もう何年も前に広島で、浅野太鼓の専務に若いTAOのメンバーを紹介してもらったことがある。
TAO、広島での一般公演は初となる。私も初めて観させてもらった。
会場に入るや主催者の方に会い、チケッチ販売の苦戦の状況を聞いた。
やはり広島での和太鼓公演は難しいのか?と思いながら客席に入る。
席はかなり埋まっているようにも見えた。
幕が上がるや、若者たちのエネルギーの爆発。キレのいいパフォーマンスのシャワー!
リズムは比較的シンプルでききやすく、どこか民俗的な『土』の匂いも感じた。
テクニックだけを魅せるのではなく、全てに『気』を感じさせてくれた。
個性ある男たちの美しい肉体からほとばしる汗!
一人一人がエンターテイナーだった。
ここまでやるかという多様なパフォーマンス・所作の数々!
嫌みの全くない清々しいコンサートだった。
今回の初公演で、一般の観客の心を鼓舞し、とりこにしたのは勿論のこと、
“太鼓打ち”の人たちのヤル気も、さぞくすぐったことだろう!
観る人を“元気”にしてしまう、“和”太鼓のTAOだった。
次世代!のWADAIKO表現を観せてもらった様な気もしないではない。
パンフレットに書いてある、企画・制作意図は、一つ一つうなずけるものがあった。
今後も、お米と味噌汁を燃料にして、良い味を出してほしい!
TAO広島初公演おめでとう!!