福井の友人、北山大志郎さん率いる「NPO法人ふるさと福井サポートセンター」が主催している空き家見学ツアー。
その9回目は、夫、ITジャーナリストの佐々木俊尚も協力し、
まちづくりの専門家からみる美浜町の空き家魅力発見ツアーを行いました。
全国からまちづくりのプロが集結です。
そのメンバーは豪華すぎ。
不動産コンサルタント 長嶋修氏
株式会社machimori 代表取締役 市来広一郎氏
『灯台もと暮らし』 代表 鳥井弘文氏
株式会社ニューピース 代表 高木新平氏
まずは50人の参加者と共に、マイクロバス&大型バスで四軒の空き家を回りました。
こんなすてきなロケーション。
海はすぐ目の前です。
懐かしい感じのリビングもかわいらしいです。
渡された冊子には、それぞれのお宅の歴史や思い出などが綴られています。
また、四軒のうち、二軒では所有者の方もいらっしゃって、そのお家のこともお聞きできました。
そういうのを見ていると、北山さんの言う通り「壊すのは簡単だけど、残したい」というのもすごく頷けます。
(地元の魚屋さん。この小道もいい感じでした)
早瀬地区を訪れた時には、地元で魚屋さんを営まれている方が、地域を案内してくださいました。
美しく残っている建物のこと、なくなってしまった幼稚園や小学校のことなど、いろいろ教えてくださいました。
これは、企画にはなかったことでしたが、実際に住むとなると家そのものよりも地域全体を知ることも大切だなあと痛感しました。
さて、パネルディスカッションですが、まずゲスト各自が、空き家を見学しての忌憚のない感想を述べます。
「このぐらいの空き家は全国に山ほどある」
「全てを救うのは無理」
「広すぎて実際に住むには魅力がない」
「地域との密なつながりは気持ち的に重い」など、地元の人たちにとってはかなりきついお話も出ました。
だけど、その後の「じゃあどうするのか」という部分では、かなりおもしろいアイデアがたくさん出て、お金をかけなくてもできそうなことや地域の人たちの気持ち次第ですぐにでも試せそうなこともありました。
私もパネリストのひとりだったけれど、半分は観客として楽しんでしまいました。
いやあ、才能のある人たちがこれだけ集まると、本当におもしろいです。
データに基づいたロジカルな意見、誰もが思いつかなかったアイデア、実際に他で行った事例・・・。
観客は100人ぐらいでしたが、もっともっとたくさんの人に聞いてもらいたかったなあと思いました。
夜は、びっくりするぐらいの豪華お魚料理にみんな大興奮。
うに、あわび、さざえは一人一個!めばるとひらめ(?)もひとり一尾!
越前カニもあります!
日頃、超多忙で飛び回ってる人たちばかりなので、おいしいお酒(地元、早瀬浦の限定酒など)と新鮮な海の幸にすっかり酔っ払ってしまって、最後の記念撮影はグダグダでした。
ぶりしゃぶもひらめのお刺身もおいしかったなあ。
あんこう鍋も・・・♪
最後は、へしこ茶漬けを食べました。
「へしこ」を知らない人も多かったですね。
このおいしい料理に釣られてでもいいから、またみなさんにも集まって欲しいなあと思った夜でした。
当日は、全てがスムーズで、スタッフのみなさんの準備もかなり大変だったのではないでしょうか。
でもそのおかげで、とてもいいイベントでした!
美浜がきっともっともっとよく変わっていく!そんな予感がした1日でした。