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 今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス より、

“BUSTER DOLL ナイト” です。


 完全新規素体となるマシニーカ Block2-M(ブロックツーーエム)を使用した新世代メガミ、“BUSTER DOLL(バスタードール)” シリーズの2人め、
“ナイト” が発売されました。

 

 構造のシステム化、簡素化を達成し、さらなる可動性、カスタム性の向上と、Blook 1から大きな進化を見せてくれたBlook 2。

 その素体としての実力は、トップバッターとなったガンナーですでに十二分に感じることができたのではないかと思います。

 となると、次はオプションによる変化を楽しむ番。

 初手のガンナーが射撃メインのミリタリ(SF?)系だったのに対し、今回のナイトは近接メインのファンタジー系と方向性は真逆。

 そもそものバスタードールのコンセプトは汎用素体をベースに様々なオプションを装着可能な高いカスタマイズ性だと思っているので、オプション=武装パーツによってまったく違う性質のモノができあがる・・

 まぁ、メガミに限らずガルプラの多くがユーザーの個性によって千差万別の姿を見せてくれているわけですが、バスタードールはキット単体でもいろいろなバリエーションが模索できるので、ガチ改造の練習用にもいいのかな?

 

 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみです。

 

BUSTER DOLL 騎士型 ナイト

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 レイヤードアーマーシステムによる拡張性トパーツ数の効率化など、ガンナー同様のコンセプトで開発された新世代型メガミデバイス。

 射撃型のガンナーに対し、ナイトは近接型のエントリーモデルとして完成しています。
 現時点でインナーアーマーはガンナー系列のGタイプとナイト系列のNタイプが用意されており、それぞれの上位機種タンク、パラディンのアウターアーマーとの互換性が確保されています。

 

素体モード

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 頭部以外はガンナーと共通造形の成型色違いです。

 胸部前面パーツも同じサイズでしたね。上位種のタンクやパラディンでは大きくなったりするんだろうか?

 ガンナーでは白だったインナースーツのカラーは濃紺に変更。

 また配色パターンも変わっていて、ナイトでは上は半袖。下はスパッツ履きにハイソックスという感じになっています。

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 なお、素体の基本構造、頭部接続ジョイントやハンドパーツの仕様、可動に関しては当然ガンナーとまったく一緒で、そのガンナーのレビューでけっこうじっくり書いたつもりなので今回は割愛します。

 そもそもの変更点と、個人的にガンナーとは変えた部分のみ、触れていきますね。

 

 ということで、つま先が今回指造形なしのほうを選んで組みました。

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 靴下履きなので、こちらのほうが自然ですよね。

 ガンナーもそうだったんだけど・・

 

 髪パーツは新規造形。

 特徴的な結わえ方になっている後ろ髪は、ジョイント以外は1パーツ成型です。

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 髪パーツにはなにかとこだわっている印象のコトブキヤですが、バスタードールではそのこだわりをやや抑えて妥協している感はあります。

 それでも十分なクオリティなので、決して手抜きとは言いませんよ。

 ジョイントは嵌め込み式で上下スイング。後頭部との接続は3㎜軸で回転も可能です。

 しかしナイトということになってますが、黒髪にこの髪形はかなり和風なイメージがあります。実は剣道少女なんじゃないかな?

 

 フェイスパーツは3種類付属。

正面向きスマシ顔

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正面向き照れ顔

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左向き気合い顔

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 吊り目気味でなかなか気が強そう。

 そんな普段の感じからの照れ顔のギャップもいいですね。

 相変わらずクオリティの高いタンポ印刷ですが、今回はとくに睫毛が綺麗に感じます。

 フェイス基部パーツはガンナーと共通で、フェイスパーツと前髪パーツには互換性があります。

 ちなみにフェイスパーツはご覧通り、一つだけガンナーと共通造形。

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 アルファベット表記はパーツの裏側に刻印されているものです。

 続くタンク、パラディンではどのパーツが共通になるのかな?

 

 なお、アイプリントなしののっぺらフェイスパーツも3つ付属。

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 ただし、口許の造形はなく、つや消し加工もされていません。

 そもそもアイデカールは別売りなんだし、のっぺらフェイスも別売りか、デカールとセットで販売でよかったのでは?

