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 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、

“TLー62 サンダートロン” です。

 

 プライムユニバースより、

“宇宙海賊 サンダートロン” が、

レガシー ボイジャークラスで発売されました。

 

 サンダートロンとは、トランスフォーマー プライムで登場が予定されていたものの、結局本編には登場せず、トイだけが発売されたキャラクター。

 その後、海外で小説かなにかには登場したようですけどね。

 日本では、アームズマイクロンシリーズ(AM)にて赤と白メインのライオコンボイカラーに変更されたうえ、レオプライムに改名されて発売されました。

 肩書きもマクシマル上級司令官となり、元ネタとはまったく違う設定になっていたようですね。

 今回は本来の姿、設定でのリメイクとなり、オートボットでもディセプティコンでもない、第3勢力という扱いになっています。

 

 ・・うん.まったく知らないキャラだから前置きで書くこともとくにないや(こら)。

 レビューしていきます。

 

宇宙海賊 サンダートロン

 プライムユニバースからやってきた宇宙海賊のリーダーで船長。

 新たな宇宙船を手に入れるため、レガシー世界で暗躍する・・そうです。

 情報が少ない・・!

 

ロボットモード

 片脚を失ったごつい爺さん。

 なるほど、イメージはフック船長かな? 手は両方健在ですけど。

 全体にむっちりとメリハリのあるボディラインなど、おおまかなデザインはプライム放送期に発売されたオリジナルトイにかなり近いですが、肩アーマーの形状が大きく変更され、よりゴツイ印象になっています。

 パッと見は最近のボイジャークラストイのなかでもかなり大型で迫力がありますが、

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 ご覧通り腕部は内側、脚部は裏側がガッツリ肉抜きされているため、やや張りぼて感は否めません。

 とくに脛裏の肉抜きは目立ちますね。

 また、拳の5㎜穴が貫通していないという珍しいパターン。

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 これは、裏側にビーストモードで頭部を固定するためのジョイント穴があるためなんですが、だとしてもやりようはあったと思うなぁ・・

 

 頭部アップで

 立派な髭を蓄えた、威厳に満ちたお顔立ち。

 左の目の下に残る傷跡も歴戦の証といえましょう。

 本当にただの海賊? オートボットの重鎮とかじゃないないの?

 目も意外と澄んだ綺麗な色なんですよね。

 CV 阪 修さんでお願いします。

 

 胸部のライオンヘッドも勇ましい。

 日本的なイメージだとヒーローロボ定番のデザインというところですが、宇宙海賊なんだよなぁ。

 同じ意匠のプレダキング(レーザークロー)も悪役だし。

 アメリカだとライオンってそういうイメージなんだろうか?

 

 肩アーマーは開くことで中からビーストの前脚を展開させることができます。

 変形のため・・という以上に動かせるので、個人的には隠し武器のライオンクローという解釈をしています。
 説明書ではとくに言及されていません。
 
 やはり数々の修羅場を潜り抜けた来たのでしょう.右脚は足首から下が失われ、杖状の簡易的な義足で補っている状態。

 義足自体は5㎜系の軸状。先端は3㎜軸になっています。

 

 通常の左足と同じデザインのパーツも付属。

 義足に取り付けることもできます。

 ビーストモードでは、基本的にこのパーツを付けた状態になります。

 なお、左の足パーツを取り外すことはできません。

 

 背面、リアスカート状のアーマーは取り外すことができます。

 というか、破損防止のために簡単に外れるようになっているだけですね。

 とくに外した後に使い途があるわけでもありません。

 ちなみにパーツ自体は軟質製です。

 それにしても、真後ろから見ると背中(というか胸部裏側)の肉抜きもなかなかですね・・

 スカートアーマーの向かって左側にあるのは宇宙海賊のエンブレムですね。

 オートボットとディセプティコンのエンブレムを足して2で割ったようなデザインですが・・

 

付属武器

 きっとなにか大層な正式名称あるんでしょうが、公式ページにはただ剣としか書かれていないのでそのように。

 片刃タイプで、刃部分にも細かくディティールが彫り込まれてたケレンみの強いデザインです。

 グリップガードがあるのも特徴ですね。

 保持のための5㎜軸は、先の通りサンダートロン自身の拳の穴が抜けていない造形なので短め。

 

 グリップガードに足パーツを付けることもできます。

 ただこれによってなにか効果かがあるのかは不明・・

 2年めに発売されてたらエヴォフュージョン扱いになってたんだろうな。

 

