普段ならわざわざ観に行かないタイプの映画かもしれないです。
ヴィヴィアン佐藤さんと三浦瑠璃さんのトークイベントがあるということで、お二人とも知り合いだし、この組み合わせ、新鮮!なにを話すんだろー?って興味で出かけてきました。
<内容>
主人公は50代の女性ローラ。
人に触れられることに拒否反応を持ちながらも個性的な性的嗜好の持ち主。病院で精神的や肉体的に障がいを持つ人々の不思議なカウンセリング(ワークショップ?)を目撃。
その中のある患者に惹かれ、そして多様性を持つ人々と出会う中で自らを開放していく。
というような感じでしょうか。
オールヌードが出てきたり、障がいを持つ人々のありのままが映されたり、欲望のままに癒し合う群衆を見ることは、どちらかというと苦手です。
自分と違う感覚を、素直に受け入れることができないというか、理解できないことを「無かったこと」「見なかったこと」にしておきたいという気持ちがあるんだと思います。
だけど、この映画はずっとまるでドキュメンタリーのようで、そのワークショップに私も参加しているようで、少しづつ開放されていく気持ちになりました。
ここでは主に性的な開放がメインに描かれていたけれど、それは他のことにも言えることで。
病で全身の毛がなくなったトーマス。
「自分の周りの壁は自分を守ってくれるものだと思っていたけれど、それは自分の内面を閉じ込めるものだった」みたいなことを話してて、それを聞いたときに、私は私が描く絵を自分でどこか「ここまでだ」と思ってしまってたことに気がつきました。
勝手な壁を作って、それで自分が苦しくなっていたのだと。
映画の中には、俳優さんと一緒に、実在の障がい者やトランスジェンダーなどマイノリティと呼ばれる人たち出てきます。
突き抜けて、いまの自分を好きでいる彼らから、多くのことが学べます。
ぜひ、自分の心の壁を取り除いて、まずは映画を見て欲しいなと思いました。