今日6月26日は雷記念日。
今から1090年前、930年の今日
左遷されて亡くなった菅原道真の祟りとも
言われる落雷が当時の都、平安京の清涼殿を
襲ったことから
道真を雷の神『天神』と祀られるきっかけと
なった日だそうです。
天神様の怒りとしての恐ろしいイメージ、
ゴロピカドンといった可愛らしいイメージ等
『雷』と聞いて浮かべるイメージは十人十色
だと思います。
そのなかでもプロレスが好きならば
雷と聞くとサンダーストーム、
天龍源一郎を思い浮かべる方は少なくはない
のではないでしょうか。
そのゴツゴツとした武骨なファイトの奥に
秘めた熱き思いにプロレスファンは魅せられ
『ミスター・プロレス』の称号も納得いく程
の数々の名試合を繰り広げてきた天龍さん。
そんな天龍さんも5年前に引退してからは
テレビのバラエティ番組やCM等に出演して
お茶の間を楽しませてくれています。
そのなかでも天龍さんとKing&Princeの
平野紫耀さんが異色のタッグを組み、見事な
合わせ技を展開したのが
大塚食品のビタミン炭酸MATCHのCMです。
学校の屋上。
何故かMATCHを飲んで歳をとってしまった
友だちを心配そうに見つめる平野さん。
その友だちを演じるのが天龍さんです。
在りし日の友だちの姿を思い出しながら
どうすれば彼は元どおりに戻るのかと
平野さんは悩み考えます。
するとそこへ女子生徒が現れ言い放ちます。
「そのままでいいじゃん。」
「他人事だと思って。」
憤慨する平野さん。
すると女子生徒は、
キスすれば魔法が解けるのではないかと
提案します。
「キス…」
これは流石にまだ聞き取れるにも関わらず
ご丁寧に字幕を出してもらいながら戸惑う
天龍さんに、女子生徒は構わずキスします。
平野さんはまじまじと友だちの顔を見ますが
キスを受けても天龍さんのまま変わらない
友だち。
「あっ!」
平野さんは急に何かに気づき驚愕の表情を
浮かべます。
その視線の先には、
天龍さんになってしまった女子生徒がいた
のです。
そして天龍さんになった女子生徒が
「どうしたの?」
と字幕付きで発言したところでCMは
終わります。
初めて見た時は声を出して笑ったほど嵌った
CMです。
高校生とのギャップや滑舌の悪さを活かした
字幕等、天龍さんを活かそうとする演出も
秀逸なのですが、
このCMにおいて天龍さんの『サポート役』
に徹する平野さんの存在なくしては
ここまでの傑作にはなり得なかったと僕は
思います。
天龍さんに向ける心配そうな眼差しや言動は
2人が本当に友だちであるように感じさせ、
そのアンバランスな関係がとてつもなく
面白さを生み出しているのです。
天龍さんを活かすために自分は前には出ずに
サブとして一歩引いているにもかかわらず、
しっかりと残る平野さんの自然な存在感は
目を見張るものがあります。
脇においても光る存在感は芸能界の中でも
ひと握りの方しか持たないものでしょう。
まさかの異色タッグがこれほどの傑作を
生み出すとは想像だにしなかったので
思わず膝を打ちました。
プロレスの名言で、
「1+1は2じゃないぞ。
俺たちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍」
という数学の論理を超越したものが
ありますが、
まさにこのCMでの天龍&平野タッグは、
強烈な個性を放つ天龍さんと
それをサポートしつつ自らも光る平野さんの
見事なコンビネーションにより
1+1=200
となったのではないでしょうか。
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