随分前に買って、ちょっとだけ読んでそのままになっていました。

本は旅先か寝る前に読むことが多くて、どうしても紙の本よりもKindle版が出てるものを優先しちゃうんですよね。

 

でも、急に読みたくなって数日前から読み始め、さっき読み終わりました。

 

安井かずみさんと交友関係にあった人たちの証言から、彼女の人生を綴っているこの本、ものすごくおもしろくてオススメです。

ずっと読まなくて損した!

 

安井かずみがいた時代(島崎今日子):集英社

 

安井かずみさんというのは、60年代に学生だった頃に作詞家デビュー。

たちまち売れっ子になり、その生活も当時としては最先端。

世界中を旅し、有名人と交遊があり、加賀まりこも住んでいたプール付きマンションに住み、ふたりのパリ旅行のエスコートはサンローランやゴダール、愛車はフェラーリ・・・と、いま読んでも凄すぎ。

 

もちろんファッションも最先端。

 

20歳頃から、イヴ・サンローランのオートクチュールを着たり、パリで見つけたノーブランドのスカートを履いたりと、自分に似合う個性的なおしゃれを楽しんでいた様子。

テーラードジャケットの歴史まで調べ、「細い手首を見せるのが一番美しい着こなし」だと、アルマーニやシャネルなどのジャケットも全て手首が見えるようカットしていたとか。

 

加藤和彦さんと結婚してからは、全身ブランドづくめのコンサバになっていたそうですが、それでもおしゃれで、とてもかっこよかったみたいです。

 

55歳で亡くなってしまった生前の安井さんについてはほとんど知らなかったのですが、ああ、彼女がもし生きていたら(たぶん80代?)、どんな風に生きてどんなおしゃれしているのかなあって考えてしまいました。

 

自分流のファッションを貫いている人(しかもかっこよくおしゃれに!)の本って刺激を受けます。