あたらしい着物の教科書(日本文芸社)著:木下着物研究所 木下勝博・木下紅子

 

 

 

 

先日、出版記念イベントに参加させていただきました。

 

木下さんご夫婦には、着物のことで、とてもお世話になっています。

1月に六本木ヒルズでの個展のオープニングパーティで着た着物のセレクトや仕立てもお願いしましたし、帯の前結び、使いやすい小物のことなど、わからないことはなんでもついついお聞きして、甘えちゃっています。

 

なによりも毎日着物で過ごしているお二人の着物姿が私は大好き。

 

着物っていつの間にか「きちんと着なくては」とか「格式が」とか言われるようになっていて、すごく敷居が高い感じで近寄りがたくなっていたのですが、お二人は着崩しているのではないのに、まるでかっこいい洋服を着るようにさりげなく纏っているのです。

 

あ、これなら私も着てみたいし、自分で着れるんじゃないかなって思わせてくれます。

 

この日のイベントに集まられた方々もほとんどが着物でしたが、その着こなしもそれぞれ。

 

着物イベントに行くと、「正統派ばかり」あるいは「すごくアヴァンギャルドな人ばかり」なことが多いのですが、木下さんたちのイベントだと、どちらもあり。

この日も気負わず行ったのですが、やはりとっても居心地がよかったです。

 

お友達と撮った写真はこちら。

 

 

私は、木下さんのところであつらえたスーツ地の着物。

和装小物のセレクトショップ、こまもの玖の英理子さんはシックな御召でかっこいい。

友人の藤本さんは、竹久夢二風ではんなりと。

 

この3人でも全然違う着こなし。

 

着物をそれぞれの形で楽しんでいるのがいいなあと思いました。

 

あ、本の話に戻ります。

 

現代に暮らす「着物を着たい」方々のために、セレモニー服に限らずファッションとしても、もっと楽しくラクに装えるように何かお伝えできないだろうか、と始まったのがこの本です。

 

という言葉が最初に書かれているのですが、まさにそれが私が知りたかったことなのです。

 

もちろん着物なんて自由に着たらいいよっていう本はたくさんあります。

 

だけど私の性格上、どんな分野にしても、まずは基本を知ってから、それを自分なりにどう崩していくかを楽しみたいタイプなのです。

 

木下さんたちは、たくさんの着物知識と経験を持ち、なおかつこの本のために膨大な資料を読み、着物の歴史を知った上で、今の時代に合った、変化していく着物姿を提案してくれ、書いてくださっています。

 

●着物や帯の種類

●どういう場所にふさわしいのか(現代はどのぐらいの振り幅でオッケーなのか)

●心地よく着るための方法

●季節やTPOのこと(着物でのお出かけ提案)

●メンテナンス

 

袷や単衣の違いさえおぼつかなかったのですが、用語もまとめてあったりします。

着物通の人と話していて「?」ってなることが多かったので。

 

だから、これは私の「これさえあれば」と安心できる「着物バイブル」になりました。

 

不安になった時にこれが手元にあることで「あ、これでいいんだ」って思えて、着物を着ることの背中を押してくれる気がします。

 

(木下さんご夫婦と)

 

これからもたくさん新しい着物の世界を教えて欲しいです。

すてきな本をありがとうございました。

 

 

 

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