今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー66 オートボット チェイス” です。
“トランスフォーマー レスキューボッツ” に登場するオートボットの
“警察官 チェイス” が、
レガシー デラックスクラスで発売されました。
レスキューボッツは主に海外展開した幼児向け作品で、日本でのアニメ放送はなし。
トイは、“キッズトランスフォーマー レスキューヒーロー ゴーボッツ” という名称で一部が発売されましたが、1年ほどで展開終了。以降、とくにフォローされることもありませんでした。
僕も、レスキューボッツというシリーズ名は知っていましたが、内容はほぼ知りませんし、このチェイスというキャラクターも今回のレガシーかで初めて知った次第。
いやぁ、まだまだ知らないトランスフォーマーはいっぱいいるなぁ。
ともあれレスキューボッツ。実はプライムと同じ世界線の物語だそうで、引き続き登場するオプティマスやバンブルビーも当然プライムの彼らと同一の存在だそうです。
ただディセプティコンは登場せず、戦いではなくその名の通りレスキュー事案が中心のお話になっているそうなので、時系列的にはプライムシリーズのずっとあと、なのかもしれません。
まぁだとしても、レスキューボッツユバースじゃなくてプライムユニバースでよくない?
しかし、いわゆるG1と世界線を同じくするビーストウォーズもビーストウォーズユニバースとして分けられましたからね。
もはやレガシ-におけるユニバースとは世界線の繋がりとは関係なく、たんに出自となるシリーズごとの区切りでしかないようです。
それでは、レビューしていきます。
オートボット 警察官 チェイス
救助活動用に設計されたオートボット、レスキューボッツのうちディセプティコンとの戦いに生き残った唯一の部隊、レスキューフォース・シグマ17のメンバーの一人。
ルールを破る者、法を犯す者を絶対に許さない真面目な性格。
ただ真面目す過ぎるがゆえに天然気味で空気が読めないこともあるようですね。
地球人の警察署長にしてレスキューチームのリーダー、チャーリー・バーンズのパートナーとして活躍。
でもシグマ17のリーダーではないんですね。
ロボットモード
基デザインはやはり幼児向けということで、全体に丸みを帯びたものだったようですが、レガシー参戦に辺りジーワナイズされ、G1キャラと並んでも違和感のない、やや角張ったデザイン、バランスのとれたプロポーションにアレンジされています。
ビークルのルーフが胸部になっていたり、肩と脛にタイヤあったりと、ビークル要素の配置はわりとオーソドックスなカーロボっぽいんですが、背面の、いわゆるガワパーツの一体感や、脛裏に剥き出しになっているフレーム状のパーツなどにはこの型独特の雰囲気が感じられます。
頭部アップで。
キャップを被ってサングラスをかけたような頭部デザイン。
顎はフェイスガードっぽい感じになっているのかな? ちょっと受け口っぽく見えますが。
サングラス・・もといバイザーはメタリックブルーで塗装されています。
しかしんだろう。耳(アンテナ)がなければ、警察官というよりは野球選手みたいです。
まぁ、キャップ正面にはたぶん警察のエンブレムが付いているんでしょうが、さすがに小さいので輪郭が造形されているだけですね。
背中にはビークルの外装の一部がウイングのように配置されているのですが、
後ろ側には画像の位置までしか動かず、腕部可動のクリアランスはご覧の通りギリギリです。
後脇腹がスカスカ。
腕を上げなければまぁ見えませんが、一部空洞になっています。
一方で腕や脚にはほぼ肉抜きはありません。
脛は変形の妙もあって左右逆じゃない? と思ってしまうようなラインになっています。
なんかむっちりしてて、やや内股気味に見えるというか・・面白いですね。
むしろ女性型に合ってるかもしれないなぁ。
付属武装
手錠
クローハンド的なものかと思っていたら、公式いわく手錠だそうで。
クリアブルー成型はかつてのエナジョンウエポンを思い出しますね。
内側から拳に被せるようなかたちで固定します。
5㎜軸もあるのですが、前腕外装が干渉するため普通には持てないんですね。
いや、一応専用装備だよね?
先端部分は5㎜軸接続で取り外し可能。
一見して、そして手錠ということを知ってなおてっきり開閉するようなギミックがあるのだと思っていたのですが、まさかの軸接続で回転はできるけど開閉できないとは・・
なお、先端パーツを取り外した基部単独では2連装ブラスターという態でいいと思います。
また、デフォルトでは左右の腕に装備するライト状のパーツも付属。
とくに説明がないのでなんなのかわかりません。
赤い丸タイプと青い角タイプで、それぞれ正面は5㎜穴になっています。
ちなみに無色クリアに塗装されているようですね。
先ほど取り外した手錠の先端パーツをとりつけることができます。
しかしなんなのかはわかりません。
ビークルモード
マッスルカータイプのパトカーにトランスフォーム。
なんというか、アメリカンなカラーリングに機能性重視という感じの角張ったデザインが格好いい。
後輪前にエグゾーストパイプっぽい造形がありますが、これは改造車ではないのか? ルール破ってない?
