に前方に展開するのも変わりなし。
しかし、これにはマガイマガドもびっくりするでしょうね。
なんかちょっと自分に似たやつ来たと思ったら、いきなり背中が割れて前に飛び出してくるんだから。
進化解放技名はオミナス・オブ・クロー。
ブレードじゃないんかい・・
でも例のよってリーチは短いので、びっくりするだけで終わりそう・・
ゴールドムシャブレード
オミナスムシャブレードからさらに展開するブレード。
あ、短いじゃん・・と相手を油断させたところで伸ばして意表を突く戦法・・もとい、エヴォブラスト第2段階で展開する必殺武器ですね。
進化解放技名はオミナス・オブ・クロー破(ブレイク)。
第一段階から倍ほどリーチが伸びて、しかしこれでようやく実用的になった感。
細いので若干弱々しく感じますが、超硬度で鋭い切れ味を誇るそうです。
ボーンブレード
改造武器から流用。これは名称そのままなんですね。
左右の前肢に装備する近接武装で、グラデーション塗装が綺麗。
内側にノコギリ状の歯が付いていることがウリのようですが、だとしてもこの装備位置だと使いにくそうだな・・
3㎜軸接続なので前後スイングが可能です。
アークナイフ
尻尾(ウイングテイル)の先端に追加された大型のナイフ。こちらもグラデーションが綺麗です。
やはり改造武器からの流用ですが、実際にはアークナイフとスクエアシールド、アタッチメントフレームを組み合わせて取り付けられます。
アタッチメントフレームのおかげで上下左右に可動。
実際のマガイマガドの尻尾は十字槍のような形状らしいのですが、こちらはカニのハサミみたいな感じですね。
なお、今回使用されている追加武器パーツは、改造武器 グラビティーキャノンユニットおよびダッシュブレイカーユニットに付属したカッパー成型のパーツの一部だけ。
で、これは実際にキットを開けるまで知らなかったのですが、ビーストライガー 禍鎧の組み立てには使わない武器も、ボーナスパーツとしてすべて付属していました。
ランナー成型の都合で余ったものですね。
廃棄するのもなんだし、もう全部一緒に入れちゃえ! ということになったのか。
実際に使うパーツよりも余りのほうがはるかに多いんですが。
コンバットクローはもう普通に前肢につけれもよかったんじゃ・・?
しかし、まったくそうぞうしていなかったので、単純に嬉しくなりました。
まぁ、単品版で2セット分持ってるんですけどね。
改造武器を付けなければ、色違いのビーストライガーとして組むことも可能。
白と赤面の通常版から大きく印象が変わり、どちらかというと悪役っぽい雰囲気。
これはこれで格好いいですね。
ちょっとライガーセロイクスっぽい?
禍鎧形態では追加武器のせいでほぼ隠れてしまっていた尻尾の外装もパーツも、地味に中央部がゴールドで塗装されています。
ラベル
マガイマガドの姿をデザインしたラベルが付属。
とくに貼り付け位置の指定はないので、好きな場所に貼ればよいと思います。
マガイマガド一匹倒すたびに貼るのかな?
電動ギミック
スイッチをいれると、4本の肢で歩行を開始。
同時に頭部が下がっていき、2段階下がったところでエヴォブラスト=オミナスムシャブレードが展開し、その上下動が加わります。
さらに頭部が下がり、最終4段階めまで下がるとエヴォブラスト第二形態に移行。オミナスムシャブレードからさらにゴールドムシャブレードが展開します。
そして口も開閉するようになる・・はずなんですが、外装パーツを付けたことで変にバランスが釣り合ってしまったようで、口は開き放しになりました。
通常版だと普通に開閉したんですけどね.なんか列伝あたりから開きっぱなしになることが多くなってきた気がします。
なんでかなぁ・・
気になる場合は頭部外装パーツ内側、鼻先位置に重りを付けたりしてください。
比較画像
通常版のビーストライガーと、ボーン形態で。
ボーンフレームの色がガラリと変わって、禍鎧のほうはこの状態でもわりと成立する感じもします。
外装、武装を取り付けて。
う~む。禍鎧はなんとも悪そうですねぇ。パッと見は完全に悪役機ですよ。
対抗するモンスターの姿形まで真似るのは、油断させるためなんでしょうかね。
エヴォブラスト第二形態で。
こうなると禍鎧は前肢や尻尾の追加武装もあってなんか虫とか甲殻類っぽくも見えます。
確かにライオン感は薄まったかな。
ZW ビーストライガー レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
同じモンハンコラボゾイドのソニックバード レウスと。
前肢(レウスのほうは翼ですが)と尻尾に武装追加というパターンは一緒ですね。
以下、画像
電動歩行キットなので手動でのアクションはほぼできません。
そのまま動かせるのは尻尾と、各種武装くらい。
あとは四肢を連動軸からずらして付けることで、なんとなくのポージング。
牙や爪を除くとでかい近接武器一つきりという、漢らしい機体だったビーストライガーですが、前肢と尻尾に刃物追加で適度に絡めてもこなせるようになった印象。
でも、とにかく近付かないといけない基本スタイルは維持してますね。
ただ、武装追加しただけ総重量は増えて、最高速度も225㎞/hと、通常版よりも10㎞/h遅くなっています。
でもその程度なんだ。やはり基本性能は底上げされてるんでしょうね。
やっぱボーンブレードの向きはこっちのほう(画像左前肢)がいいんじゃなかろうか?
余剰含め、付属の武機パーツを全盛りしてみました。
いや、多過ぎ・・
もはやマガイマガドでもなければライオンでもないハリネズミ状態になってしまいました。
これじゃ本来の性能が台なしだ。
盛ればいいってもんじゃないんですよね。
それぞれのゾイドの特性に合った武器を適度に装備するのがいいんです。
以上、“ビーストライガー 禍鎧” でした。
パトウルフに続いて2ヶ月連続でコラボゾイド。
ワイルドゾイドを組むのも久しぶりですが、相変わらずあっという間に組めちゃいますね。
とくにこのネコ科フレームはもう10体以上組んでますから、もはや手癖で組めるレベルですよ(笑)。
さて、今回はモンスターハンターとのコラボということで、既存のゾイドに改造武器から一部パーツを取り付け、あとは成型色の変更と塗装の追加でそれっぽい姿を再現した・・ものになるわけですが、パトウルフと違って新規造形パーツがないのは少し寂しくはありました。
そしてこのビーストライガー 禍鎧については、思った以上にビーストライガーのままだった・・
いやまぁ、タテガミクローあらためオミナスムシャブレード収納状態の背中周りなんかは、案外近い雰囲気だとは思うんですが、如何せん四肢が細い。
付け根部分以外ボーンフレームが剥き出しの四肢は、そもそもちょっと貧相だとは思っていましたが、今回マガイマガドという大型モンスターがモチーフということで、本物はやっぱりかなり太ましいんですよね。
それこそ四肢に新規造形で外装が追加されたりしていたら、もっとモチーフに近付けたんじゃないかと。惜しいなぁ・・と思ったりはします。
とはいえ、単純にビーストライガーのバリエーションとしてはこれまでなかったダーク系のカラーリングは新鮮で格好いいです。グラデーション塗装も怪しくも綺麗ですしね。
事前の情報にはなかった、多数の武器がボーナスパーツとして付属していたのも嬉しい誤算(?)。
それでオリジナルの対モンスターゾイドを仕立てるのもいいかな。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。