 非使用時にはリアスカートにマウントしておけます。

 足パーツはとくにマウントしておく場所はないですね。

 オリジナルだと腕に付けて、小さなシールドみたいにできたんですけど・・

 

ビーストモード

 メカライオンにトランスフォーム。

 タテガミがあまり目立たないのと、青いラインが縞模様に見えてライオンというよりトラっぽいですけど・・ライオンです。

 後肢がロボットの脚部そのままというのはオリジナルトイもそうでしたし、ビースト系トランスフォーマートイではよくあることなのですが、脛部分に可動軸が設定されたことで四足獣の後肢らしいフォルムが再現され、全体のプロポーションもかなり獣らしいものになっていると思います。

 頭部から尻尾までのラインも自然でいいですね。

 ネコ科の猛獣らしい、身を低くして獲物を狙うような姿勢に見えます。

 でも、脛の裏側の肉抜きがやっぱり目立つなぁ・・

 

 頭部アップで。

 顔だけアップで見るとオオカミっぽいな。

 口と鼻が長く飛び出してるんですね。

 こいつ、ひょっとしてネコ科じゃない・・? まぁいいか(笑)。

 口が開閉します。

 キバはシルバーで塗装されていますが、ちょっと塗りむらが酷いな・・

 

 前肢は肘と手首にあたる部分で可動。

 さらに胸の位置のジョイント(下画像緑矢印)を外せば、

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 肩から前後、そして外側にも大きく動かすことができます。

 こういった可動の自由度はメカビースト系ならではという感じがします。

 

 後肢はロボットの脚部そのままなので、ぐいっと伸ばすことが可能。

 足首の前後可動域が狭いのは残念ですね。

 

 尻尾も上下にスイング可能。

 軟質製ですが、ふにゃふにゃではないのでちぎれたりはしないと思います。

 

 剣はロボットのときと同じ位置にマウントできます。

 横向きにマウントできたりすれば・・

 

比較画像

 AM レオプライムとロボットモードで。

 レオプライムは最初に触れたサンダートロンの日本導入版。ざっくり、海外版では青かった部分が赤くなっています。

 で、むっちり感とかだいたい同じ・・とか言ってたけど、いやいやいや、今回のほうがめっちゃパンプアップしてるじゃないですか。すごい爺さんだな・・

 左側はかなりスリムだよ。

 ともあれ、やはり肩アーマー以外のデザインはかなり近いですね。

 

 ビーストモードでも。

 同じメかライオンに変形。

 カラーリング効果もあり、レオプライムのほうがライオンらしく感じ。

 顔付きも・・やっぱり今回は犬っぽいな。

 プロポーションはかなりよくなっていますが。

 

以下、画像

 ごつい肩アーマーのせいで肩周りが窮屈そうに見えますが、可動部は完全に独立しており、アーマー自体もかなり自由に動かせるので、腕部可動にはほぼ支障ありません。

 手首がロールできるのも嬉しいですね。

 メイン武器が剣なので、効果が高いです。

 右足先が棒状ということで自立に不安もあったのですが、杞憂でした。

 とくに立たせにくいということはありませんし、万が一という場合も尻尾を加えた3点支持で安定します。

 立て膝もばっちり。

 腰部回転については、前では胸部・・ライオンの下顎のたてがみ部分、後ろではリアスカートが干渉しがちですが、それぞれ開いて逃がすことができるので、これもとくに問題ではないでしょう。

 

 隠し腕展開!

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 こうなると一気に異形感が出て面白い。

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 剣との併用で超接近戦特化のジジイ。

 間違いなく強い・・

 

 ここにも隠し武器あるぞ!

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 フットキャノン発射!

 義足の先端が3㎜軸なので、各種エフェクトパーツを取り付けることができます。

 飛び道具も隠し持ってやがったか・・

 こういうところ、海賊っぽいですね。まぁ、勝手な解釈ですけど。

 

 スカートアーマーをシールドっぽく持ってみたり。

 とくに固定はできないので引っかけているだけですが、形状といい、エンブレムといい、本当にシールドっぽい。

 どうせ外すなら5㎜軸接続にしておけばいろいろと遊べるのになぁ。

 

 と、思っていた以上にアクション性の高い爺さんでしたが、なんとスタンド用の3㎜穴はなし。

 最近多くない?

