今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ ゲーマーエディションより、

“SS GEー06 スタースクリーム” です。

 

 ゲーム作品、“Transformers: War for Cybertron” に登場するディセプティコンの

“航空参謀 スタースクリーム” が、

スタジオシリーズ ゲーマーエディションのボイジャークラスで発売されました。

 

 スタジオシリーズのサブラインの一つ、ゲーマーエディション。

 昨年の10月、11月に5アイテムがまとまってリリースされてから半年近く間が開きましたが、今後もポツポツ継続していくようですね。

 スタースクリームが出たということは、いずれはリカラーでスカイワープ、サンダークラッカーなんかも出るでしょうし、まさに昨日、日本でも予約解禁となったサイドスワイプも、多分同型キャラがいるはず。

 やはりオプティマスやメガトロン以外の固有型はなかなか出してくれませんね。

 サウンドウェーブ欲しいんだけど・・

 

 それでは、レビューしていきます。

 

ディセプティコン 航空参謀 スタースクリーム

 もともとはオートボットの戦士として軌道ステーションの警備任務にあたっていましたが、メガトロン率いるディセプティコンがステーションを襲撃、占拠。さらにダークエネルゴン生成プラントに到達し、その力を手に入れたメガトロンを目の当たりすると彼に臣従。以降、ディセプティコンの中核戦力となっていきます。

 オートボット時代の同僚であるジェットファイヤーとは敵味方に分かれ、因縁の間柄となります。

 

ロボットモード

 大まかには初代アニメ、オリジナルトイのデザインがベースですが、ビークルのコクピット部が配置される胸部にボリュームがあり、腰部まで被っているかたち。

 脚部もビークルの後部、スラスター部分ほぼそのままの筒のような形状。さらにウイングも小振りなため全体にややずんぐりしています。

 スタースクリームというとだいたいシャープなイメージがあるので、ちょっと異質な感じがしますね。

 でも後ろから見るとそんなに変でもないんだなぁ。

 やっぱり胸部が目立つんだろうか・・?

 今回は先の通りボイジャークラスで、比較的密度感がある造りだと思います。

 太腿の内側や膝裏などに肉抜きがありますが、あまり気にならないんじゃないでしょうか。

 

 頭部アップで。

 頭部デザインも基本的に初代アニメやオリジナルトイのものを踏襲。

 というか、その前日譚にあたるストーリーなんだから当然か。

 そう思うと少し若々しい感じもします。

 あと、口許が若干アヒル口っぽく見える(笑)。

 

  ビークルのコクピット部がそのまま配置される胸部前面。

 あくまで本体の前に配置されるパーツなので、腰部はちゃんと回ります。

 まぁ、結局はこの胸部が干渉してほとんど動かせないんですけどね。

 ハッチは開閉可能。ただしあくまで変形都合なので、とくに内部レイアウトなどは再現されていません。

 なお、ハッチは軟質製です。

 

 足首は内側へのスイングが可能。

 可動の際の隙間隠しのための造形がされています。

 とくにディティールはないですし、せいぜい30度くらいしかカバーできませんが、こういうちょっとした気遣いが嬉しいですね。

 最近はリーダークラスですらあまり配慮されてないところでしたから・・

 

武装・ギミック

 ゲーマーエディション共通ギミックで右前腕が取り外し可能。

 今回はストレートな5㎜軸接続で肘関節も細いのである程度の汎用性があります。

 

 メガトロンの腕とはそのまま交換可能。

 ちなみに、今回のスタースクリームの手は指が開いた状態で造形されています。

 付属の武装は、べつに指が開いてなくとも持てるものばかりなんですけどね。

 

 

ライフル

 狙撃用と思われるロングバレルにサイトスコープも備えたライフル。

 銃口先端は3㎜軸になっっています。

 先の取り外した右前腕の代わりに装着するほか、今回はグリップとなる5㎜軸があるので、

 普通に手に持たせることもできます。

 なぜ今までのゲーマーエディションではできなかったのか・・

 

ハンマー

 近接戦闘用の巨大なハンマー。

 戦争初期のディセプティコンでは鈍器が流行っていたのかな?