 

簡易スタンド

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 素体モード専用になりますが、足を挟むようなかたちで自立補助に使えるスタンドパーツが付属します。

 3㎜穴もあるのでほかにもなにかと活用できますね。

 

専用スタンド

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 バスタードールシリーズより付属するようになった新型スタンド。

 支柱部分は3つのパーツを自由に組み合わせる仕様で、支柱自体に多数の3㎜穴が開いています。

 また、ベースおよびメガミ本体への接続ジョイント、オプション用3㎜軸ジョイントも選択、取り付け可能と汎用性の高さが魅力ですね。

 

コスモード

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 素体モードから胴体部と足先のパーツを交換することでややいかがわしい・・もとい、可愛らしい制服コスプレ状態に。

 ガンナーはセーラー服モチーフでしたが、ナイトはブレザーモチーフですね。

 といっても半袖だし、お腹は丸出しだし、これで登校したら確実に職員室に連れていかれますね。

 

 新規造形されているのは上着部分のみ。

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 プリーツスカートはガンナーと共通で成型色が赤色に変更。

 ローファーは成型色も一緒ですね。

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 なお、スカートの内部にはガンナーのパンツに相当するパーツを同様に組み込みますが、当然スパッツ再現のために成型色は濃紺になっています。

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 まぁ、それも色の組み合わせ次第でどうとでもなりますけどね(なにが?)。

 

ライトアーマーモード

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 コスモードをベースに、シリーズ共通ギミックであるレイヤードアーマーシステムの基部となるインナーアーマーを装着した状態。

 頭部(後頭部)をメカパーツ付きのものと交換。

 上腕、手首(上腕以下は手首スペーサーパーツが取り付けられる武装モードの用のものと交換)、太腿、脛にはそれぞれスペーサーパーツを追加し、各部にアーマーを取り付け。

 さらに足先もヒールタイプのメカパーツに交換しているので、素体およびコスモードからわずかに全高が上がっています。

 インナーアーマーの成型色はちょっと珍しいマゼンタで、ブルー系統の配色が目立っていた素体およびコスモードからガラリと印象が変わりますね。

 

キャットイヤーヘッドセット

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 ケモ耳付きカチューシャ型ヘッドセットを装備するのはガンナー・・というかバスタードール共通仕様のようで、ナイトが装備するのはネコミミタイプ。

 ガンナーのドロップイヤーヘッドセットのように可動はしませんが、耳の中が色分けされています。

 頭頂部に3㎜穴のあるものと、ネコ耳なしのフラットタイプも付属。

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 もちろん、ガンナーのヘッドセットとの互換性もあります。

 

インナーアーマーN

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 各部スペーサーパーツにはフラット、3㎜軸付き、3㎜穴付きの3種類がそれぞれ付属。

 今回デフォルトでは上腕と手首、脛に3㎜穴付きのパーツを追加し、それぞれインナーアーマーを取りつけ。

 太腿にはデフォルトではアーマーは付けないので、フラットタイプのパーツを付けておきます。

 

 足パーツはジョイントの前後を入れ替えて取りつけ。

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 さすがに接地面積が狭くなるので自立しにくくなりますね。

 

 インナーアーマーには、今回使わないパーツもいくつかあります。

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 パラディンでは全部使うのかな?

 

フルアーマーモード

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 ライトアーマーモードにさらにアウターアーマーと武装を追加したナイトの完全形態。

 マゼンタのインナーアーマーの上からブルーとホワイトのアウターアーマーを被せたことで、またイメージが変わった・・というか、素体およびコスモードのときの雰囲気に戻った感じですね。

 なお、なぜか太腿のスペーサーパーツを外すよう指示されていたので外してますが、付けたままでもいい気がする。

 

アウターアーマーN

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 あくまでメカっぽかったインナーアーマーから、エングレービングっぽい意匠も採り入れられたアウターアーマーに、肩アーマーから生えるウイングも相まってメカとファンタジーがちょうどいい按配で融合したデザインだと思います。

 他社シリーズだとゴッズオーダーとかにちょっと近い感じかな?

 あと、ちょっと聖闘士星矢っぽい。

 

 ウイングはデフォルト位置では前方向にしか動かせないので、羽ばたくようなアクションができませんね。

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 これだと空は飛べないかなぁ・・

 あくまで飾りですかね?

