今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー59 ボルダークラッシュ” と、
“TLー67 インフェルナック マグネオス” です。
レガシーに新たな時空・・インフェルナックユニバースから参戦の新キャラクターが登場。
コアクラスの “ボルダークラッシュ” と、
デラックスクラスの “マグネオス” が発売されました。
岩石をモチーフにした新キャラクター群、インフェルナック。
シージのときのウエポナイザーを始祖とする、ボディが分解でき、他キャラクターに装着、強化できる戦士たちで、今回はとくに “アーマライザー” という名称が与えられています。
つまりはインフェルナック(種族)のアーマライザー(役職?)ということかな。
元ネタというか発想のベースとなったのはザ☆ヘッドマスターズに登場した岩石人だそうですが、またニッチなところから膨らませたもんだなぁ。
岩石からロボットに変形するというものなら、ほかにマシンロボの岩石超人というものもいましたが、あちらは岩石そのものがロボットになるものだし、そもそもバンダイだから関係ない・・と思います。
それでは、2体まとめてレビューしていきます。
インフェルナック ボルダークラッシュ
ロボットモード
案外スラッとしたプロポーションで、基本的なデザインは左右対称ですが、ごつごつしたまさしく岩な表面ディティールは左右で細かく違っています。
メカっぽい要素というとタイヤくらいしかなくて、全身赤銅色のカラーリングも相まってロボットというよりも岩でできたゴーレムのような印象ですね。
溶岩をイメージしてるらしいです。
構造は比較的シンプルですが、そのぶん(?)コアクラスとしてはわりと大柄。
関節はボールジョイント接続で、腕部や脛裏などが肉抜きされています。
頭部アップで。
輪郭はちょっとひしゃげたような感じですが、バイザーとマスクタイプの顔付き自体はわりと格好いいと思います。
背中から伸びた棒状のパーツはちょっと気になるところですね。
これは折りたためなかったかなぁ?
とくに難しい機構とも思えませんが・・
いっそ取り外せるようにしてロボットモードでは武器にするとかいう方法もあったろうに。
これのせいでアクション性がやや損なわれている感もあります。
付属武装
ビークルモードでフロントカウルとなるパーツをブレード状の武器に変形。
3㎜軸での保持になります。
ビークルモード
岩でできた(?)3連モーターサイクル・・いわゆるトライクにトランスフォーム。
先ほどの武器をフロントカウルとして取り付けるのですが、ブレード部分は後方に折りたたみます。
そのブレードの位置や、とくにハンドルらしきものがないところを見ると、とくに誰かが跨がることは想定されていないかのかなぁ。
なお、わかりにくいですが前輪のサスペンション部分は塗装されています。
ほぼ成型色と同じ銅色でわざわざ塗る必要ある?
トライクなので後輪は2つあり、当然スタンドなしで安定して自立します。
ブレード部を前に展開することも可能。
こうするとなんとなく恐竜っぽくも見えますね。
フォッシライザーとの相性も好さそう。
ウエポンモード
大型の剣に変形。
いや、さっきのブレードを展開したビークルのまんまやん・・
後端の5㎜軸でほかのキャラクターに持たせることが可能ですが、
やっぱりトライクをそのままもってるだけだな。
しかも、これは刃の向き合ってるのかな? かといって逆向きに持つと前輪のせいで刃が相手に届かないだろうし。
質量兵器ならそれでもよさそうですけど。もうちょっとなんか・・ねぇ?