 なんでまたそういうところを疎かにするのかなぁ。

 コスト? いや、穴開けるだけに底までコストはかからないと思うんだけど・・といっても別の理由も思いつきませんね。

 たんに忘れてるだけ? それとも、実はあんまり需要がないとか?

 

 ビーストモードでも。

 こちらでもそこそこ動いてくれます。

 個人的には前肢の手首部分が後ろ側に曲げられるのが嬉しい。

 こう、摺り足っぽく歩くポーズが再現できることってなかなかないですからね。

 案外チータスやタイガトロンでもできなかったし。

 これは、メカビーストデザインゆえにむしろやりやすかったのかもしれないなぁ。

 

 剣を咥えて。

 グリップの5㎜軸が短いので、少し咥えにくいですが、いやぁ、いいねぇ。

 ハッ・・! もしやこのために口が突き出しているのか!?

 

 前肢のジョイントを外して、さらなる躍動感を表現。

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 ロボットモードにないので、当然(?)ビーストモードにもスタンド用の3㎜穴も、その代用にできる5㎜穴もありません。

 ただお腹に空洞があるので、そこに支柱を突っ込んでやればやや不安定ではありますが、スタンドディスプレイできなくはないです。

 本当、宣材撮るときもあるほうが楽でしょ? スタンド穴。

 

 尻尾を上げて威嚇ポーズ。

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 あちこちジョイントを外せばこんなことも可能。

 このポーズはネコ科らしい。

 

 サンダートロン、ワーライオンモード!

 お腹ががらんどうですけど、気にしないでください。

 なかなかいいバランスで格好いいですね。

 脛の変形可動がポイント高し。

 

 ちょっと無茶したから腰が・・

 寄る年波には勝てませんか・・

 

 以上、“TL サンダートロン” でした。

 

  アニメ等には登場しないトイ限定キャラ。しかも日本では色違いの別人として発売されているので、かなり知名度は低いと思いますが・・かく言う僕も知らない人でした。

 まぁ、今さら知名度とかどうでもいいくらい、レガシーのラインナップは混沌としてますけどね。

 髭、片脚、胸にライオンとなかなか要素の多い爺さんで、個人的にはわりと格好いいとは思うんですが・・まぁクセ強いですよね。実にトランスフォーマーらしいと思います。

 欧米的な感覚だと、ヒーロー=頼りがいのあるおっさんなんだよなぁ(偏見)。

 サンダートロンもしっかりマッチョなおっさん・・というか爺さんでした。

 パッと見のボリューム感は、昨今のボイジャークラスのなかでは1つ抜けていると思います。

 ただ実態としては肉抜き多め、はめ込み間接多めと、かなりギリギリのコストで作られていることが窺えます。

 本当、大変なんだろうな。

 一方で、ロボットモードの可動性は良好。肩アーマーの展開も予想外のプレイバリューでした。

 ビーストモードも、オリジナルよりもプロポーション、可動性ともに向上しており、獣型アクションフィギュアとして見ても、チータスやタイガトロンよりも遊べますね。

 肉抜きにさえ目を瞑れば、十分満足できるクオリティかと。

 ただ・・サンダートロン単体の出来映えとは関係ないんですが、海外の一部店舗限定のスターレイダーコレクションというサブラインで、リーダークラス サンダートロン3パックという商品が発売されるそうです。

 サンダートロンは今回の一般販売品から頭部の形状変更、右手がフックになっているもよう。

 そのサンダートロンに、今月末日本でも発売されるインフェルナック マグネオスのリカラー頭部変更となるカルシトロン。シージ マイクロマスター ラットバットのリカラー、ナイトストライカーがセット。

 ボイジャー1体、デラックス1体、コアクラス相当が1/2体で、リーダークラス扱いだそうな。

 さすがに価格は通常のリーダークラスより高いとは思いますが、サンダートロンだけを見てもいわゆる完全版商法。

 それもこんなに短いスパンで・・ひどくない?

 まぁ、どうせ日本では発売されないだろうから、いいんですけどね。

 いや、そういうのに限って、モ限で発売したりするかも?

 それにしても、最近また流用の仕方がエグイですねぇ。

 昨日深夜に会ったパルスの発表も、次回予告含めてほとんど流用だったしなぁ。

 シリーズ末期ではよくあることですけどね。

 レガシー ユナイテッドのWAVE4はスルーするものが多くなりそう・・

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。