私方で販売する商品のほとんどは規格品なのですが、

これまで数々の特注品・別注品の仕事も請けてきました。


バチでいえば、太鼓打ち一人一人の方にこだわりと好みがあり、

材質の違いやミリ単位のサイズの違いや、また加工の仕方で音が変わってきます。

それらの要望に、あるメーカーの方には快く応えてもらっています。

(今後は、品質が良く、かつ安い物を提供出来るよう段取りを模索準備中です。)


県内にはたくさんの伝統的祭事や踊りなどが残され受け継がれていますが、

それらに使う楽器や獅子頭などの注文も請けました。

三原地方で神社に奉納する雨乞い系の踊りでは、子ども達が小さい締太鼓(胴が曲げワッパ)を腰に付けたり手に持って鳴らします。

地区毎に違う仕様・サイズの締太鼓を、メーカーには快く製作してもらいました。


また鉦鼓(チャンチキを大きくしたもの)の製作では、造って納品したものの音が高くその響きがどうしても馴染まないとということで何度も造り直しとなりました。

銅とすずの合金なのですが、最後に“ある物”を隠し味に加えたことで一件落着しました。

まさに採算度外視の仕事をしていただきました。


篠笛の製作では、加工も塗りも0.0ミリ単位の仕事をしていると聞きます。


いずれの製作者・メーカーの方も、使われる人たちや完成後の音色をイメージして最高のものを製作されています。

そういった仕事振りや心意気に触れると、とても嬉しくなります。