今回のレビューは、トランスフォーマー エイジ・オブ・ザ・プライム より、

“AOTPー26 クイックストライク” です。

 

 日本では、“ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー” のタイトルで放送されたビーストウォーズの第2、第3シーズンに登場したプレダコンのフューザー戦士、

“砂漠戦指揮官 クイックストライク” がリメイク。

 エイジ・オブ・ザ・プライムのデラックスクラスで発売されました。

 

 ステイシスポッドの異常により、2種類の動物を同時にスキャンしたことでキメラ状態のビーストモードを持つに至ったフューザー戦士。

 劇中ではマクシマル(サイバトロン)側にシルバーボルト、プレダコン(デストロン)側にクイックストライクの2人が登場しましたが、レガシーでのシルバーボルトのリメイクに続き、この度クックストライクも晴れて初のリメイクとなりました。

 当時品トイはデラックスクラスよりも一段階小さいベーシッククラスでしたが、今回はデラックスクラスに昇格してボリュームアップ。もとより特徴的なロボット、ビースト両形態でさらに迫力が増しました。

 しかしこの3月に発売された通常ライントイ、スタジオシリーズも含めて全8種中7種が新規造形でどれもかなりよい出来なのですが、なかでもこのクイックストライク、個人的な思い出補正も相まってとにかく素晴らしいと思います。

 というか、レガシー以降に発売されたメタルス系のリメイクはみんな完成度高いですよね。

 まぁ、シルバーボルトのビーストモードだけ、ちょっとプロポーションに難ありですが・・

 この調子で無印からメタルス化したキャラたちのリメイクもしてほしいんですけどねぇ。

 

 それでは、レビューしていきます・・とその前に。

 今回珍しく・・というか初めてかな? 中台紙にプラ製のクッションが貼り付けてありました。

 左手の形状がかなり特殊ですからね。

 封入状態でも脚を挟むような感じになっていましたし、いつものようにプラ紐で固定するだけでは破損の畏れがあったのか・・

 

プレダコン 砂漠戦指揮官 クイックストライク

 前作(第1シーズン)最終話、エイリアンマシンから放たれたクォンタムサージの影響で新たにガイアに落下したステイシスポッドから誕生した新戦士。

 ポッドの異常でサソリとコブラを同時にスキャンしてしまったため、両方の特徴を併せ持つキメラ型のビーストモードを持つフューザー戦士となりました。

 同じ場面にでシルバーボルトも誕生しています。

 もともとはマクシマルの戦士だったはずですが、誕生直後にメガトロンに遭遇し、コードを書き換えられたことでプレダコンの兵士となっています。

 シルバーボルトはそこまではされず、しかし騙されて当初はプレダコン入りしますが、のちにマクシマルに復帰しています。

 クイックストライクはそもそも好戦的な性格だったようで、メガトロンには基本忠実ながら自分の欲望に正直な部分もあり、タランチュラスに唆されてメガトロンを裏切ったりということもありました。

 最終局面において人類の村を襲っているときにネメシスの砲撃に巻き込まれ、インフェルノとともに死亡。

 その残骸は人類似道具として利用されることになりました。

 日本語版CVは前作でテラザウラーを演じた飛田 展男氏。口癖は「ギッチョンチョン」、「ブラ~」。

 キャラが変わったとはいえ飛田氏は続投というかたちで、スコルポスともどもクランクアップとなった遠藤さんは・・

 

ロボットモード

 右手がコブラ、左手は4対8本のサソリの歩行肢そのままの大型クローと、左右非対称なデザインが特徴的なロボットモード。

 同じフューザー戦士でもシルバーボルトは普通に整ったデザインだったので、クイックストライクの歪さが際立ちますね。

 今回はデラックスクラスになったこともあり、おおよその構造は当時品を踏襲しつつ一部変形パターンに変更が加えられたため、当時品では妥協されたらしいロボットモードの腰部デザインなども劇中通りに再現されています。

 あとでかい。

 やはり当時品の印象があるので小柄なキャラというイメーがあったのですが、今回は昨今のデラックスクラスのなかでも比較的大柄で、目につく部分に肉抜きもほとんどありません。

 付属品がないぶん、コストのすべてを本体に注げたということなのか。

 結果、凶悪さが増し増しになっていて、かなり強そうに見えます。

 なお、当時品ではゴールドの部分はすべてクリアパーツ製でしたが、今回は通常のメタリック成型になっているので強度面でも不安を感じることは少ないかと。

 まぁ、うちにある当時品もまだとくに問題ないんですけどね。

 

 ロボットモードの頭部はとくにサソリっぽくもコブラっぽくもないんですよね。むしろちょっとタコっぽい?