 打突部分は軟質製のため、うちに来たものは一部の棘が変形してしまっていました。

 こんな造形破損する心配もないだろうに、なんで軟質製にするのか・・

 また、打突部分と柄は分解できます。

 ただ接続軸は5㎜ではない(太い)ため、とくに汎用性はなし。

 たんに素材でパーツが分かれてるだけですね。

 

 ライフル、ハンマー共に5㎜軸で背中にマウント可能です。

 足は踵がほぼないデザインですが、これで後ろに倒れるようなことはないかったです。

 

 なお、取り外した状態の右前腕は左前腕に取り付けることができます。

 というか、これはビークル変形時のジョイントを使っているだけで、こういった指示があるわけではありません。

 

ビークルモード

 SFジェット機にトランスフォーム。

 いわゆるサイバトロンモードになるわけですが、初代アニメでも登場した三角ジェットではなく、その三角ジェットにアースモードのFー15のイメージも合わせたようなデザインですね。

 実写第6作、バンブルビーに登場したジェットロンのビークルモードに少し似ている(時系列的には向こうのほうが似ている)かも。

 全長のわりに主翼が小さく、大気圏内の飛行は難しそうだなぁ。 

 ジェット機というよりロケットっぽい感じもします。

 

 ロボットモード時同様、コクピットハッチは開閉可能。

 ただし、ビークルモードではロボットの頭部が収納されています。

 わざわざ上を向くよう指示されているのはなんなのか・・

 ちなみに、機首先端部分も軟質パーツです。

 

 後部スラスター(足裏)には5㎜穴があります。

 とくにディティールがないのは寂しい・・

 

 裏から見ると見事な裏側。

 ロボットの腕とかもわりとそのまま露出してます。

 スタンド用の3㎜穴もありません。ロボットモードでもなかったですが。

 ゲーマーエディションはそのへん無頓着なんだよなぁ。なんでかなぁ・・

 

 武装類は機体後部上面にマウント可能。

 ロボットのときと同じ位置ですね。

 

 中台紙を使った簡易ディスプレイベースの背景は、今回も新規です。

 どこなのかはわかりませんが・・
 
 そして今回、スタースクリーム本体等を固定するための台紙にも、なぜか同じ背景が印刷されていました。

 

 明度が全然違うので最初違う背景かと思いましたが、おなじでしたね。

 まだパッケージにプラウインドウがあったときは、中身固定用の台紙にも背景が印刷してありましたが、完全ブラインド仕様になってからは無地の厚紙に固定するようになってたんですけどね。

 なんで今回また印刷されているのか?

 しかもいつもなら切り抜いてあるような部分も切り画きがあるだけで伸ばすと画が繋がるようになってるし・・

 

比較画像

 ジェネレーションズ版とロボットモードで。

 ユナイテッドのときには発売されなかったゲームでザンのスタースクリームですが、続くジェネレーションズで発売されています。

 ただ、どうやらそちらのスタースクリームはTransformers: War for Cybertron版ではなく、その2年後にリリースされたTransformers: Fall of Cybertronノ砲のデザインを再現したものらしいですね。

 といっても基本的なデザインはほとんど同じ。

 武器の違いはともかく、ウイングの大きさはデザインの違いというよりは立体化の際の解像度の差のような気がします。

 

 ビークルモードでも。

 こちらも基本要素は共通ですが、各部のバランスがけっこう違いますね。

 

 SS GE メガトロンとロボットモードで。

 同じボイジャークラスですが、スタースクリームのほうがみっちりしているというか・・

 これ、スケール合ってるのかな?