 

ソード

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 両刃タイプの剣ですね。

 1パーツ成型で、グリップは3㎜軸。

 柄部分などに複数3㎜穴が開いているので、いろいろと拡張する余地はあります。

 

シールド

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 三角形型の、比較的コンパクトなシールド。

 こちらは正面装甲と裏面基部の2パーツ構成。

 表面には多数の3㎜穴のほか、メガミデバイスのロゴが彫刻されています。

 また、裏面基部にはソードを収納可能。

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 手持ちグリップなどはなく、基部の3㎜軸で手首アーマー(手首スペーサーパーツの3㎜穴)に取り付ける仕様です。

 

公式特典

 コトブキヤショップ購入特典として、特別カラー成型のガンナーの髪パーツが付属していました。

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 ナイトの髪パーツと同じ成型色ですね。

 ということで、髪色お揃い。

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 または髪形がお揃い。

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 それぞれ互換性があるのでこんなことや、

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 こんなことも。

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 右のコ、めっちゃ美少女じゃない?

 左はなんかフェルシーっぽくなった(笑)。

 

 さらに、ガンナーの微笑顔(A)と照れ顔(B)ののっぺらフェイスパーツも付属。

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 キット単体付属ののっぺらフェイスと違い、口許の造形に加えつや消し加工もされています。

 でも、なんで2つだけ? 気合い顔(C)は?

 

比較画像

 ガンナーと各形態で。まず素体モード。

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 頭部以外は成型色が違うだけですが、膨張色の白と収縮色の青との対比でなんとなく全体のボリューム感に差があるような錯覚が。

 配色パターンも相まってナイトのほうがややスレンダーに見えますね。

 

 続いてコスモード。

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 こちらが上着部分(胸部パーツ)の違いのみ。

 セーラー服モチーフとブレザーモチーフでまた印象が変わってきます。

 ソックスも白ニーハイと紺ハイソックスと要点は押さえてますね(笑)。

 スカートは造形は共通で成型色が違うだけ。

 

 基本共通なので、いろいろとパーツを交換して遊ぶことも。

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 露出度が上がって恥ずかしがるナイトと、なんかロボっぽくなってポーズを決めるガンナー。

 

 さらにライトアーマーモード。

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 どちらかというとアタッチメントという雰囲気でしかなかったガンナーに対し、これだけでもわりとちゃんとアーマーに見えるナイト。

 ナイトは肩にもアーマーを装備しますからね.その代わりバックパックがないですが。

 ・・あ、ナイトの左手、スペーサーパーツの上下間違えてますね。

 

 そしてフルアーマーモード。

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 SF系射撃メインと、ファンタジー系近接メインとしっかり個性が分かれた2人。

 カラーリングもホワイトメインとブルーメインでわかりやすいです。それでいて相性もよい感じ。

 

メガミデバイス BUSTER DOLL ガンナー レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

以下、画像

 まず素体モードで。

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 抜群の可動性で柔軟体操もお手のもの。

 照れ顔・・というか嫌顔当感じですけど、この表情も汎用性が高いですね。

 

 首の可動域が広いので前傾姿勢でもしっかり目線を合わせられます。

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 しかしちびTにスパッツ、紺ハイソックスというコーディネイトがこんなにも・・以下自粛。

 

 コスモードで。

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 青リツカに付属の竹刀袋を背負わせてみました。

 似合うと思ったけどここまでばっちりハマるとは・・完全に剣道小町ですよ。

 

 スカートは固定ですが、股関節の(左右独立)スライド可動で座りポーズも自然。

 

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ナ「ちょっと!目線!

 スパッツ履いてても恥ずかしいんですね。

 

 ライトアーマーモードを飛ばしてフルアーマーモードで。

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 ハイヒールタイプの基部に甲冑用のパーツが追加されたことで自立はしやすくなったフルアーマーモード。

 大きく脚を開いたポーズでも安定します。

 しかし、剣と盾を持ったわりとシンプルな騎士モチーフって、意外とこれまでのメガミにはいなかったんですよね。

 バレットナイツが近いといえば近いけど・・得物が規格外だったし。

 

ナ「我が抜刀術を受けてみるか!?

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 抜刀じゃなくて抜剣だよな。

 やっぱり本当は和の人なんじゃない?

 

 スタンドを使って。

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 小さいけれど羽もあるので、飛行とまではいかずとも跳躍攻撃は得意そう。

 なるほど。だからスパッツなのか!