 当時品よりも目付きが鋭くなっています。

 なに格好つけてんだ?

 

 胸部中央の円形ディティールには、小さくプレダコンマークがプリントされています。

 胸板がなかなかに逞しい・・

 

 ほぼコブラそのものの右腕は、付け根を除きボールジョイント接続で柔軟に可動します。

 蛇体部分は当時品と同様じく5節に分割。

 コブラ頭はよりリアルさが増した印象。鱗の造形が生々しいです。

 当時品では口許からぐるりと縁部分がクリアパーツで色分けされていたのですが、今回はとくに塗装もなく黒いまま。

 一方で下側が黄色で色分けされていて、そのあたりも劇中デザインの再現になっています。

 目の周りから後方に伸びる緑の模様も劇中のパターン通りです。

 というか、そこはなぜ当時品では違ったのか・・?

 コブラの口は開閉。

 口内には一応独立可動する3㎜軸パーツがあり、既存のエフェクトパーツを取り付けることが可能です。

 このコブラの口内から機関砲のサイドワインダー、毒の弾丸 ベノムショット、毒の光線 ベノムエクスプロージョンなど、様々な攻撃を繰り出したので、この仕様は嬉しいところ。

 ちなみに当時品のコブラ頭は水鉄砲になっていました。

 

 左腕の大型クローは根元で開閉できるほか、今回は手首位置での回転と中央に5㎜穴も追加されたことで遊びの幅がぐんと広がりました。

 クローの可動には軽いクリックが入っており、一定の角度ごとに固定できる感じ。

 しかし、さすがに肢の1本1本を独立可動させるまではなかったか・・

 でも、仮にそうなった場合は保持力に不安があったかもしれないので、このかたちが正解だったと思います。

 

 下半身では、腰が回転できるようになりました。

 膝や爪先、踵の可動は当時品でもできたことですが、膝関節は軸可動になり、太腿に回転軸が入っています。

 足首にはもちろんスイング機構も追加。

 内側だけでなく外側にも動かせますが、これはビーストモード時の可動も考慮してのことでしょう。

 

 全体の可動はこの通り。

 肩アーマーの干渉もあって腕部付け根の可動が若干窮屈な印象もありますが、少なくとも右腕に関してはあまり影響はないですね。

 

ビーストモード

 サソリとコブラのキメラビーストに変身(トランスフォーム)。

 まぁ、サソリの尻尾がコブラになっているというだけなので、日本の場合は前年に放送されたビーストウォーズネオに登場したブレントロンたちと較べるとややインパクトには欠けるかも・・

 でも、シンプルゆえにわかりやすい怖ろしさ、気持ち悪さがありますね。

 虫と蛇が嫌いな人にとっては最悪の造形物だろうな。

 しかも今回はこの形態でもけっこうでかいし。

 虫型のでかいアクショントイはそれだけでもかなり迫力があるのでいいですね。

 おおよその変形は当時品を踏襲しているのですが、大きな変更点として、当時品では背中側が開いてロボットの正面がビーストの頭部側、背面が尻尾側に配置されたのに対し、今回は胸部が開いてロボットの背面が頭部側、正面が尻尾側になる・・つまりロボットの胴体部の配置が真逆になっています。

 同時に肩アーマーが側面に配置されたことで全体のラインも綺麗に繋がるようになり、ビーストの胴体部の一体感も増しました。

 後ろから見ると、お尻にボリュームがあって案外キュート。

 また、背面やハサミの内側にも5㎜穴があるので、クイックストライク自身に武装類は付属しませんが、ほかから拝借することである程度のウエポナイズも可能です。

 

 頭部は大型化し、ディティールもよりリアルに。

 当時品は胸部と一体成型でもちろん動かせませんでしたが、今回はジョイントを外すことである程度動かすことが可能。

 頭部そのものはボールジョイント接続になっていますが、あまり大きく動かすとハサミの付け根との位置関係が不自然になります。

 

 ハサミはロボットの脚部そのままなので、とくに制限もなく動かすことができます。

 先端部の上下スイングが効果的ですね。

 尻尾も同様に、ロボット時から変わらずフレキシブルに可動。

 歩行肢も基本的にジョイントで固定されるのですが、それを外すことで内側に動かすことが可能。

 体高を上げ下げできる程度のことですが。

 

比較画像

 当時品トイとロボットモードで。

 今回のものは二回りほどサイズアップし、さらに全体にマッシブ・・というかムッチリした感じ。

 ただ、コブラ頭のサイズだけはほとんど変わってないんですね。

 あとは腰部ですね。先の通り、今回は変形パターンの変更で腰部のデザインが劇中通りになっています。

 しかし、基本構造がほぼそのままというのはこうして並べてみるとよくわかります。

 

