今回は日常にも使えるお皿も作りました。

25センチほどの大皿。

 

これを作ったのは、夏に陶芸家の武澤信雄さんと出会ったことがきっかけです。

 

「あなたが作ってみたいものを描いてみて」と紙を渡され、とっさに思いついたのが、いろんな形の大きなお皿。

 

武澤さんはその絵を見て

「おもしろい!きっとあなただけの形ができるよ」

「絵が描ける人は陶芸でもいいものが作れるよ、その逆はないけど」

「作ったものを11月にまた見せにきなさい」

と言ってくださいました。

 

私は俄然やる気になり、没頭して13枚ものお皿を作りました。

もちろん福井のスタッフに、素材となる板状の粘土をタタラで作ってもらい、素焼き&本焼き、そして作品の研磨まで協力してもらったからできたことです。

特にカーブしている部分が焼いている間にクタッとならないように細心の注意を払ってくれたおかげで12枚が割れずに完成。

 

 

今までの窯入れではひどい時には半分以上が失敗に終わっていたので、奇跡のようです!

 

そうして11月に出来上がったお皿をスーツケースに詰めて、また武澤さんの元を訪れました。

ドキドキしながらずらりと並べた作品を観てくださり

「これだけのものが作れれば大したものだ!よくここまで出来たね」と褒められたときには嬉しくて飛び上がりたくなりました。

 

今回はその中でも「自信を持ってみなさんに見てもらいなさい」と言われた8点の大皿を展示します。

 

お皿は釉薬をかけていなくて素朴な越前の土そのままの色です。

越前の土は高温で焼くことで強く焼き締まるのが特徴。

釉薬をかけてないことで、お料理を置くたびに少しづつ味わいが増していき、風合いが出てくるそうです。

 

ぜひ観に来てくださいね!

 

松尾たいこ個展「福馬福鳥」

会期:2016年11月11日(金)〜23日(水・祝)

時間:11:00〜19:00(最終日は18:00まで) ※木曜休

場所:ギャラリースピークフォー(東急東横線 代官山駅徒歩2分)