今から6年前に、呉市焼山の中学校の依頼を受けて標記の曲を創作しました!


曲創りの題材になるものは?と先生に聞いたところ・・・、

焼山に伝わる民話の中に『きつねのおんがえし』があるとのこと!

更に聞けば、作曲家『藤井清美』が焼山の出身とか!


民話は~きつねの難産を村のお医者さんが手助けして無事出産!きつねは、そのお礼にお医者さんの田んぼの田植をしてあげたという、お話し!


私は太鼓の曲にするにあたり更にイメージを膨らませて、きつねを神様にして、お医者さんを村人ごんべぇさんにしました!

太鼓曲のイメージは~豊作と村人の安寧を祈り、神山(コウヤマ・コウタヤマ)にきつねの神たちが年一度集い、村人と一緒に一晩中太鼓を打ち踊り明かす!


そんなこんなのこの曲を焼山の中学校生徒会が演奏して以来、その後は慈音や幼稚園・保育園の先生たちにも取り組んでもらっています!



今日、三原市内の保育所に伺ったところ、とっても素敵な「紙芝居仕立て」に仕上がっていました!!

お話しは、子どもにも解るように少しアレンジしてありました!




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昔、昔、神山というところに立派なお医者さんが住んでいました。

“今日は病院をお休みにして田んぼの稲刈りをするぞ!おいしいお米がたくさん実ったぞ!”と稲刈りの準備をしているところへ、若い男の人が飛び込んで来て“赤ちゃんが生まれそうです。すぐに来てください!”と頼むのです。

お医者さんは“今日は稲刈りをするんじゃがのう・・・!”と困って言うと、“稲刈りは私が責任をもってすませます。お願いです、赤ちゃんを助けて下さい!”と何度も言うので“解った、稲刈りより人の命が大切じゃ!”と言って男の人の家へ行きました。




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お医者さんは無事に出産をさせて、ごちそうを食べお酒を飲んで酔っ払って眠ってしまいました。



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夜が明けお医者さんがふと目を覚ますと、そこは田んぼの中。

“おゃ!!一体これはどうしたことじゃ!?”

お医者さんはビックリして目をパチクリさせていましたが、しばらくして“ははーん、分かったぞ、どうやら私はきつねにだまされたようじゃ・・・!やられたのう、はっはっはっー”



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“それにしても、きつねのやつ全部きれいに稲刈りをしてくれたんじゃなぁ、ありがたいのう!”と言ってお医者さんはニッコリ!



こうして間もなく村中の稲刈りが終わり、いよいよ秋のお祭りが始まりますよ。

きつねと村人たちが豊作を祝って、仲良く踊り太鼓を打ち鳴らします!!