 ビーストモードでも。

 全体のバランスがけっこう変わってますね。

 当時品では胴体がややコンパクトで、尻尾(コブラ頭)とハサミが大きく目立ちますが、今回は胴体が大型化したことで相対的に尻尾とハサミが少し小振りになった感じです。

 いや、ハサミはロボットの脛部分が太くなったので十分なボリューム感ですが、尻尾はやはり当時品と較べると控えめになってますね。

 でも当時品が極端なだけか・・

 

 TL シルバーボルトとロボットモードで。

 この2人がリメイクされて並び立つときが来ようとは・・

 シルバーボルトも当時品のデラックスクラスからボイジャークラスに昇格したので、やはり一回りほど大きく、かつ太ましくなったのですが、そんな彼と並んでも決して引けをとらない今回のクイックストライク。

 どちらもよいリメイクだと思います。

 

 ビーストモードでも。

 こちらも全然タイマン張るのに問題がないサイズ感。

 しかし、この完璧なコブラサソリと並ぶと、パタパタ犬はやや見劣りしてしまうなぁ。

 尻尾の位置がどうしても・・ねぇ。

 

TL シルバーボルト レビュー | 退屈と惰性と改弐 (ameblo.jp)

 

 ビーストウォーズ ネオに登場したコラーダ、KD スコルポノック(スコルポス)と。ロボットモードで。

 直接はまったく関係ないんですけど、それぞれ単独でコブラおよびサソリに変形する人たちと並べてみました。

 コラーダのみ当時品ですが・・およそ27年前のものながら、ただ立たせておくだけならば今でも全然通用しますよね。

 全員デラックスクラスなので、ボリューム感はだいたい同じくらい。ただ、スコルポノックがちび過ぎる・・

 劇中でクイックストライクとスコルポノックが一緒にいたことはないので正確には測れなものの、でもやっぱりこの身長差はおかしいと思います。

 なんでスコルポノックをボイジャークラスでリメイクしてくれなかったんだ・・

 

 ビーストモードでも。

 スコルポノックの膨張率がすごい・・

 むしろクイックストライクよりでかくなってますよ。

 そしてコラーダ。これデザインした人すごいと当時思いましたし、今もまたあらためて思います。

 この姿勢で自立できるのも。

 

KD スコルポノック レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

以下、画像

 異形の両腕をメインに見せるアクションが楽しいです。

 とくに右腕は、勢いが感じられる直線的な動き、柔らかい曲線的な動きと多彩な表現が可能。

 ボールジョイントの保持力もまったく問題ありません。

 ただ難点を挙げるならば、曲げられる方向が決まっていること。

 つまり鱗が造形されている背中側では曲げられず腹側でしか曲げられないため、背中側に曲げたい場合はパーツを回転させる必要があるのですが、そうすると当然ディティールがチグハグになってしまいます。

 というか、腹側にはディティールらしいディティールはなく、ほぼ嵌め込まれたボールジョイントと肉抜きしか見えないんですが。

 でもまぁ、パーツ数を抑えたうえで可動域を確保すにはこの構造しかないでしょうね。

 大型クロー状の左手も開いた状態の表面積はけっこうなものになり、右手とはまた別のベクトルで強烈なインパクトを与えてくれます。

 しかしこれ、茹でたカニ持ってるみたいだな・・

 一方の下半身の可動は、まぁこれといって特別なことはないのですが、干渉要素がほとんどないので90度以上の腿上げが可能ですし、立て膝もこの通り綺麗に決まります。 

 ハサミを開いた足先は接地面が広く、足首の可動に爪先と踵の可動(ハサミの開閉)も駆使することで自立もバッチリ安定します。

 

 ベノムショット発射!

 この青い噴射炎エフェクト、誰に付いてたやつでしたっけ? 最近ちょこちょこ使ってるんですけど、毒液のイメージにもちょうどイイ感じ。

 そして必殺のクイックバスター!

 こちらは捏造必殺技ですが。

 妙に格好いいな。

 全然意識してなかったんですけど、ラストシューティングみたいになってた・・腕は逆ですが。

 

 スタンドを使って。

 腰裏にスタンド用の3㎜穴があります。

 もちろん空は飛べないのですが、ジャンプ力はありそうですよね。

 このポーズもまた格好いいじゃないか・・

 

 ビーストモードでも。

 こちらでも十分に動いてくれます。

 尻尾の柔軟性含め、サソリとしてイメージするアクションはほぼこなせますね。

 頭部が動かせるのもポイントが高いです。

 虫系だと固定がほとんどですからね。目線が動かせるのは大きい。

 

 尻尾をピンと伸ばして、ウミサソリモード!

 泳ぎも得意そう。

 逆立ちもできるぞ!

