*ネタバレなしの感想です
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため…。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。──(あらすじ抜粋)
浅田次郎さんの作品を一つ読んでみたいと前々から思っていましたので購入してみました。地下鉄と書いてメトロと読む、なんだか洒落たタイトルしてますよね。みなさんは地下鉄乗ったことありますか??実は私は人生で一度も乗ったことないので、作中の鉄道の表現がいまいちピンとこなかったことが少し残念でした…まぁ今はわざわざ足を運ばずともネットで調べればいくらか該当する資料はありますけどね…。
(※地下鉄博物館なるものがあるそうです。鉄道マニアではないですが気になりますね。)
肝心のストーリーですが、とても読みやすくて軽い感触だな~と最初の方は思っていました。しかし、中盤からラストにかけて今まで出てきた色々な事が結びついていく展開に驚きましたね。飽きさせないストーリーになっています。特筆すべきは、やはり主人公の父親ですね、どんな人だって色々と苦労を重ねながら今に至っています。そして父親も例外ではありません。過去の秘密が明らかになっていくにつれ登場人物の顔が少しずつ変わって見えてくるのも面白いです。
過去と現在を繋ぐ地下鉄が見せる景色の終着駅はいったい何処なのか?そんなことを考えてワクワクしながら読み進めることをオススメします。それから、序盤で読むのに挫折してしまったという人がいたら、もう少し頑張って読んでみて欲しいですね切実に。
ハートフルで心温まる物語かと思いきや、なかなかハードで寂寥感のある、それでいてファンタジーな要素もあるという盛りだくさん具合になっています。ぜひ手にとってみて下さい。
こんな人に読んで欲しい!
・地下鉄が好き
・難しい小説は苦手
・ノスタルジックな雰囲気を楽しみたい
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