この絵は、2010年にNHK「トップランナー」という番組に出たときに描いた絵です。
ふと思い出して眺め、そして番組も久しぶりに見直してみました。
この番組は、毎回ひとりのアーティストやアスリートを特集するというもの。（私の次の回は、松山ケンイチさん！）
その頃は、本の表紙の装丁画のお仕事が一番多くて、それをずらりと並べた中での収録でした。
「トップランナー松尾たいこ」というお題をいただいて、描き下ろした絵を番組の最後で紹介。
「なぜこの絵を描いたんですか？」そう司会の箭内道彦さんに聞かれたときにこう答えました。
「これは小学三年生の私です。その頃はまだ自分がなんでもできるような気がしていました。そして今ようやくこの頃の気持ちに戻れた気がしています。」
子供の頃から絵を描くのが大好きだったけれど、プロにはなれないだろうと最初から努力もせず、地元の短大へ入り、地元の会社へ勤め、32歳になってから東京の専門学校で絵を学んだ私の本音です。
「自分が今やっていることは間違っていないし、このままいきたいと思っています。でもまだ自分でここが最後の頂上だとは思っていなくて、とどまらずに新しいことをどんどんやっていきたいです。」
そして、それから9年近く経ちましたが、その頃と私の気持ちは全く変わっていません。
まだまだ自分がいる場所がゴールだとは思っていなくて、もっとこの道の先におもしろい新しいことがあるんじゃないかと、それを見たくて毎日を生きています。
それは急な坂道ではなくて、ゆるやかでときにはスキップしたくなるような道であってほしいです。
この数年、ちょっと絵を描くことがマンネリになりそうな不安を抱えていました。
同時に「自分が思っていることを言葉にしたい。それをみんなに伝えたい。」そんな思いが強くなり、いくつかの言葉がメインの本を出しました。
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32歳まで自分に自信がなく、何者にもなれないと思っていた私だって変われたんだから「人はいつからでも変われる。」そして「自分を幸せにすることが一番だよ。」そんなことを同じように思っている人たちに伝えたい！そんな気持ちでした。
おかげさまでたくさんの方に読んでいただき、さらに「変わるきっかけ」になったと言われ、すごく嬉しいです。
でも、私は自分の経験からしかアドバイスはできなくて、その言えることは、この数年に出した本でほぼ言えたなあと思っています。
だから、今年は言葉よりも「私が作る作品」（メインは絵）でそれを表現したいです。今年は2冊の本の出版を予定していますが、絵をメインにしたモノになります。
本当に数年ぶりに心の奥底から「いい絵をいっぱい描きたい！」って思っているのです。
そのためには、また新しいものに出会い、いっぱいインプットしてワクワクしながら毎日を送りたいです。
「私の作品で世界中にハッピーを伝えたい」
そんな私をこれからも応援してくださいね！
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