 これを逆立ちといっていいのかわからないけど・・

 こんなウルトラ怪獣いそうだなぁ。

 

 ドラゴンモード!

 ハサミが頭に見えるというのはアニメ放送当時から思ってましたが、これは機械獣っぽいかな。

 

 エイリアンモード!

 というかビラ星人ですね。

 本当にウルトラ怪獣(星人)になっちゃったよ・・

 

 フュー・・・ジョン!

 ハァーッ!

 ブラー!

 なるほど。フューザー戦士はこうして生まれるのか・・

 違うよ。

 

ク「あとのことは俺さまに任せて、安心して休んでくれていいぞ。

 冒頭でいきなりマグマに呑まれて退場しちゃったテラソー(テラザウラー)とスコルポノック・・

 その直前にクォンタムサージを浴びてメタルス化しそうな気配があったのにねぇ。

 しかしまぁ、スコルポノックは変形モチーフを(半分だけど)、テラソーは中の人(日本だけ?)をそれぞれクイックストライクに引き継いぐかたちになったのである程度は報われる・・いや、報われないわな。

 

 新参コンビということで、ランページと一緒に。

 久しぶりに出して変形させた見たけど、ランページでけぇ・・

 とくに仲がよかったりとかはなかったと思いますが、ランページのビークルモードにクイックストライクが乗ってるシーンはなんか覚えがあるなぁ。

 今回のリメイクでクイックストライクが随分大きくなったので、ちょっとバランスは悪くなったかな?

 ランページと、あとデプスチャージもリメイクしてほしいと思いつつ・・でも、もはやリーダークラスではちょっと再現しきれないんじゃないかと思いますね。

 デプスチャージはともかく、ランページは絶対無理だよなぁ。

 でもコマンダークラスだと持て余す気もする。

 クイックストライクと2体セットでコマンダークラスという手もあったんじゃぁ・・

 

 VS シルバーボルト!

 同時に生まれた、いわば兄弟のような2人・・のはずですが、劇中とくに因縁めいたことはなかった気がする。

 今回はあくまでクイックストライクが主役なんでね。

 シルバーボルトには劣勢な感じで撮ってますよ。

 とはいえこのクロー、しっかりボディを捉えられるサイズになってますね。

 

 ビーストモードでも。

シ「空から攻撃すれば怖くないデース!

ク「甘いぜ!

 サソリのなかにはけっこうなジャンプ力を持つ種もいますからね。

ク「油断したなパタパタ犬!

 

 メタルスリメイク勢集合!

 レガシーではシルバーボルト以外にトランスメタルス2メガトロン(ドラゴンメガトロン)とタイガーホーク(タイガーファルコン)がリメイクされました。

 そこからかなり遡って、パワー・オブ・ザ・プライムのときにオプティマスオプティマス(メタルスパワードコンボイ)銛メイクされていますが、それはちょっと中途半端だったので、今回は登板させませんでした。

 まぁなんにせよ、その3つは当時品を持っていなかったのでありがたくはありましたけどね。

 ほかのメタルスビーストたちのリメイクもそろそろ・

 なんだろうこの怪獣映画・・

 

 以上、“AOTP クイックストライク” でした。

 

 まさかクイックストライクまでリメイクされることになろうとは・・

 当時品からクラスアップしたことによりボリュームアップ。また、一部変形パターンの変更によりロボットモードの再現度が増した正統派リメイクとなりました。

 同じくサソリモチーフでもスコルポノックはロボットモードが小さいことや、その他いくつか不満の残る出来でしたが、今回のクイックストライクはそのリベンジ・・というわけではないにしろ、非常に素直に、丁寧に作られた印象で、まさに劇中のイメージ通り。いや、むしろより強キャラ感が増しての復活となったと思います。

 ビースト好きとしてはたまらんですね。

 もちろんロボット、そしてビーストの両形態で十分な可動性を見せてくれますし、各間接可動部・・とくコブラボディのボールジョイントも、少なくとも今のところは保持力に不安なし。多彩なアクションがバシバシ決まります。

 また、クイックストライク自体にはエフェクトパーツは付かないものの、コブラの口内に3㎜軸、左手の大型クローの中心に5㎜穴があり、各種エフェクトに対応。

 さらに背面や足裏(ハサミの内側)にも5㎜穴があるので、まぁ気持ち程度とはいえウエポナイズも可能と、ビースト系リメイクのなかでも汎用性が高く、遊びやすいです。

 リメイクはこうあるべし! という、お手本のような完成度の高さです。

 超充実の2026年3月発売組みのなかでも、やっぱり一番かな?

 この調子でメタルスビーストたちのリメイクにもそろそろ本格的に取りかかってもらいたいものだけど・・

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。