 

ナ「くっ、この私が・・

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 やはり汎用性の高い照れ顔。

 もう照れとかじゃないでしょ(笑)。

 

 アーマーパーツの装着位置を変更して。

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 余剰パーツを使って羽根を背中に移設。

 足以外のアーマーパーツも位置を変えて、武器もソードとシールド、余剰パーツを組み合わせて弓矢っぽくしてみました。

 ただまぁ、ガンナーでもそうでしたが、インナー、アウターともにアーマーパーツは案外汎用性ないですね。

 とくにナイトのアウターアーマーは3㎜穴もあまりなく、拡張性もやや低い印象です。

 

 シンメトリカルコンバート!

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 各部スペーサーパーツにアーマー類を装着するので、そういう意味ではもちろん互換性はあるものの、例えばガンナーのインナーアーマーにナイトのアウターアーマーを被せるとか、そういったことは基本できません。

 そのへん、もっと自由に組み合わせられればより楽しかったと思うのですが・・逆に個性が薄まるかな?

 

BUSTER DOLL 武士(モノノフ)

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 やっぱり和装が似合うだろうということで、FAG マガツキの武装パーツを装着してみました。

 これがまたドンピシャ。色味も合ってますね。

 キャットイヤーヘッドセットの3㎜穴付きのものを使うことでマガツキの鍬形パーツも取りつけられますし、というかこのためのパーツなんじゃないかろうか?

 あと、BUSTER DOLLの持ち手では3㎜軸しか持てないのでマガツキのハンドパーツと交換しています。

 ハンドパーツ側の接続軸は、ブキヤガルプラでは全部共通ですからね。

 

 ナイトペガサス

 恒例(?)の、武装パーツだけでなんか組む! のコーナー。

 まずは動物型サポートメカということで、ウイングパーツを活かしたペガサスモチーフで完成させました。

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 ペガサスというより小さいドラゴン見たくなったけど。

 いつも獣系のメカを組むときは後肢の見ためにこだわっているつもりなのですが、今回なかなかいい感じに馬っぽい後肢ができたと自負しています。

 なお、武装パーツだけでは前肢を構成するのが難しかったので、武装用腕パーツも使っています。ちょっと肌色見えてますけど気にしないでください・・

 

 ナイトとのサイズ感が可愛い。

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 ポニー感・・

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 あるいはヴォイテク。

 

ナイトウイング

 もう一つはビークルタイプ。

 ガンナーではスノーモービルっぽいものにしたので、今回はやはりウイングを活かした飛行タイプで。

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 XのTLで見た某氏の影響もあって、某バトルホビーっぽい見ためになってしまいましたがご了承を。

 いやまぁ、シールドとソードをベースにすればこういう形状になるよね。

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 なお、操縦桿の類いはなく、グライダーのように体重移動のみで方向転換します。

 ブレーキはありません・・

 

 それぞれがそれぞれの得意分野を仲間に教授し、全体の練度を上げていくBUSTER DOLLチーム。

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 とくに新人のガンナーとナイトは日々訓練に明け暮れています。

 その合間にちゃんと学校にも通ってる。

 偉いね。

 

ナ「ガンナーはその場で援護。私が突っ込む!

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 ちょっと打たれ弱いところはありそうですが、バランスのいいツーマンセルだと思います。

 

 以上、“BUSTER DOLL ナイト” でした。

 

 完全新規素体Block2にレイヤードアーマーシステムと、新要素を採り入れつつ原点回帰とも思えるシンプルさが手頃なBUSTER DOLLシリーズ。

 その2人めのナイトさんですが・・可愛いね(笑)。

 ガンナーももちろん可愛かったんですが、あちらは素直系で、今回のナイトはツンデレ系ですね。

 本人たぶん和風が好きなのに、武装が洋風というのもツンデレ・・なのか?

 さて、キットとしては本体はほぼガンナーと共通。

 各形態への換装手順も共通ですが、インナーおよびアウターアーマーの装着位置、方法は異なるもので、ゆえにパーツ単位でのほぼ互換性もないのですが、それはそれで個性ということでよいのかな。

 当然ユニット単位で組み合わせることは可能ですからね。

 アーマーの着脱が気持ちガンナーよりも楽だったのはよかったです。あくまで個人的な感触ですけども。

 

 続いてはガンナーの上位機種、タンクですか。

 ガール本体もガンナー、ナイトと較べてお姉さん系になるようで、また楽しみですね。