(ガラス戸、ピカピカに拭きました)
一昨年の夏、愛犬いくらちゃんが亡くなりました。
悲しすぎて、いくらちゃんの使っていたものは首輪以外全て寄付して処分しました。
首輪も見えない場所にしまってあります。
目の前に無ければ、悲しみも早く消えると思ったからです。
でも最初の数週間は、ひとりで「寂しいよ、会いたいよ」と大声を出して泣いていました。
いくらちゃんが亡くなったことも、誰にも言えませんでした。
それから2ヶ月ほど経ち、ようやく友人たちにも話し、ブログでも報告できました。
そんなある日、ふとリビングへのドアのところを見たら、ガラスの一番下の部分にいくらちゃんの鼻の跡が残っていました。
それを見た時に、まだいくらちゃんがここにいてくれているような気持ちになりました。
いくらちゃんはよく、ドアのところに座って、鼻をくっつけながら「開けて」って素振りをして、開けてやると今度は「入れて」。
その度に私は「もー、何考えてるの。」って言いながらドアを開けてやりました。
だから、拭けませんでした。
一周忌が来たら拭こうと思ったけれど、ダメでした。
いくらちゃんをモデルにした絵本「きっとそこにいるから」が発売されたら拭こうと思ったけれど、それもダメでした。
だけど、何日か前に、急に「今日、拭こう」と思い立ちました。
こんなに落ち着かない日々だけど、それでも私はこんなに心は穏やかでいられるから、もう「いくらちゃんの鼻の跡」に頼らなくても、大丈夫だと思えたのです。
形はなくても、みえなくてもそこにいるから。
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