しかし、アーマライザーなのに武器に変形するんですね。
なお、ボルダークラッシュには分解ギミックはなし。
そこは同じくコアクラスキャラもいたフォッシライザーと同じですね。
でも、オマケ程度の印象ですがウエポンモードが追加されただけ進化してると言えましょう。
インフェルナック マグネオス
ロボットモード
こちらは岩のイメージらしくごつくてマッチョなプロポーション。
昨今のデラックスクラスでは標準的なサイズだと思いますが、ボリューム感があるのでやや大柄に見えます。
メインカラーは黒色で、ボウルダークラッシュよりもより岩っぽいというか・・硬そうな雰囲気。イメージは黒曜石だとか。
やはり基本デザインは左右対称ながら各部の表面ディティールは左右で微妙に形状が違っています。
そしてまたメカ要素はタイヤと、あとはビークルのウインドウ(メッシュ状の装甲で覆われていますが)くらいのもので、プロポーションも相まって一層ゴーレム感強め。
なお、踵が短いため直立姿勢だとやや自立しにくいです。
頭部アップで。
サイズ的なこともあり、ボルダークラッシュよりも凝った造形。やはり左右で細かく形状が違います。
顔付きはなかなか厳ついですね。
瞳は案外つぶらですが、ゴールドの塗装が眼光鋭い感じで格好いいです。
胸部はたたんだタイヤ画商面に来るデザイン。
ただ、タイヤの間から覗く空洞がちょっと気になります。
ほかに肉抜きらしい肉抜きがないだけに・・
脛裏は、グレーの装甲パーツを付けることで裏側感が解消できるようになっています。
この装甲パーツ自体は、デフォルトでは前腕裏側に付けておくパーツで、この状態だとパーツの差し換えなしでビークルモードへの変形が可能です。
でも、やはりロボットモードで脛に付け換えておくほうが見栄えがいいですね。
ちなみに前腕への取り付けは5㎜軸、脛への取り付けにはダボを使用します。
付属武装
ツルハシ状の武器が付属。
5㎜軸での保持になります。
本体から分解した脛前面および脚パーツを取り付けることで大型ハンマーとすることも可能。
ただ、当然本人は自立できなくなるのであくまで他キャラへのアーマライズ(装着強化)のための形態ですね。
背中のルーフパーツを取り外し、シールドとして保持することも可能。
やはり5㎜軸で手に持たせたり、前腕の5㎜穴に取り付けることができます。
ビークルモード
岩でできたオフロードカーにトランスフォーム。
けっこうちゃんと車です。というか、車に違和を貼り付けた感じ。なかなか面白いです。
岩で覆われていますがタイヤは普通にタイヤなので、コロ走行もスムーズ。
ジャンキオンともなにかしら関わりがあったりするんだろうか?
先の通り、前腕に装甲パーツを付けておけばロボットモードから差し換えなしで変形可能です。
変形自体もかなりシンプル。
武器は専用ジョイントで車体後部にマウント可能。
また、ハンマー状態にしてフロントバンパーに取り付けることもできます。
公式ページや説明書でも紹介されている形態ですが、アタックモードとかそんなイメージですかね?
アーマライザーシステム
ここからがアーマライザーとしての真骨頂ということで、まずはビークルモードから各パーツを分解してきます。
・・うん。思ったほど細かくバラすことはできませんでした。
胴体部分がけっこう大きく残ってしまうのは、前年のジャンキオン連中と一緒ですね。
いや、今回は脚部もほぼそのまま残ってしまうので、さらに自由度は狭まった感じかも。
やはり上半身と下半身、それに脚部(太腿以下)までは分解できるようにしてほしかったですね。
ともあれ、パッケージ裏で紹介されているアニメテ ビーへの装着例。
公式例に加えて脚部にもパーツを追加しているのですが・・まぁ取って付けた感は初期のウエポナイザーのときからそれほど変わっていないんですが、あちらは各パーツがしっかり武器に見立てられましたからねぇ。
それに引き替え、今回はアーマライザーと銘打ったわりにとくにアーマーっぽさも感じられないんだなぁ・・
続いて説明書に載っていたアニメテ オプへの装着例。
こちらも、ハンマーとシールドメインでほかのパーツはおまけという感じ。
ちなみにこのオプティマス、股関節に不具合があるヒトです。そろそろ交換品届くのかな・・?
