この本、おもしろかったです。

 

板垣えみ子「魂の退社」東洋経済新報社

 

元朝日新聞社のアフロヘアの方ですね。

結構ご近所さんらしくて、何度もお見かけしています。

ちょっと前に彼女が出演されていた「情熱大陸」では、散歩中の私と夫(&愛犬)がたんなる通行人として写ってました (ノ゚ο゚)ノ

 

そんな彼女がなぜ50歳で朝日新聞社を辞めたのか、気持ちの変化・その暮らしぶりなどを書き綴っています。

 

以前はバリバリの新聞記者で、「お金がいっぱいあり、モノを買うことができる」ことが幸せと、高級化粧品&10日ごとにエステ通い、シーズンごとにお気に入りのショップで洋服を爆買い。

 

でも、それがなくなったらどうする?不安しか残らないの?

お金がなくてもハッピーに生きていきたい!そんな思いが膨らんだのが、40歳目前。

 

そのタイミングで、高松に転勤したり、いろんな人との出会いなどに影響されてあまりお金がなくても人生に満足できるようになり、さらに東日本大震災を機に、節電にも目覚め、電子レンジ・こたつなど次々に捨てていったそうです。

 

「お金」よりも「時間」「自由」が欲しくなった彼女は、50歳で退社。

 

現在は、以前よりかなり狭いレトロマンションに引っ越し、そのため洋服・本など何もかも人にあげて身一つ状態で引っ越し。

 

自由を満喫している様子です。

 

いやあ、楽しいです、読んでて。

 

あ、人ってこんなに変われるんだ。

覚悟を決めちゃえばすぐなんだ。

もっとこれからだって楽しく生きていけるんだって思えます。

 

もちろん自分の責任は重いです。

ご近所さんたちとのコミュニケーションとかお金の使い方とか稼ぐこととか。

 

だから、後先考えずに辞めちゃえ!とか好きに生きていけばいいよ!っていうことを勧めてる本ではないです。

 

でも、その道だけが正しいわけではないし、どこからでもいつからでも変われるし、変われないのは周りのせいじゃなくて、自分が変われば可能かもしれないって気付けるかも。

 

この本の中に出てきた

何かを得ることが幸せだと思っていたが

何かを捨てることこそが本当の幸せへの道なのかもしれない

って言葉が好きです。

 

買えないことが「我慢」とならないで、買わないことが「ハッピー」っていいですよね。

私も最近は全然買えないことが「我慢」じゃ無くなってきたようです。