ホイールは塗装されていませんが、ヘッドライトはクリアパーツでいいアクセントになっていますね。
ブルー部分は塗装再現されている箇所も多いのですが、成型色との色味の違いはあまり気にならないです。
なお、パトライトは取り外せません。
側面のパーツを開くとガルウイングっぽい。
ドアじゃないけどね。
ロボット、ビークルのデザインが比較的オーソドックス(ロボットはよく見るとそうでもないんですけど)なので、変形もよくあるパターンかと思いきや・・
脚部の変形が独特でしたね。
脛部分を展開変形した上に上半身を被せるという面白い構成。
ちょっと実写系トイっぽい雰囲気もありますね。
武装類は車体後部や、
側面にそれぞれマウント可能。
パトライトのパターンを合わせると側面の武器は逆のほうがいい気がするけど、とりあえず公式の通りに付けました。
比較画像
警察官の先輩、プロール(ER)とロボットモードで。
日本の警察官とアメリカンリスですね。
並べて違和感ないアレンジ・・とは言いましたけど、同じ警察でもお国が違うと雰囲気は全然違いますね(そういうことか?)。
性格的にはどちらも堅物っぽいので似てるかもしれませんが。
でもチェイスはあまりそんなふうに見えないんだよな。陽気なアメリカンポリス感が・・
ビークルモードでも。
こちらも、昭和の日本警察のパトカーと80年代くらいのアメリカンパトカーっぽい感じ。
日本パトカーといえば黒白ですけど、アメリカだと青っぽいイメージあるなぁ。
ER プロール & アイアンハイド レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
やはり警察繋がりでストロングアーム(TL)とロボットモードで。
サイバーバースとレスキューボッツ(プライム)でユニバースは違いますが、どちらも青白のカラーリングで先のプロールよりはチーム感もあるかと。
同期の新人警察官という設定にしておこう。
ビークルモードでも。
ゴツめの車体という点もわりと似てます。
ストロングアームのほうが郊外向きかな?
TL ストロングアーム レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
以下、画像
ちょっと肩周りが窮屈なのと、足首のスイング幅が狭めなのが気になりますが、まぁまずまずの可動性。
比較的シンプルなデザインなので、自立しにくいということもありません。
手首は変形に関係なく内側にスイングできます。
立て膝も問題なし。
顎の造形のせいなんですが、ライトの当たり具合によって絶妙な位置に影ができて、髭が生えてるみたいに見えるのが面白い。。
ここまでのアクション画像3枚ずっとそうなんでけど、全然違うキャラに見えますよこれ(笑)。
先端パーツー外した手錠基部にエフェクトパーツを取り付けて放水銃イメージ。
レスキューボッツの世界にはもう戦いはないとのことなので。
ちなみにレスキューボッツのリーダーは消防車に変形するヒートウェーブというキャラクターだそうですが・・彼もいずれレガシーにやってくるのかなぁ?
メインメンバーは4人らしいので、それくらいの数なら揃えてほしいものですが。
スタンドを使って。
腰裏にスタンド用の3㎜穴があります。
なんか久々の感覚。
てっきりもうなくしていくもんだと思ったから。
でも、じゃあここしばらくスタンド穴のないヒトが続いたのはたまたま?
ゆるキャラっぽいチェイス。
ちょっと基デザインっぽいかも。
プ「どうしたチェイス? もう限界か!?
ス「今日の教官、いつにも増して厳しくない?
チ「なんかヤなことでもあったんじゃね?
プ「無駄口を叩くな! 腹筋50回追加だ!
不機嫌なプロール・・あ(察し)。
かくして、厳しい訓練を終えたチェイスとストロングアームは晴れて新人警察官として配属されたのであった。
コンビとして数々の任務をこなしていく二人。
チ「危ない! ストロングアーム!
ス「チェイス!
信頼がいつしか・・ということもあるのかもしれない。
以上、“TL チェイス” でした。
レスキューボッツのチェイス。
個人的には全然知らないキャラなんで、今回のレガシー版も先入観なく純粋に見られますね。
戦いのない世界、レスキュ-ボッツからの参戦ということで、付属品も直接的な武器ではなく手錠イメージというところは個性的でよいと思います。
本体も、オーソドックスなカーロボタイプかと思いきやよく見ると脚部のデザインが一風変わっていて、そんなデザインになっているのはまた独特の変形パターンのおかげなんですよね。
過去40年で車に変形するトランスフォーマーは100を優に超える数登場してると思うのですが、まだ新しい変形パターンがあるのか! と。
すでに近いものはあったのかもしれませんが、少なくとも僕には今回のこのチェイスの変形は目新しく感じました。
これだからトランスフォーマーはやめられなんだよね。
さて一方、今回のチェイスの流用でプライム クリフジャンパーが発売されるようですね。
まぁ、海外の一部店舗限定なので、おそらく日本ではお目にかかれないでしょうが。
プライムユニバースも、レガシー開始直後はシリーズの目玉みたいな感じになるのかと思ってましたが、いつの間にかフェードアウトした感じで流用使った限定送りですか。
まぁ、チェイスとクリフじゃむしろクリフのほうが本命だったんじゃないか? という気もしますが・・
最近のラインナップの基準は本当わけがわからないからなぁ。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。