そして胴体部分は案の定の余剰扱い。
これはこれでなんかいい感じで落ち着いてますけど(笑)
この胴体部の活かし方がイマイチ思いつきません・・
それにしてみなんというかこう、全体的に詰め切れてない感じがしますよね。
まぁ、ほかのキャラの5㎜穴の位置や数なんかも影響してくると思うんですけども。
単体での組み換え自由度もあまり高いとはいえません。
なんだこりゃ・・?(笑)
5㎜軸接続の自由度もやや下がってるんですよ。
マグネオス脛前面パーツはダボ接続のみだから取り付けられる場所が限定されるし、足裏にも5㎜穴ないですからね。
ボルダークラッシュと2体でも、
ビークルモードで連結するくらいが精々かなぁ。
ボルダークラッシュにアーマライズしたり。
かなり強引なパーツ取り付けになってますが・・
ギリ戦闘機に見えなくもないか。
比較画像
まず今回の2体、ロボットモードで。
岩モチーフということで、左右で細部が異なるディティール表現などは共通。
それぞれ溶岩、黒曜石をイメージしているということで、カラーリングはまったく違ってます。
同じインフェルナックでも、基になった岩石によってさらに細分化されるんでしょうかね。
岩でできたトライクとオフドードカー。
マグネオスのほうがより岩らしい造形というか、ディティールは細かく作り込まれていますね。
ボルダークラッシュとKD ヴァータブレイク、ロボットモードで。
いわゆるウエポナイザー枠のコアクラス同士で・・ということなんですが、ヴァータブレイクは実際のところウエポナイザーではないですね。まぁいいか。
サイズ感はほぼ同じ。
思った通り、岩と骨なのでなんとなく親和性があります。
変形して。
こちらの形態でもいい感じ。
同じ星にいても違和感ないと思います。
マグネオスとKD パレオトレックス、ロボットモードで。
久しぶりに出してきたけど、独特だなぁ、パレオトレックスは。
マグネオスは、シルエットだけならわりとよくいるトランスフォーマーですからね。
しかしどちらも異質であることには変わりない。なんだろう? 原始時代を舞台にした新シリーズかなんかかな?
変形して。
あの世のジュラシックパークかな?
思えばフォッシライザーまでは変形ではなく組み換えだったんですよねぇ。
それがレガシー ジャンキオンから完全変形できるようになって・・トランスフォーマーとしてはそれが正解には違いないんですが、結果的に強化パーツとしての汎用性は堕ちてしまった感はありますね。
KD パレオトレックス & ヴァータブレイク レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
TL スクラップフックとロボットモードで。
インフェルナックユニバースというからには、この岩石トランスフォーマーたちは独立した時空からやってきたんでしょうけど、ジャンキオンとは普通に交易とかしてそうな雰囲気。
貴重な鉱石とジャンク機械を取引したりとか。
ビークルモードで。
やっぱりちょっと似てるよね。
TL スクラップフック レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
以下、画像
まずボルダークラッシュ。
コアクラスですが変形都合もあって腰も回りますし、腕部、脚部の間接はそれぞれボールジョイント接続で可動性は十分。
背中から伸びる棒のせいでポージングはやや制限されますが、むしろスタンド代わりで自立も安定するからよいかな。
その棒のせいで立て膝はできませんが、疲れたら腰を預けられますね(笑)。
ブレードを背中にマウントして。
まさかりアタック!
岩モチーフの表面ディティールもあってちょっと怪獣っぽい。
続いてマグネオス。
こちらも可動は標準的ですが、手首がロール可能です。
一方足首のスイング幅は狭めで、先にも触れましたが踵が短いのでちょっと自立しにくいかなぁ。
立て膝は少し仰け反るような体勢にはなりますが可能。
足首が前後(後ろには少しだけですが)にも動かせるので安定させやすいですね。
頭部も基部から少し上下にスイングできます。
スタンドを使って。
腰裏にスタンド用の3㎜穴があります。
なんだよ。スタンド穴ないアイテムが続いたと思ったら、今度はあるやつが続いてるなぁ。
捨て身のデカハンマー攻撃!
歩けなくなるので最期の手段ですね。
上半身の力だけで投げつけるぞ!
我らが機体の新勢力、インフェルナックだ!
実際、オートボットでもディセプティコンでもない第3勢力ということになるのかな?
でも、インフェルナックのエンブレムはとくにないんですよね。それも寂しいな。
ボ「マグネオス!、俺を使え!
ボルダークラッシュブレード装備! 友情パワーで敵を討つ!
敵って誰だ?
違法改造車輌感・・
やっぱりジャンキオンたちと気が合いそう。
パレオトレックスを倒し、その身体を強化パーツとして装備したマグネオス!
こちらはジャンキオンとの取引で手に入れたジャンクパーツを装備したマグネオス。
いや、マグネオス自身の強化パーツとしての汎用性が低いので、逆にほかのウエポナイザー枠を装備してやろうと・・
思った通り、フォッシライザーとの相性はいいですね。