 メガトロンがめっちゃ小顔なので、かなり華奢に見えるんですよね。

 

 ビークルモードでも。

 

 こっちでも小さいなぁ、メガトロン・・

 メガトロンはリーダークラスにしたほうがよかったんじゃないだろうか。

 

SS GE メガトロン レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

 SS GE バンブルビーとロボットモードで。

 なにかとライバル的な扱いをされる両者。

 実際にはそれほど因縁があるわけでもないんですけどね。

 こちらのサイズ感はいい初代アニメのイメージにも近くて感じだと思います。

 

 ビークルモードでも。

 ともに初代アニメの雰囲気も残したビークルモード。

 しかし綺麗にまとまったビーを見ると、どうもスタスクのほうは少し雑というか、上部中央の隙間とかが少し気になりんだなぁ・・

 

SS GE バンブルビー レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

以下、画像

 バリケード、メガトロンとGE ディセプティコンは可動性に難アリが続きましたが、このスタスクは普通に動きます。

 まぁ、腰の可動こそ事実上多少捻る程度しかできませんが、まず膝が曲がる。

 肘は二重関節。手首ロールもできる。足首スイングできて、安定した自立もできる。

 なんだ・・やればできるじゃないか!

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 総合的な可動性は標準以上といっていいいと思います。

image

 立て膝もできるよ。

 ちょっと不格好ですけど。

 

 射撃武器が普通に手持ちできるようになったのもいいですね。

 今度のサイドスワイプもできるようですし、やっぱり不満の声もあったのかな。

 手首ロールでなんとなく両手持ちしてる感じも再現できます。

 スナイパー スタスクはなんか新鮮。

 

 ハンマーでも。

 メガトロンのメイスもそうでしたが、柄の末端部分でしか保持できないのは少し不満。

 オプティマスみたいに柄を分割できるようにして、両手持ちもできればよかったなぁ。

 

 とまぁ、おおむねアクション性に関しては大きな不満はないのですが、唯一気になったのがスタンド用の3㎜穴がないこと。

 現状、ゲーマーエディションでスタンド用3㎜穴があるのはオプティマスだけ。

 本当、なんでなんでなんですかね? 今までできていたことができない・・というかやってない。完全に抜け落ちている感覚。

 ましてやスタースクリームは飛行系キャラですよ。

 誰か気付かないのかな?

 まぁ、背中に5㎜穴があるので、今回はそちらを使ってスタンドディスプレイしてみました。

 やっぱ飛んでナンボでしょう、ジェットロンは。

 

 ビークルモードでも。

 ビークルモードでは後部スラスターの5㎜穴を使って・・と思ったのですが、かなり緩く固定できなかったので、武器をマウントした状態でライフル後端の5㎜穴を使って飛行シーンを再現しました。

 ただ、かなり負荷がかかるのであまりお薦めはしません。

 

 ビークルモードでもロボットの顔だけ出すことは可能。

 ハッチが完全には閉まりきりませんが、面白いですね。

 

 ガウォークモード!

 ジェット機系TFトイでは定番のお遊び。

 しかし今回は主翼が小さいので、飛べそうにないなこれは・・

 

 メガトロンと合体だ!

 なんかやらかしてお仕置きされてるみたい・・

 

ス「あんたすごいな。オレもあんたについていくぜ! 

メ「ほう・・野望に燃えるいい目をしている。気に入った。今日からおまえもディセプティコンの一員だ。

 はたしてこのときのメガトロンに本当に人を見る目があったのかなかったのか・・

 のちのちなにかと苦労することになるわけですが。

 

 さぁ、戦いだ!

 オートボットとディセプティコン、ちょうど3対3になりましたが、戦力面ではややディセプティコン優勢ですね。

 オートボットに造園がくるのはまた半年後か。

 

 以上、“SS GE スタースクリーム” でした。

 

 やっとまともに動けるGE ディセプティコンが来てくれた・・

 バリケードは論外として、メガトロンも残念な感じでしたからねぇ。

 しかしそんな2人と比較するまでもなく、肘の二重関節に手首ロールと、標準以上の可動性に加えこれまでのゲーマーエディションではできなった射撃武器の手持ちや、足首スイング時の隙間隠しなど、丁寧さが感じられる一方で、スタンド用の3㎜穴がない、ビークルモードで安定した飛行ディスプレイがしにくいなど気になる点もあり、ちょっとチグハグというか、惜しいというか・・

 いやぁ本当、なんでそこ忘れちゃうかなぁ・・

 まぁ、スタンドディスプレイにこだわらなければ、ロボットモードはよく動きますし、変形も比較的手軽と、出来はよいと思います。

 見ためも・・慣れればこれはこれで。

 やっぱずんぐり体型だけどね(笑)。

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。